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第43回報知杯弥生賞(GII)
2006年3月5日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 サクラメガワンダー 81 末脚のキレ・持続力共に秀逸。久々でも地力示す。
2 2 アドマイヤムーン 85 共同通信杯完勝で勢い乗る。3角進出はお手の物。
3 3 グロリアスウィーク 80 気まぐれで当てにならないが先行して切れる脚ある。
4 4 スーパーホーネット 84 前走勝ち馬に際どく迫るもスローで脚余す可能性有。  
5 5 ヴィクトリーラン 76 好位抜け出しに自信深める。ただ実力差は埋め難い。  
6 6 モエレソーブラッズ 65 交流重賞勝ちあるがここでは役回りが違う。無理。  
7 7 ディープエアー 79 ズブいのが難点。さほど負けていないとはいえ苦しい。  
8 マイネルシュピール 69 強い相手と与していない。前走もどうということもなく。  
8 9 セトウチアポロン 71 前走勝負どころで完全に置かれる。前残りも期待薄。  
10 ナイトレセプション 75 同コース先行して勝利評価。緩い流れで居残り期待。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 牽制ペースを打開する武豊の捲り上げ・借りを返せるかアドマイヤムーン
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【人気パターンと決着人気順(過去10年)】
年度 人気パターン※ 1着馬(騎手) 2着馬(騎手) 3着馬(騎手)
'96年 2強 ダンスインザダーク
2人気(武豊)
ツクバシンフォニー
3人気(横山典弘)
イシノサンデー
1人気(四位洋文)
'97年 3強 ランニングゲイル
3人気(武豊)
オースミサンデー
4人気(O.ペリエ)
サニーブライアン
5人気(大西直宏)
'98年 3強 スペシャルウィーク
2人気(武豊)
セイウンスカイ
3人気(徳吉孝士)
キングヘイロー
1人気(福永祐一)
'99年 1強 ナリタトップロード
2人気(渡辺薫彦)
アドマイヤベガ
1人気(武豊)
マイネルシアター
4人気(蛯名正義)
'00年 混戦 フサイチゼノン
1人気(藤田伸二)
エアシャカール
4人気(武豊)
ラガーレグルス
2人気(佐藤哲三)
'01年 1強 アグネスタキオン
1人気(河内洋)
ボーンキング
2人気(武豊)
ミスキャスト
4人気(横山典弘)
'02年 3強 バランスオブゲーム
4人気(田中勝春)
ローマンエンパイア
2人気(武幸四郎)
タイガーカフェ
7人気(M.デムーロ)
'03年 1強 エイシンチャンプ
2人気(福永祐一)
スズノマーチ
4人気(横山典弘)
コスモインペリアル
7人気(柴田善臣)
'04年 3強 コスモバルク
2人気(五十嵐冬樹)
メイショウボーラー
3人気(福永祐一)
メテオバースト
6人気(安藤勝己)
'05年 1強 ディープインパクト
1人気(武豊)
アドマイヤジャパン
3人気(横山典弘)
マイネルレコルト
2人気(後藤浩輝)
※単勝支持率66.7%(3分の2)までに占める頭数の割合で判定。但し1頭で50%超えは1強。

 弥生賞は堅く収まるレースばかりのように思えるが、過去10年のうち1番人気と2番人気で決着した年は2回しかない。3頭に人気が集中した年はそのうち1頭以上が圏外に消えており、意外と紐荒れが期待できる。今は3連単がある。1〜2着は上位4人気まで、3着に人気薄を上手く絡めたい。


【勝ち馬の各指標一覧(過去10年)】
年度 馬場 勝ち馬 勝ち時計 1,000M 上り3F 自身上り3F 通過順
'96年 ダンスインザダーク 2.02.7 62.0 35.6 35.1(1位) 10-9-6-5
'97年 ランニングゲイル 2.02.2 62.2 36.0 35.7(2位) 13-13-4-1
'98年 スペシャルウィーク 2.01.8 61.2 36.1 35.4(1位) 10-8-7-6
'99年 稍重 ナリタトップロード 2.03.5 61.4 36.3 35.3(2位) 7-8-7-2
'00年 フサイチゼノン 2.02.3 61.1 36.2 35.9(3位) 6-6-4-2
'01年 アグネスタキオン 2.05.7 61.7 39.2 38.2(1位) 3-3-3-3
'02年 バランスオブゲーム 2.02.0 63.2 34.6 34.6(7位) 1-1-1-1
'03年 エイシンチャンプ 2.02.3 59.7 37.9 35.9(4位) 5-4-4-3
'04年 コスモバルク 2.00.5 60.9 34.8 34.6(1位) 2-2-2-2
'05年 ディープインパクト 2.02.2 62.2 34.9 34.1(1位) 8-7-7-3

