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第6回アイビスサマーダッシュ(GIII)
2006年7月16日(Sun) 新潟芝1,000M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ウェディングバレー 100 直線競馬得意とはいえこのところの不振は気になる。  
2 ダイワメンフィス 100 前走速い流れに乗り快勝。ここ距離短くスタート課題。
2 3 カネツテンビー 103 近走目立った脚使えず。今回後ろからでは苦しい。  
4 プレシャスカフェ 101 前走も付いて回るだけ。初ブリンカーで変われるか。  
3 5 リガードシチー 90 降級後も冴えないレースばかり。速い時計にも不安。  
6 ホーマンテキーラ 102 昨夏は小倉で好時計連発。速力生かす絶好の舞台。
4 7 スピニングノアール 96 決め手強力もこのコースで後方待機は得策ではない。  
8 チアズヒカリ 102 前走快勝はともかく芝でサッパリではやはり苦しい。  
5 9 ステキシンスケクン 93 短距離志向だがマイル以上が続いたローテは微妙。  
10 マリンフェスタ 97 テンの速さは上々。引き続き軽量で太刀打ち可能。
6 11 キーンランドスワン 101 依然低迷続く。久々の直線競馬参戦で一変なるか。  
12 コスモラブシック 96 持ち時計優秀も過去の話。勢い欠く現状では厳しい。  
7 13 サチノスイーティー 93 前走が上がり要す凡戦。付いていくだけで精一杯か。  
14 レイズアンドコール 94 逃げて連勝評価もこのクラスに入ると速さで見劣る。  
8 15 マルターズホーク 100 たまに人気薄で3着に来る。差し込み嵌るかどうか。  
16 テイエムチュラサン 101 前走惨敗は同型競合も一因。絶好枠引き立直し図る。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 先手を奪える速力必須の舞台・直線競馬で素質開花だホーマンテキーラ
■予想構築

 アイビスサマーダッシュの予想構築にあたり、ここ数年「速度ランキング」からのアプローチを活用していたが、昨年の説明が付かないのでボツ。今年からはまた違う視点からのアプローチを試みたい。

【前走脚質別成績】
前走脚質 着別度数 単勝率 連勝率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【3・3・1・11】 16.7% 33.3% 38.9% 46 70
先行 【1・0・1・10】 8.3% 8.3% 16.7% 189 65
差し 【0・2・2・24】 0.0% 7.1% 14.3% 0 41
追込 【1・0・1・4】 16.7% 16.7% 33.3% 190 90

【連対馬の前走・今回通過順一覧】
年度 着順 馬名 性齢 斤量 前走コース(着順) 前走通過順 今回通過順
'01年 1着 メジロダーリング 牝5 54.0kg 函館芝1,200M(1着) 1-1 5
2着 シンボリスウォード 牡6 56.0kg 札幌芝1,200M(5着) 1-1 1
'02年 1着 カルストンライトオ 牡4 56.0kg 小倉芝1,200M(3着) 1-1 1
2着 ブレイクタイム 牡5 56.0kg 新潟芝1,400M(2着) 9-9 3
'03年 1着 イルバチオ 牝6 54.0kg 新潟芝1,600M(5着) 13-13 12
2着 ティエッチグレース 牝6 54.0kg 福島芝1,200M(1着) 1-1 1
'04年 1着 カルストンライトオ 牡6 56.0kg 函館芝1,200M(3着) 1-1 1
2着 タカオルビー 牝4 54.0kg 新潟芝1,000M(1着) 5 3
'05年 1着 テイエムチュラサン 牝3 51.0kg 新潟芝1,000M(6着) 2 1
2着 ウェディングバレー 牝4 54.0kg 新潟芝1,000M(2着) 1 1

 過去5回の平均勝ち時計は53秒9。今年は開幕週に移り極限の速さ比べかと思いきや、天候不順で重馬場での施行となりそう。過去5回は良馬場施行で、上記のデータも使えるかどうか怪しい。とりあえず言えるのは前走ハナを奪った馬が毎年連対しているということ。現にこのレースでハナを奪った馬は【3・3・1・2】(66.7%)と抜群の成績を残している。


