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第10回ガーネットS(GIII)
2006年1月8日(Sun) 中山ダート1,200M 4歳以上オープン ハンデ (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 テンケイ 93 後ろから行って冴えない。軽量でも変わりそうにない。  
2 2 トップオブワールド 95 古馬になってから完全に頭打ち。距離短縮に望み託す。
3 アグネスウイング 92 一時期の勢い無し。久々でもあり前に行けるかどうか。  
3 4 シルヴァーゼット 95 前走逃げ切りも展開恵まれた印象。ここ同型おり劣勢。  
5 ケイアイメルヘン 94 差脚堅調だが地味。前が止まってくれないと苦しい。  
4 6 サイモンセッズ 93 前走差込み披露。速い流れについていけるかどうか。  
7 コパノフウジン 96 芝での快速ぶり評価。ここなら先手は容易く有力。
5 8 ブルーコンコルド 105 好位抜け出しで重賞含む4連勝中。普通に勝ち負け。
9 テイエムアクション 101 決め手は優秀。久々使いと中山コース克服が課題。
6 10 リミットレスビッド 98 ここ相手手薄。久々のダート参戦がどうかだけ。  
11 オフィサー 97 前走度外視。軽量と決め手が相乗するようなら通用も。  
7 12 アンブロワーズ 82 ダートで行き脚つく可能性あるが能力伴うかは疑問。  
13 ディバインシルバー 92 単騎可能な相手構成も急坂コースでは粘り利かない。  
8 14 スターリーヘヴン 101 ダート適性微妙。前々走位走れば通用しなくもない。  
15 ボタンフジ 88 持ち時計貧弱過ぎ。最軽量でも無理なものは無理。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 速い時計で行き切れる馬重視・風神を凌ぐ音速ジェット機ブルーコンコルド
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【前回・今回脚質マトリックス(東京施行時、及び前走地方出走馬を除く)】
前/今 逃げ 先行 差し 追込
逃げ 【0・0・0・3】(0.0%) 【0・0・1・6】(0.0%) 【0・0・0・5】(0.0%)
先行 【0・0・0・3】(0.0%) 【2・1・0・4】(42.9%) 【0・0・2・15】(0.0%) 【0・0・0・3】(0.0%)
差し 【0・0・0・1】(0.0%) 【3・2・0・1】(83.3%) 【1・2・2・12】(17.6%) 【0・0・0・8】(0.0%)
追込 【0・0・1・0】(0.0%) 【0・0・0・3】(0.0%) 【0・2・1・7】(20.0%) 【0・1・1・13】(6.7%)

 レース創設以降中山で施行された8回の勝ち馬のうち、'99年ワシントンカラーを除く7頭は4コーナーで4番手以内につけており、先行力が強く求められている。但し逃げ馬は不振。上表によると、前走で2〜3番手からレースを進めていた馬(先行−先行型)の他、前走差し不発から一転先行策を採りそうな馬(差し−先行型)が狙い目となるようである。ちなみに穴は一貫して後ろから行く馬(差しor追込−差し)だが、これは3着が多い。


【枠番・脚質マトリックス(東京施行時を除く)】
枠番 逃げ 先行 差し 追込
1 【0・0・0・1】 【0・1・0・1】 【0・1・0・6】 【0・0・0・2】
2 【0・0・0・1】 【0・0・0・1】 【0・1・0・8】 【0・0・0・3】
3 【0・0・1・1】 【1・1・0・2】 【0・0・2・2】 【0・0・0・5】
4 【0・0・0・1】 【0・0・0・1】 【0・0・1・2】 【0・0・0・10】
5 【0・0・0・1】 【1・1・0・8】 【0・1・1・3】
6 【0・0・0・1】 【2・0・1・1】 【0・0・1・8】 【0・0・0・2】
7 【2・0・0・3】 【0・1・1・3】 【0・0・0・6】
8 【0・0・0・2】 【2・1・0・6】 【0・0・0・5】

 連対率が33.3%(1/3)を超えているのは4ブロックある。その他連対数などを加味すると、外枠に入った先行馬の優位は揺るがし難い。これらの馬はスタート直後の芝部分をより長く走ることが出来る上、外から被される心配も少ない。但し前に行かないなら外枠のメリットは無く、そのまま外を回らされる分不利になる。


【距離短縮で連対した馬一覧】
年度 馬名 前走レース ガーネットS成績
'98年 ビーマイナカヤマ ハッピーエンドC(900万・中山ダ1,800M)1着 2着(8人気)
'00年 ビーマイナカヤマ シリウスS(GIII・阪神ダ1,400M)7着 1着(7人気)
'01年 ビーマイナカヤマ JCダート(GI・東京ダ2,100M)6着 1着(6人気)
'03年 ニホンピロサート とちぎマロニエC(G3・宇都宮ダ1,400M)3着 1着(2人気)
シャドウスケイプ ギャラクシーS(OP・阪神ダ1,400M)4着 2着(6人気)
'04年 ブルーコンコルド ギャラクシーS(OP・阪神ダ1,400M)8着 2着(2人気)
'05年 エンゲルグレーセ 師走S(OP・中山ダ1,800M)11着 2着(16人気)

 前走距離1,200M以下で連対した馬は9頭いるが、その全てが5番人気以内で、うち5頭が1番人気だった。これとは対照的に、今回距離短縮となる馬は人気薄で穴を開けるケースが散見され、連対した7頭のうち5頭は6番人気以下だった。前述と合わせて考えると、穴は前走から距離短縮となる不発気味の差し馬ということになる。


 軸はブルーコンコルド。このレースで主流となっている先行−先行(見込)型。59kgを背負って行き脚がつくかが焦点となるが、58kgを背負いながらも勝負どころで楽に動いていったシリウスSの内容を見る限り問題ないと思われる。ちなみにこのレースでは過去の連対馬が再度連対するケースが多い。

 相手筆頭はコパノフウジン。同馬も先行−先行(見込)型。前走で中山芝コースを押し切っていることからすると、ここでブルーコンコルドを抑えて前に出ることは十分可能。そのまま一定の間隔を置いて流れ込むようなレースに期待したい。

 単穴はテイエムアクション。前走から距離短縮となる不発気味の差し馬。ブルーコンコルドとは過去2戦していずれも負けているが、3kg差があった栗東Sでは0秒1差、同斤だったプロキオンSは0秒8差。今回は栗東S時と同じ3kg差。

 連下はトップオブワールド。同馬も前走から距離短縮となる不発気味の差し馬。シリウスSでは全く届かないながらも最後方から上がり最速をマークしており、一発妙味は十分。ハイペースで切れる脚が見られるかもしれない。

◎ブルーコンコルド
○コパノフウジン
▲テイエムアクション
△トップオブワールド


■馬券構築

 勢いある先行馬同士の馬複1点。ブルー&コパノ2頭軸の3連単を抑える。

[馬複] ブルーコンコルド−コパノフウジン 60%
[3連複] ブルーコンコルド→コパノフウジン→テイエムアクション 10%
[3連複] ブルーコンコルド→コパノフウジン→トップオブワールド 10%
[3連単] コパノフウジン→ブルーコンコルド→テイエムアクション 10%
[3連単] コパノフウジン→ブルーコンコルド→トップオブワールド 10%


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