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第54回トヨタ賞中京記念(GIII)
2006年3月5日(Sun) 中京芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 マチカネオーラ 90 差脚好調。捲る脚が使えれば勝ち負けも可能。  
2 2 エイシンドーバー 98 前走前残り許すも終いはしっかり。引き続き注目。
3 3 オースミグラスワン 92 加速鈍いが末脚強力。早め進出の器用さもある。
4 4 ファイトクラブ 90 たまにいい脚使う。差脚一本に賭けてどこまで。  
5 メジロマントル 101 単騎逃げ試みるも仕掛け早傾向の中京では辛い。  
5 6 アラタマインディ 92 軽量でも用無し状態。思い切って逃げて大穴狙い。  
7 アサクサキニナル 95 このところ詰めの甘いレースばかり。勢い疑問。  
6 8 コスモオースティン 98 マイペース単騎で残るが今回は他に同型いる。  
9 エアシェイディ 98 前走久々叩いて快勝するも忙しい流れがどうか。  
7 10 ローゼンクロイツ 93 外を回し過ぎなければ差し込みが利かなくもない。
11 サクラゲイル 86 準オープンで足踏み続く。前走シンガリでは論外。  
8 12 ツルマルヨカニセ 98 相変わらずジリ。前につけて見せ場を作りたい。
13 コスモテナシャス 87 力不足否めず。ハンデ加味しても前残りは困難。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 目標定めて虎視眈々・目に見える逃げ切りは許さないエイシンドーバー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【勝ち馬の負担斤量と主な実績(過去10年)】
年度 勝ち馬名 性齢 斤量 主な重賞実績
'96年 イナズマタカオー 牡5 55.0kg '95年北九州記念(GIII)ほか
'97年 アロハドリーム 牡4 53.0kg (初出走)
'98年 トーヨーレインボー 牡4 57.5kg '97年シリウスS(GIII)
'99年 エリモエクセル 牝4 55.0kg '98年優駿牝馬(GI)
'00年 メイショウドトウ 牡4 54.0kg '00年日経新春杯(GII)2着
'01年 ロードクロノス 牡6 54.0kg (出走2回で連対なし)
'02年 ツルマルボーイ 牡4 53.0kg (出走3回で連対なし)
'03年 タガノマイバッハ 牡4 54.0kg (出走1回で連対なし)
'04年 メイショウキオウ 牡7 53.0kg (出走13回で連対なし)
'05年 メガスターダム 牡6 55.0kg '01年ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)

 過去10年の勝ち馬10頭のうち、ここが重賞初制覇となったのは6頭。ローカルのハンデ重賞らしく実績下位の馬が勝ち負けしている。56kg以上を課された牡馬は延べ53頭が出走して【1・5・4・43】(11.3%)、'98年にトーヨーレインボーが57.5kgを背負って快勝した以外は2〜3着が多い。


【上位馬通過順一覧(過去10年)】
年度 馬場 テン3F 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'96年 稍重 35.4 36.8 2.02.2 1-1-1-1 6-6-5-3 10-6-10-6
'97年 稍重 36.1 36.8 2.02.2 2-2-2-2 8-7-9-8 4-4-3-3
'98年 34.1 36.5 1.59.5 5-5-4-3 1-1-1-1 11-11-8-7
'99年 34.5 36.8 2.01.1 15-15-14-7 8-8-4-3 11-11-12-7
'00年 34.8 36.1 1.59.1 4-4-3-2 4-4-4-2 2-2-1-1
'01年 稍重 34.8 36.3 1.59.7 12-11-6-5 2-2-2-2 3-3-3-3
'02年 35.3 35.6 1.59.4 13-12-7-4 8-9-11-7 11-11-13-11
'03年 34.8 37.7 2.00.1 1-1-1-1 12-12-4-3 2-2-2-2
'04年 34.8 35.0 1.58.6 1-1-1-1 8-9-11-10 5-5-5-5
'05年 33.8 36.3 1.59.5 8-7-5-4 11-11-10-10 14-14-14-13
※'95年・'98年はBコース、'96年〜'97年はCコース、'99年〜'04年はAコースを使用。

 ラップ構成をみると、全ての年で上がりよりテンのほうが速く、上がりは軒並み36秒台という典型的な持久戦の傾向を示している。これは正面スタンド一杯を使って先行争いが行われ、勝負どころの急カーブでスピードが落ちる中京芝2,000Mコース特有の性質も少なからず影響している。ハイペースで先行して残るだけの裏付けか、小回りコースで早めに進出できる器用さのいずれかが必要となる。

 メジロマントル、コスモオースティンの先行争いにコスモテナシャスが加わりそうだが、いずれもハナに固執するタイプではなく、積極的に行く馬がいれば他は引くものと思われる。エイシンドーバー、エアシェイディ、アサクサキニナルが好位を形成、オースミグラスワン、マチカネオーラ、ローゼンクロイツは中団より後方を想定。各馬固まり気味に推移、3〜4コーナーで一気に凝縮。コース採りが明暗を分けそうで、内ラチ沿いを進む先行馬に注目したい。


 軸はエイシンドーバー。ここ2戦はいずれもノーマーク同然の逃げ馬が押し切る展開だったが、ラストにかけて迫れている点はきちんと評価しておきたい。内で脚を溜め、距離ロスを抑えながら伸びてきた小倉大賞典と同じ乗り方が出来ればここでも連対は堅い。

 相手筆頭はオースミグラスワン。加速がつくまでがもどかしいが、一旦末脚に火が付くとゴールまで止まらない。ゴールデンブーツトロフィーの勝ち方からすれば早め進出も苦にしないだろう。後はコースのどこを突いて上がってくるかにかかってくる。

 単穴はローゼンクロイツ。鉄砲使いで毎日杯制覇、神戸新聞杯3着と久々は苦にしない。本来は上がり勝負で本領を発揮する馬だが、今回は後ろから行く馬が少なく、前がバテたところをまとめて交わすシーンが見られるかもしれない。

 連下はツルマルヨカニセ。持ち時計はNo.1。昨夏の北九州記念2着、小倉記念3着位に走ればここで連対してきても何ら驚けない。前走は3,000Mを使った後で流れに乗り切れないままレースが終わった感がある。中日新聞杯でも前が詰まっており、巻き返し余地は十分。

◎エイシンドーバー
○オースミグラスワン
▲ローゼンクロイツ
△ツルマルヨカニセ


■馬券構築

 エイシンドーバーから馬複流し。エイシン・オースミ2頭軸の3連複を抑える。

[馬複] エイシンドーバー−オースミグラスワン 20%
[馬複] エイシンドーバー−ローゼンクロイツ 20%
[馬複] エイシンドーバー−ツルマルヨカニセ 20%
[3連複] エイシンドーバー−オースミグラスワン−ローゼンクロイツ 20%
[3連複] エイシンドーバー−オースミグラスワン−ツルマルヨカニセ 20%


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