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第13回チューリップ賞(GIII)
2006年3月4日(Sat) 阪神芝1,600M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 スパニッシュソウル 83 初戦折り合いついて3馬身半離す。素材は確かだが。  
2 ヤマトマリオン 90 早め進出で2勝目も芝の重賞では強気になれない。  
2 3 ニシノフジムスメ 88 前走休み明けでフラつく。通用如何は仕上がり次第。  
4 リトルブレイブ 76 前走は勝って当たり前。これといった強みなく苦しい。  
3 5 ヒトリムスメ 81 ダート逃げ切りだけでは評価に値せず。普通に無理。  
6 プリンセスデザイア 83 前走圧勝も時計平凡。ここで通用するには程遠い。  
4 7 ステラマドレード 80 前走の勝ち時計悪くない。力通りには走ってくるか。  
8 シェルズレイ 89 単騎逃げでマイル2勝。行き切ればかなり渋太い。
5 9 ラッシュライフ 89 前走ラストで脚止まる。今回距離延長なのがどうか。  
10 タッチザピーク 92 過去2戦出遅れながらも楽勝。追われて反応鋭い。
6 11 テイエムプリキュア 93 阪神JF勝ち尊重。時計不安は短距離勝ちで相殺。
12 サルトリーガール 80 2勝目が遠い。ブリンカー装着でも状況変わらず。  
7 13 マヤラブハート 79 前走時計詰めたにも関わらず完敗。地力で見劣る。  
14 アドマイヤキッス 83 半年振りでは追走に問題出かねない。見送り妥当。  
8 15 ウインシンシア 85 前走差脚不発にしても見せ場無し。巻き返しは困難。  
16 プリムローズヒル 79 初戦流すような感じで楽勝。ここで奥行き示せるか。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 桜に近いトライアルでは実績重視・頂点に届く天性の伸び脚タッチザピーク
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のチューリップ賞成績(過去10年)】
年度 阪神JF勝ち馬名 今回成績 阪神JF通過順 今回通過順
'96年 ビワハイジ 2着(1人気) 1-1-1 3-2-2
'97年 メジロドーベル 3着(1人気) 5-5-3 4-3-3
'98年 アインブライド 3着(3人気) 8-7-6 4-6-3
'01年 テイエムオーシャン 1着(1人気) 3-2-2 3-2-2
'02年 チアズグレイス 12着(2人気) 10-9-7 7-6-10
'04年 ヤマニンシュクル 3着(3人気) 14-14-11 13-13-11
※アインブライドはきさらぎ賞(9着)経由。その他の5頭は直行。

 阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬は過去10年で延べ6頭が出走して【1・1・3・1】(33.3%)、勝ったのは'01年テイエムオーシャンだけに留まっている。阪神ジュベナイルフィリーズで控える競馬を実践した馬が冴えないとみた場合、今回のテイエムプリキュアも絶対視とまではいかないのではないか。人気が予想されるだけに割り引いて考えたい。


【勝ち馬の直前着別度数と前走成績(過去10年)】
年度 勝ち馬 直前着別度数 前走成績
'96年 エアグルーヴ 【2・2・0・0】 阪神JF(GI)2着
'97年 オレンジピール 【2・0・0・2】 クイーンC(GIII)1着
'98年 ダンツシリウス 【2・2・1・5】 シンザン記念(GIII)1着
'99年 エイシンルーデンス 【3・1・0・2】 紅梅S(OP)1着
'00年 ジョーディシラオキ 【3・2・1・6】※ エルフィンS(OP)12着
'01年 テイエムオーシャン 【3・0・1・0】 阪神JF(GI)1着
'02年 ヘルスウォール 【2・0・1・4】※ 全日本2歳優駿(G1)9着
'03年 オースミハルカ 【2・0・2・1】 阪神JF(GI)7着
'04年 スイープトウショウ 【3・0・0・1】 紅梅S(OP)1着
'05年 エイシンテンダー 【2・0・0・0】 菜の花賞(OP)1着
※地方成績を含む。

 過去10年の勝ち馬全てが2勝以上、つまり新馬・未勝利戦以外の勝利がある。そしてその全てが前走でオープンクラスを使い、うち7頭は連対していた。2着馬については10頭のうち6頭が1勝止まりだが、このうち4頭は前走でオープンクラスを使っていた。ちなみに新馬・未勝利勝ちから直行して連対した馬は2頭いる('98年2着ロッチラヴウインク、'00年2着レディミューズ)。

 メンバーを見渡すと前々でレースを進めたい馬が多いものの、積極的に行きそうな馬がシェルズレイしか見当たらない。同馬については展開妙味がありそうだ。例年通り1,000M通過60〜61秒位で前有利が見込まれる。


 軸はタッチザピーク。出遅れとはいえ目に見えてのロスはなく、先行争いの段階で楽にその直後まで取り付けている。今回は後入れの偶数枠。直線で逃げ馬を並ぶ間もなく交わすセンスはかなりのもので、1勝馬が大半を占めるここはタダ貰いか。

 相手筆頭はテイエムプリキュア。阪神ジュベナイルフィリーズは勝ったとはいえ4コーナーで追い鞭が入っており、スマートな勝ち方とは言えない。久々であの二枚腰が使えるかについて不安な面は残る。ただこれも前々でレースを進めれば解消されるだろう。

 単穴はシェルズレイ。単騎逃げで未勝利戦と500万下(いずれもマイル戦)を勝っている。時計はいずれも1分35秒台で、緩いペースで居残った訳でもない。上がりが冴えないので、後方から一気に来られると辛い。序盤でリードを奪っておきたい。

 連下はプリムローズヒル。初戦は追うところなく4コーナーで先頭に取り付いての楽勝だった。単に調教駆けするだけかもしれないが、それでもデビュー前から栗東坂路で4ハロン50秒台を叩き出すのは普通ではない。今回の追い切りでも4ハロン51秒1をマーク。

◎タッチザピーク
○テイエムプリキュア
▲シェルズレイ
△プリムローズヒル


■馬券構築

 タッチザピークから馬単流し。タッチ・テイエム2頭軸の3連複を抑える。

[馬単] タッチザピーク→テイエムプリキュア 20%
[馬単] タッチザピーク→シェルズレイ 20%
[馬単] タッチザピーク→プリムローズヒル 20%
[3連複] タッチザピーク−テイエムプリキュア−シェルズレイ 20%
[3連複] タッチザピーク−テイエムプリキュア−プリムローズヒル 20%


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