 弥生賞はクラシックを意識する有力どころが集結するレース性格上、とにかく牽制が入る。これを受けて流れは総じてスローで、過去10年で前半1,000Mが60秒を割ったのは'03年のみ。しかし不思議な事に上がりも掛かっている。それだけ前につけた馬が頑張っているということだが、これは同時に直線勝負に出た後方待機馬が届かずに終わっているということも物語っている。


【武豊騎手の弥生賞騎乗成績(過去10年)】
年度 騎乗馬 成績 通過順
'96年 ダンスインザダーク 1着(2人気) 10-9-6-5
'97年 ランニングゲイル 1着(3人気) 13-13-4-1
'98年 スペシャルウィーク 1着(2人気) 10-8-7-6
'99年 アドマイヤベガ 2着(1人気) 7-8-7-2
'00年 エアシャカール 2着(4人気) 16-16-13-4
'01年 ボーンキング 2着(2人気) 2-2-2-2
'02年 (未騎乗)
'03年 ザッツザプレンティ 6着(1人気) 10-10-10-8
'04年 グレイトジャーニー 7着(5人気) 6-6-3-3
'05年 ディープインパクト 1着(1人気) 8-7-7-3

 武豊騎手は過去10年で弥生賞に9回騎乗し【4・3・0・2】(77.8%)の好成績をマークしている。お手馬が強力なこともあるが、騎乗スタイルには一貫したテーマが見受けられ、このレースに限ると「捲り」を多用していることが分かる。牽制ペースを逆手に取ることには長けている。後は馬がそれに付いて来れるかどうかの話。

 典型的な逃げ馬不在。黄菊賞・シンザン記念で逃げに近い先方を採ったグロリアスウィークが押し出されるようにして先頭か。ヴィクトリーラン、ナイトレセプションも前走同様の先行策を採る。上位人気が予想されるアドマイヤムーン、サクラメガワンダー、スーパーホーネットはいずれも中団より後ろが見込まれる。序盤は前がかなり楽出来そうだ。3コーナーでアドマイヤムーンが一気に動き出してからどうなるかが見物。人気どころでは前走ハイペース差しのスーパーホーネットを嫌ってみたい。


 軸はアドマイヤムーン。デビュー当初からオート捲りで楽勝を続けていた馬で、先に仕掛けられる強みを持つ。ラジオたんぱ杯2歳Sでも先に仕掛けたのは同馬だった。ただ完全に抜け出してしまうとソラを使ってしまうので、乗り方が難しいのも事実。

 相手筆頭はサクラメガワンダー。ラジオたんぱ杯2歳Sは後続を置き去りにした上でアドマイヤムーンを競り落とす好内容。末脚切れるというよりは良い脚を長く使うタイプ。今回もアドマイヤムーンが3コーナー過ぎから動いてくれそうなので、後はこれを直線で捕まえられるかどうか。

 単穴はナイトレセプション。葉牡丹賞でレコード勝ちを収めているが、このレースに関しては何の意味も持たない。それよりも評価したいのは先行して楽勝していること。人気どころを差し置いて先行する横山典弘は不気味である。

 連下はグロリアスウィーク。上位人気が差しタイプということで、これまで前々でレースを進めてきた同馬にとっては展開が向く。少なくとも前走よりは楽な競馬が出来そうだ。先行して切れる脚が使えるので、後続を差し返すシーンも想定しておきたい。

◎アドマイヤムーン
○サクラメガワンダー
▲ナイトレセプション
△グロリアスウィーク


■馬券構築

 配当妙味を考慮し、アドマイヤムーン・サクラメガワンダー2頭軸の3連単に変更。[03/05 11:30]

[馬複] アドマイヤムーン−サクラメガワンダー 30%
[馬複] アドマイヤムーン−ナイトレセプション 30%
[3連複] アドマイヤムーン−サクラメガワンダー−ナイトレセプション 20%
[3連複] アドマイヤムーン−サクラメガワンダー−グロリアスウィーク 10%
[3連複] アドマイヤムーン−ナイトレセプション−グロリアスウィーク 10%

[3連単] アドマイヤムーン→サクラメガワンダー→ナイトレセプション 30%
[3連単] サクラメガワンダー→アドマイヤムーン→ナイトレセプション 30%
[3連単] アドマイヤムーン→サクラメガワンダー→グロリアスウィーク 20%
[3連単] サクラメガワンダー→アドマイヤムーン→グロリアスウィーク 20%


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