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第40回報知杯フィリーズレビュー(GII)
2006年3月12日(Sun) 阪神芝1,400M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ユメノオーラ 92 使い詰めが気になるもこのコース走るだけに不気味。
2 ツルミトゥインクル 90 流石に使い過ぎ。今回は急坂がある芝のコース。  
2 3 テイエムヒスイ 90 前走勝利も未勝利戦並の凡時計。ここでは用無し。  
4 クリノスペシャル 87 後方侭で惨敗ばかり。付いて行けないだけなのか。  
3 5 ヤマニンエマイユ 84 差脚自体は悪くないがキャリア浅くアテにならない。  
6 セントルイスガール 89 小柄ながらフットワーク軽快。とりあえず先行したい。  
4 7 エイシンアモーレ 93 阪神JFで先行4着は高評価。積極策で巻き返し必至。
8 センパツトモ 負かした相手が中央で惨敗ばかり。やはり厳しい。  
5 9 ミッキーコマンド 83 前走久々でも流れに乗れず終いだったのはどうか。  
10 カノヤザミラクル 86 昇級戦を普通に落とす。この距離も良いとは言えず。  
6 11 マチカネタマカズラ 95 前走最内から居残るも馬場のアシストあり評価微妙。  
12 フミノサチヒメ 90 千両賞2着が唯一評価出来るがその後はイマイチ。  
7 13 サンヴィクトワール 95 前走大外一気で突き抜ける。奥行きはメンバー髄一。
14 アルーリングボイス 93 元々は積極策を採っていた馬。鞍上の乗り方次第。
8 15 ダイワパッション 92 速い流れに乗って3連勝。一息入った今回は様子見。  
16 グレートキャンドル 85 ダートに移ってもダメ。能力差は如何ともし難い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 またまた松田博資の予感・前走マイル勝ちで磐石サンヴィクトワール
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【前走でマイル戦を使って勝った馬の成績一覧(過去10年)】
年度 馬名 前走レース名 フィリーズレビュー成績
'96年 ホクトペンダント うぐいす賞(東京ダ1,600M) 2着(3人気)
ソロシンガー きんせんか賞(東京芝1,600M) 3着(5人気)
オグリエンゼル 如月賞(笠松ダ1,600M) 7着(4人気)
シンデレラロード 未勝利(新潟芝1,600M) 10着(6人気)
'97年 キョウエイマーチ エルフィンS(京都芝1,600M) 1着(1人気)
ミリオンチャーム 東海クイーンC(名古屋ダ1,600M) 14着(6人気)
'99年 フサイチエアデール シンザン記念(京都芝1,600M) 1着(1人気)
'00年 サイコーキララ エルフィンS(京都芝1,600M) 1着(1人気)
'02年 タイフィール 新馬(阪神芝1,600M) 14着(15人気)
'04年 マルターズヒート エルフィンS(京都芝1,600M) 2着(1人気)
'05年 エアメサイア エルフィンS(京都芝1,600M) 3着(3人気)

 マイル戦勝利経由馬は新馬・未勝利勝ち、地方からの参戦馬を除くと【3・2・2・0】(71.4%)とほぼ完璧な成績を残している。上位クラスのマイル戦を勝ち上がってきた馬にはまず逆らえない。前評判通りサンヴィクトワールをお勧めしたい。

 このメンバーなら福永騎手に手綱が戻ったエイシンアモーレが先手を主張できる。これを追いかけそうなのが前走居残りかけたマチカネタマカズラ、叩き2戦目ミッキーコマンドならペースはそれほど上がりそうにない。ペースは例年より若干遅い程度、1,000M通過58秒後半から59秒台を想定。AからBへのコース変更、降雨予報も重なるだけに後ろ過ぎると届かない。

 アルーリングボイスは武豊騎手が桜花賞の騎乗馬を確定するために先週のアドマイヤキッスのような乗り方をすると思う。余談になるが、武豊騎手は自身のオフィシャルホームページ内で「…ボクの本番での騎乗馬も決定みたいな言われ方をされるのは少し抵抗があります」「…トライアルがいくつも残されている段階では、まだ何も決めたくありません」と述べている。


 軸はサンヴィクトワール。2戦目で後の京成杯2着馬トウショウシロッコを5馬身千切って勝利。福寿草特別は「スローペースで展開に恵まれず」(安藤騎手)落としたが、1,000M通過59秒4で流れたエルフィンSで大外一気。距離が短いと思われるここを使うのは先週のアドマイヤキッスとの使い分けか。

 相手筆頭はエイシンアモーレ。阪神ジュベナイルフィリーズで先行して4着はこのメンバーでは抜けた実績。この時に負かしたアサヒライジングがアネモネS勝利、コイウタがクイーンC勝利、シェルズレイがチューリップ賞2着とそれぞれ前々の競馬を実践して桜花賞出走権をゲットしている。

 単穴はアルーリングボイス。重賞2勝、同コース施行のオープン特別勝利と実績はダントツ。前走は後ろ過ぎの一言に尽きる。他にも4コーナーでアイスドールに蓋をされる不利があった。但し追い切りで併走遅れるなど状態は今一つ。母は小倉2歳S勝利後13戦未勝利の典型的早熟。

 連下はユメノオーラ。同コースでは過去3戦していずれも上がり最速をマークした上で連対している。同コースへの連闘使いは昨年のフェアリーSでダイワパッションが試みたように、得てして良い結果を生むことがある。但し持ち時計は平凡。上がりが掛かるようなら出番があるかもしれないといった程度。

◎サンヴィクトワール
○エイシンアモーレ
▲アルーリングボイス
△ユメノオーラ


■馬券構築

 サンヴィクトワールから馬単流し。サンヴィクトワール1着固定の3連単を抑える。

[馬単] サンヴィクトワール→エイシンアモーレ 30%
[馬単] サンヴィクトワール→アルーリングボイス 30%
[馬単] サンヴィクトワール→ユメノオーラ 20%
[3連単] サンヴィクトワール→エイシンアモーレ→アルーリングボイス 10%
[3連単] サンヴィクトワール→アルーリングボイス→エイシンアモーレ 10%


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