【テンの速さランキング(直近1年)】
馬名 テン3F 記録レース 通過順
マリンフェスタ 32.4 バーデンバーデンC(OP・福島芝1,200M)4着 1-1
ダイワメンフィス 33.0 バーデンバーデンC(OP・福島芝1,200M)1着 3-3
レイズアンドコール 33.1 500万下・牝(新潟芝1,200M)1着 2-2
マリンフェスタ 33.2 あじさいS(1000万・中京芝1,200M)2着 2-1
ホーマンテキーラ 33.3 有明特別(1000万・小倉芝1,200M)1着 3-3
ホーマンテキーラ 33.3 京葉S(OP・中山ダ1,200M)6着 2-2
テイエムチュラサン 33.3 CBC賞(GIII・中京芝1,200M)16着 1-2
レイズアンドコール 33.3 さくらんぼS(1000万・福島芝1,200M)1着 1-1
テイエムチュラサン 33.3 スプリンターズS(GI・中山芝1,200M)15着 3-3
ホーマンテキーラ 33.5 西日本スポーツ杯(1000万・小倉芝1,200M)3着 8-7

 先手必勝とまではいかなくても、先手が取れれば勝ち負けにグッと近づく。では先手に近い馬はどの馬なのか。直線コース経験馬が自動的に上位となるのを防ぐため、直線コースでの結果を除外したテンの速さランキングを作成すると上表のようになる。トップ10の中に入っている馬はマリンフェスタ、ダイワメンフィス、レイズアンドコール、ホーマンテキーラ、テイエムチュラサンの5頭。軸はこの中から決めたい。


 マリンフェスタは前走48kgの超軽量ながらテン3ハロン32秒4をマーク。3走前に直線コースで54kgを背負って勝利するなど、3戦連続でテン3ハロン33秒台の快速を効かせている。まだまだ時計が詰められそうなだけに雨予報が恨めしい。

 ダイワメンフィスはマリンフェスタが出走した前走の勝ち馬。ただいずれも番手追走で、ここで求められる積極性からすれば幾分の割引は必要。またここ3戦で2回スタートが怪しいところがあり、連勝中とはいえ全幅の信頼は置き辛い。

 テイエムチュラサンはここ2走大外枠からの発走でハナを奪っているようにテンの速さは健在。前走の失速にしても、ギャラントアローやウインレジェンドに絡まれての結果で度外視。但し今回はマリンフェスタが相当速く、これに遅れを取って追いかけるようなら厳しくなる。

 ホーマンテキーラは昨秋のセントウルSでギャラントアローに先んじるなど、テンの速さは十分。前走にしても、久々のダートでテン3ハロン33秒2の流れに付いていった。時計の裏付けは昨夏の小倉で実証済み。直線コースで化ける馬がいるとするならこの馬か。

 レイズアンドコールは新潟コースで【2・2・0・1】と相性が良い。前走は直線コースの内枠からハナを奪って押し切っている。ただテンの速さではマリンフェスタに譲るところがあるので、この馬を抑えるならマリンフェスタを抑えたほうが良さそうである。

 ステキシンスケクンは自らハナを切った4戦のテン最速が34秒3(新馬戦)。アーリントンCにしても恒例の前残りに与っただけ。いきなり全開の直線競馬を迎えるにあたり、マイル以上を続けたローテも疑問。若駒特有の急激な成長を織り込んだとしても、今回は人気先行の感が強い。

 叩き2戦目かつ直線コースでの変わり身が見込めそうなホーマンテキーラを軸に、ハナ候補マリンフェスタ、スタートを決めた上で詰め寄りたいダイワメンフィス、大外ゲットで行くだけのテイエムチュラサンへ流してみる。

◎ホーマンテキーラ
○マリンフェスタ
▲ダイワメンフィス
△テイエムチュラサン


■馬券構築

 ホーマンテキーラから馬複流し。タテ目を抑える。

[馬複] ホーマンテキーラ−マリンフェスタ 30%
[馬複] ホーマンテキーラ−ダイワメンフィス 30%
[馬複] ホーマンテキーラ−テイエムチュラサン 20%
[馬複] マリンフェスタ−ダイワメンフィス 20%


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