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第20回中日スポーツ賞ファルコンS(GIII)
2006年3月11日(Sat) 中京芝1,200M 3歳オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 レッドスプレンダー 90 番手抜け出しで安定。ハイペースも問題なく中心視。
2 2 コスモルビー 85 良い脚使うが届かずばかり。人気先行で妙味無し。  
3 3 スーパーワシントン 90 前走時計は同日古馬を凌ぐ。位置取り次第で通用。  
4 アイアムエンジェル 90 単騎逃げ圧勝あり不気味。芝をこなせるかどうか。  
4 5 トシザサンサン 82 これといった実績なし。その上久々ではまず用無し。  
6 タガノバスティーユ 90 大外強襲の前走は展開向いた感。信頼性に欠く。  
5 7 プラチナローズ 88 前走は積極策が仇も同時に能力の限界示したか。  
8 プリティカウガール 83 追走に回ると厳しそうだがここで逃げるのも辛い。  
6 9 ナンヨーノサガ 87 前々でレースを進めて2勝目。直線平坦は走る。
10 マルカアイチャン 90 前走差し不発の展開に泣く。距離短縮で見直す手。
7 11 バロンハーバー 88 居残り上手。前についていけるなら見せ場は作る。  
12 タイセイアトム 87 いきなりここでついていけるか疑問。普通に無理。  
8 13 ナムラアトランテス 94 ダートながらしっかり差せる脚評価。展開は向く。
14 ウエスタンビーナス 92 距離短くなるのは良いがこの枠だと先手は難しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 圧勝経験馬に対抗せよ・持ち時計ある先行馬レッドスプレンダー
■予想構築

 今年よりクリスタルCが廃止され、本レースが2回8日より大幅な前倒しで行われることとなった。クリスタルCとは施行競馬場が異なり、旧ファルコンSとは馬場状態が異なるため、過去のデータは参考にし辛い。ただレースの位置付けはクリスタルCを引き継ぐ形になるため、クリスタルCの傾向が若干転用できそうである。


【クリスタルC連対馬の勝利時最大着差一覧(過去10年)】
年度 着順 馬名 最大着差 最大着差を記録したレース名
'96年 1着 キングオブケン 1馬身1/2(0秒2) 新馬(京都芝1,800M)
2着 チアズエンペラー 5馬身(0秒8) 未勝利(京都ダ1,200M)
'97年 1着 ワシントンカラー 3馬身(0秒5) 呉竹賞(500万・中山芝1,200M)
2着 スーパーナカヤマ 6馬身(1秒0) 黒竹賞(500万・中山ダ1,200M)
'98年 1着 トキオパーフェクト 6馬身(1秒0) 黒竹賞(500万・中山ダ1,200M)
2着 マウントアラタ 9馬身(1秒5) 新馬(京都芝1,400M)
'99年 1着 タイキダイヤ 10馬身(1秒6) 500万(中山芝1,200M)
2着 エターナルビート 3馬身(0秒5) 雪割草特別(500万・阪神芝1,200M)
'00年 1着 スイートオーキッド 3馬身1/2(0秒6) きんせんか賞(500万・中山芝1,200M)
2着 キンシストーン 5馬身(0秒8) 新馬(小倉芝1,200M)
'01年 1着 カチドキリュウ 2馬身1/2(0秒4) 未勝利(阪神ダ1,400M)
2着 シンボリスナイパー 3馬身(0秒5) 新馬(中山ダ1,200M)
'02年 1着 サーガノヴェル 6馬身(1秒0) 未勝利(中山ダ1,200M)
2着 イーグルスウォード 1馬身1/2(0秒3) 500万下(札幌芝1,000M)
'03年 1着 ワンダフルデイズ 3馬身1/2(0秒6) 500万下(京都芝1,400M)
2着 ギャラントアロー 4馬身(0秒7) 500万下(京都ダ1,200M)
'04年 1着 タイキバカラ 2馬身1/2(0秒4) 500万下(東京ダ1,400M)
2着 ビッグファルコン 1馬身3/4(0秒3) 未勝利(京都芝1,600M)
'05年 1着 ディープサマー 大差(1秒9) 新馬(函館芝1,200M)
2着 コパノフウジン 6馬身(1秒0) 飛梅賞(500万・京都ダ1,400M)

 クリスタルCでは過去に圧勝経歴を持つ馬が強いという傾向がみられた。この時期のスプリント戦は駆け引き不要でとにかく速く駆け抜けたもの勝ちとみた場合、他馬を千切り捨てたことのある馬がより活躍しているというのもまんざらではない。芝だけではなく、ダートでの圧勝経歴を含んでいる点にも注目したい。この観点から推せるのはコスモルビーアイアムエンジェルナンヨーノサガナムラアトランテスの4頭。

 逃げ切り勝ち経験馬が5頭いる。その中でも単騎逃げに持ち込んで圧勝2回のアイアムエンジェルが中舘騎手起用で行く気満々。以下バロンハーバー、プリティカウガール、タイセイアトムなどが追随。レッドスプレンダー、プラチナローズ、ナンヨーノサガ辺りがこれらを前に置いて追走。中京のスプリント戦だけにハイペースは免れないが、展開による有利不利は無さそう。


 軸はレッドスプレンダー。持ち時計1分09秒1はマルカアイチャンと並んでトップ。それも直線に坂がある中山で記録したもので価値は高い。最内枠を生かして好位を確保、直線で出し抜くシーンを想定しておきたい。

 相手筆頭はマルカアイチャン。同コースの勝ち鞍があるのは同馬のみ。それも行った行ったを問答無用で突き刺す内容で、ここでの差脚にも期待が持てる。前走・クイーンCは内残り&外を回した後方待機馬全滅のレースで参考外。ちなみに北橋厩舎から瀬戸口厩舎へ転厩して今回が初戦。

 相手筆頭はナムラアトランテス。阪神ダートで差して4馬身差完勝。続く500万下ではタガノバスティーユに勝利。前走・ヒヤシンスSは勝ち馬の前に霞んだものの、後方からしっかり差し込めていた。芝短距離は未知数だが、突き抜けそうな雰囲気は持っている。

 連下はナンヨーノサガ。前々走でレッドスプレンダーらに完敗しているが、同馬は休み明け。今回は叩き2戦目の前走で勝利し、間隔を詰めて使ってきた。直線平坦に限れば4戦2勝3着2回、新潟芝1,200Mコース勝ちで左回りに自信をみせる。

◎レッドスプレンダー
○マルカアイチャン
▲ナムラアトランテス
△ナンヨーノサガ


■馬券構築

 レッドスプレンダーから馬複流し。クリスタルC・旧ファルコンS共に荒れるレースだっただけにボックスの目も抑えて警戒したい。

[馬複] レッドスプレンダー−マルカアイチャン 30%
[馬複] レッドスプレンダー−ナムラアトランテス 20%
[馬複] レッドスプレンダー−ナンヨーノサガ 20%
[馬複] マルカアイチャン−ナムラアトランテス 10%
[馬複] マルカアイチャン−ナンヨーノサガ 10%
[馬複] ナムラアトランテス−ナンヨーノサガ 10%


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