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第99回京都記念(GII)
2006年2月18日(Sat) 京都芝2,200M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 シックスセンス 90 1勝馬ながら能力は折り紙付き。鞍上の乗り方次第。
2 2 トウショウナイト 96 前走ラスト息切れ。そこから中1週&輸送は割引。  
3 3 デルタブルース 93 有馬記念は終始後手。この面子なら再び主役か。
4 4 シルクフェイマス 96 AJCCは作戦勝ち。ただ今回斤量重くなるのがどうか。  
5 5 ビッグゴールド 96 このところ精彩欠くも他が消極的ならやはり怖い。  
6 6 サクラセンチュリー 95 決め手はメンバー髄一だが展開の影響受けやすい。
7 7 ブルートルネード 89 意欲の参戦も前につけて抜け出すには力不足。  
8 タガノマイバッハ 30 一昨年逃げて3着あるが今回は他にも同型いる。  
8 9 ヴィータローザ 96 前走内突き快勝。スローならチョイ差しで浮上あり。
10 マーブルチーフ 95 京都外回りの前残り上手もハンデ差ないと苦しいか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 これからの馬に先行投資・すっぴん4歳馬シックスセンス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【京都記念の負担斤量設定条件】
4歳56kg、5歳以上57kg、牝馬2kg減、収得賞金4歳3,000万、5歳4,000万、6歳以上5,000万円超過馬は超過額5,000万円毎1kg増

【勝ち馬の負担斤量と主な実績(過去10年)】
年度 勝ち馬名 性齢 斤量 主な重賞実績
'96年 テイエムジャンボ 牡5 57.0kg '96年京都金杯(GIII)
'97年 ユウトウセイ 牡7 57.0kg '97年京都金杯(GIII)2着
'98年 ミッドナイトベット 牡4 56.0kg '98年京都金杯(GIII)
'99年 エモシオン 牡4 56.0kg '99年日経新春杯(GII)2着
'00年 テイエムオペラオー 牡4 57.0kg '99年皐月賞(GI)ほか
'01年 マックロウ 牡4 56.0kg (重賞初出走)
'02年 ナリタトップロード 牡6 60.0kg '99年菊花賞(GI)ほか
'03年 マイソールサウンド 牡4 56.0kg '02年中日新聞杯(GIII)
'04年 シルクフェイマス 牡5 57.0kg '04年日経新春杯(GII)
'05年 ナリタセンチュリー 牡5 57.0kg '04年京都大賞典(GII)

 京都記念は斤量加算要件を緩めに採っているにも関わらず、過去10年の勝ち馬10頭のうち8頭は斤量加算無しの馬が勝っている。勝ち馬の実績をみると、重賞1勝や未勝利という馬も散見され、既に実績を重ねた馬よりもこれからといった馬がより走る傾向にあるとみて良さそうだ。


【斤量加算で連対した馬一覧(過去10年)】
年度 着順 馬名 性齢 斤量(加算量) 重賞勝ち鞍
'96年 2着 ダンスパートナー 牝4 55.0kg(+1.0) '95年優駿牝馬(GI)
'97年 2着 ロイヤルタッチ 牡4 57.0kg(+1.0) '95年ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)
'96年きさらぎ賞(GIII)
'98年 2着 イシノサンデー 牡5 58.0kg(+1.0) '96年皐月賞(GI)
'97年京都金杯(GIII)
'99年 2着 マチカネフクキタル 牡5 58.0kg(+1.0) '97年菊花賞(GI)
'97年京都新聞杯(GII)
'97年神戸新聞杯(GII)
'00年 1着 テイエムオペラオー 牡4 57.0kg(+1.0) '99年皐月賞(GI)
'99年毎日杯(GIII)
2着 ナリタトップロード 牡4 58.0kg(+2.0) '99年菊花賞(GI)
'99年弥生賞(GII)
'99年きさらぎ賞(GIII)
'01年 2着 アグネスフライト 牡4 57.0kg(+1.0) '00年東京優駿(GI)
'00年京都新聞杯(GIII)
'02年 1着 ナリタトップロード 牡6 60.0kg(+3.0) '99年菊花賞(GI)
'99年弥生賞(GII)
'99年きさらぎ賞(GIII)
'01年阪神大賞典(GII)
2着 マチカネフクキタル 牡6 58.0kg(+1.0) '00年アメリカJCC(GII)
'00年アルゼンチン共和国杯(GII)

 参考までに斤量加算ありで連対した馬を列挙すると上表のようになる。斤量加算ありの馬は延べ23頭が出走して【2・7・5・9】(39.1%)となり、2〜3着に甘んじるケースが目立つ。GIで勝ち負けしてきた馬が重賞1勝級の馬に負けているのである。斤量を加算されるということはそれまでに重賞で勝ち負けしてきたという何よりの証になるが、それにより足元を掬われるということも念頭に置かねばならない。


 軸はシックスセンス。皐月賞2着、香港ヴァーズ2着の実績に56kgはお手頃。但し1,000M通過60秒を割る消耗戦向きの馬で、スローペースで脚を溜めて弾けるかについては疑問が残る。京都で4戦して一度も連対出来ていないのはそのためかもしれない。この点に関しては武豊騎手に是正をお願いしたい。

 相手筆頭はデルタブルース。このレースは菊花賞連対馬との相性が良く、該当馬(複数回出走馬を含む)は【2・3・2・3】(50.0%)となる。スローペースで切れる脚を使うのはステイヤーズSで実証済み。但し勝ち鞍が中長距離に偏っており、この距離が合っているのかは微妙。

 単穴はヴィータローザ。緩い流れで突発的に上がり33秒台の脚を使って2〜3着に入っている点に着目。流れが急過ぎると追いかけるだけになるのとは対照的。中団辺りにつけて先に抜け出せるようなら引き続き通用しそうだ。

 連下はサクラセンチュリー。最後の直線でフラフラになっていた前走を見る限り、距離が縮まるのは好材料とみて良い。但し斤量加算、追い込み一辺倒でこのレースを制するのは難しいと言わざるを得ない。最後凄い脚を使って2〜3着とみる。

◎シックスセンス
○デルタブルース
▲ヴィータローザ
△サクラセンチュリー


■馬券構築

 シックスセンスとデルタブルースの馬複1点が本線。シックスセンスを1〜2着、デルタブルースを1〜3着に絡めた3連単を抑える。

[馬複] シックスセンス−デルタブルース 40%
[3連単] シックスセンス→デルタブルース→ヴィータローザ 10%
[3連単] シックスセンス→デルタブルース→サクラセンチュリー 10%
[3連単] シックスセンス→ヴィータローザ→デルタブルース 10%
[3連単] シックスセンス→サクラセンチュリー→デルタブルース 10%
[3連単] デルタブルース→シックスセンス→ヴィータローザ 10%
[3連単] デルタブルース→シックスセンス→サクラセンチュリー 10%


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