HOME > 重賞展望 > 第66回桜花賞
第66回桜花賞(GI) 2006年4月9日(Sun) 阪神芝1,600M 3歳オープン 定量 (牝)(指定) |
||||||
枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | ユメノオーラ | 差 | 78 | ここのところラストで良く伸びる。前崩れなら一発も。 | |
2 | アサヒライジング | 逃 | 81 | 今回他に同型いるのが厄介。控えて良い馬でもなく。 | ||
2 | 3 | ラッシュライフ | 先 | 77 | 前走大幅馬体減。先行して重賞連対2回は不気味。 | |
4 | ダイワパッション | 先 | 81 | 前走快勝もG前で脚上がる。距離延びるのは不安。 | ||
3 | 5 | テイエムプリキュア | 差 | 81 | 前走久々とはいえ淡白過ぎ。上積みがあるかどうか。 | |
6 | グレイスティアラ | 差 | 78 | 芝でも一定の適性示す。時計は掛かったほうが良い。 | ||
4 | 7 | エイシンアモーレ | 先 | 78 | 横並びになると苦しい。阪神JF時のような差しも一考。 | |
8 | アドマイヤキッス | 差 | 82 | 前走大外ぶん回して差し切る。能力はありそうだが。 | △ | |
5 | 9 | アイアムエンジェル | 逃 | 77 | スピード非凡。前で粘れるが距離延びるのがどうか。 | |
10 | アルーリングボイス | 差 | 78 | 前走も意味無く控え過ぎ。積極策なら一変も有り得る。 | ▲ | |
6 | 11 | ウエスタンビーナス | 先 | 77 | 距離の壁を感じる戦跡。ここで前走以上は望み難い。 | |
12 | コイウタ | 先 | 81 | 好位抜け出しの勝ち方優秀。早めの栗東入りも好感。 | ○ | |
7 | 13 | ミッキーコマンド | 追 | 68 | 先行しても直線入口で既に一杯。現状打つ手無し。 | |
14 | キストゥヘヴン | 差 | 83 | 前走は展開嵌っただけ。短期間で馬体減は不安。 | ||
15 | ウインシンシア | 追 | 79 | 最後方から気兼ねなく飛んできただけで信頼性低い。 | ||
8 | 16 | シェルズレイ | 差 | 82 | 前走一旦控えて盛り返すも常時これができるか疑問。 | |
17 | フサイチパンドラ | 先 | 81 | 掛かり癖厄介も速い流れには乗れそうで反抗期待。 | ◎ | |
18 | タッチザピーク | 先 | 80 | 前走直線に入ったところで一杯。一変望むのは酷。 |
■レース展望 前走の暴走にみた距離短縮への可能性・大舞台で花開くフサイチパンドラ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 まずは以下の資料を参照されたい。
桜花賞はトライアル重賞を制した馬が不振傾向にある。過去10年でチューリップ賞勝ち馬は延べ9頭が出走して【1・0・0・8】(11.1%)、フィリーズレビュー勝ち馬は延べ9頭が出走して【2・1・0・6】(33.3%)。むしろ負けていた馬の巻き返しが目立つ。ちなみにアネモネSでも勝ち馬が【0・0・2・8】(0.0%)と3着止まり。敗退からの巻き返しで2頭('96年1着ファイトガリバー、'01年1着アローキャリー)が連対している。 トライアル重賞敗退から巻き返して連対した馬は9頭いるが、その全てが[1]前走で1番人気に支持されていた、[2]前走以外の重賞で連対したことがあるのいずれかを満たしていた。これはアネモネS敗退から巻き返した2頭にも当てはまる。今年はテイエムプリキュアがパターン[1]・[2]、ラッシュライフ、アルーリングボイスがパターン[2]に該当する。この中では今回が初の人気落ちであるアルーリングボイスに最も妙味を感じる。上記9頭の中にファンタジーS勝ち馬が2頭いるのも支援材料か。
前売りオッズで単勝1番人気に推されているのはチューリップ賞勝ち馬のアドマイヤキッス。過去10年のチューリップ賞勝ち馬で期待に応えたのは前年の阪神3歳牝馬S(当時)勝ち馬でもあった'01年テイエムオーシャンのみ。チューリップ賞が初重賞制覇だった5頭はいずれも敗退している。アドマイヤキッスは前走久々ながら能力の高さを証明したが、大外捲りで勝った馬を過信し過ぎるのもどうかと思う。
桜花賞と同一コースで行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(旧・阪神3歳牝馬S)の勝ち馬は過去10年で延べ8頭が出走して【1・1・1・5】(25.0%)。そこそこ上位に来ている馬もいる一方、全く勝負にならなかった馬も散見される。阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、桜花賞でも連対したメジロドーベルとテイエムオーシャンに共通するのはこの2つのレースで共に2番人気以内に推されていたこと。阪神ジュベナイルフィリーズで伏兵の域を出なかったテイエムプリキュアは買い被り過ぎのような気がする。 逃げ候補はアサヒサイジングとアイアムエンジェル。テンの速さからハナはアイアムエンジェルか。アサヒライジングの他、同じ内枠に入ったラッシュライフ、ダイワパッションもこれについてきそうで序盤から流れは速そうだ。ただこのところの阪神コースは総じて上がりが掛かっており、1分21秒2とそこそこ速い時計が出た阪神牝馬Sでも上がりは36秒2も要した。ハイペースが予想されることに加え、力の要る馬場にもなっているだけに、適正距離がマイルかそれ以上の馬に注目したい。 軸はフサイチパンドラ。前の馬を追いかけてしまうほどの掛かり性だが、全体的にペースが上がればそれも悪癖には映らない。寧ろフラワーCであれだけ滅茶苦茶なレースをして2着に残ってしまう根性を積極的に評価したい。 相手筆頭はコイウタ。好位から抜け出す競馬で4勝は評価されるべき。デビュー当初は短距離ハイペースを得意にしており、前が速くなりそうなここは直線出し抜きに期待できる。今回は早めの栗東入りで輸送減り対策を練ってきた。 単穴はアルーリングボイス。ファンタジーSで直線一気を決めたこともあり、阪神ジュベナイルフィリーズ、フィリーズレビューと後方待機策を採ってきた。早熟なのかどうかは、このレースで積極策を採ってきた後に判断しても遅くない。今回は追い切りコースを坂路から芝に替えてきている。 連下はアドマイヤキッス。チューリップ賞において今回と同様の上がりを要した馬場で差し切り勝ちを演じているのは価値がある。ただ大外捲りのレース振りはお世辞にもスマートとは言い難い。馬群に揉まれることが確実なこの枠で武豊騎手がどのように乗るのかが興味深い。 ◎フサイチパンドラ ○コイウタ ▲アルーリングボイス △アドマイヤキッス ■馬券構築 フサイチパンドラから馬複・3連複流し。 [馬複] フサイチパンドラ−コイウタ 30% [馬複] フサイチパンドラ−アルーリングボイス 20% [馬複] フサイチパンドラ−アドマイヤキッス 20% [3連複] フサイチパンドラ−コイウタ−アルーリングボイス 10% [3連複] フサイチパンドラ−コイウタ−アドマイヤキッス 10% [3連複] フサイチパンドラ−アルーリングボイス−アドマイヤキッス 10% |