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第50回京阪杯(GIII)
2005年11月26日(Sat) 京都芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ケイアイガード 98 緩い流れで速い脚使う。ここ引き続き展開向きそう。
2 アサカディフィート 97 前走差し切って1kg減。但し池添騎手との相性悪い。  
2 3 アルビレオ 98 手頃な相手求めて連闘。ただメイチのGI後では。  
4 ハッピートゥモロー 88 差脚堅調もこの中に入ると埋没。久々なのもどうか。  
3 5 エイシンチャンプ 96 先行しても差し試みてもサッパリ。既に終わった感。  
6 グレイトジャーニー 95 昨年追い込んで5着。依然として上積みなく苦戦か。  
4 7 エリモハリアー 97 前走際どい2着。レース振り安定も決め手で見劣る。  
8 マイネルレコルト 94 ここのところずっと追い込み。そろそろ芽が出るか。  
5 9 オペラシチー 100 実績十分。コーナー2つの高速コースへの対処課題。
10 マーブルチーフ 101 居残り上手。瞬発力勝負疑問も京都では不気味。  
6 11 ワイルドスナイパー 92 前走差し切るも時計平凡。格上挑戦では荷が重い。  
12 ヴィータローザ 102 前走スロー過ぎて動けず。脚を溜めれば侮れない。
7 13 カンパニー 100 前走より明らかに条件好転。昨年2着の雪辱期す。
14 スズノマーチ 100 追い上げる脚はさほど目立たず。自在性生かしたい。  
15 ヤマノブリザード 93 幾分立て直すもここ相手揃う。肝心の差脚も見劣る。  
8 16 セフティーエンペラ 100 決め手皆無。力で押し切る術も考えられるが苦しい。  
17 エイシンニーザン 93 ここ2戦積極的に行くも敗退。上がりの脚持たず苦戦。  
18 シルクネクサス 89 秋初戦の前走完敗。この相手に行ききれるかどうか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 行った行ったの昨年2着・多少の展開不利なら決め手で賄うカンパニー
■予想構築

 京阪杯は「距離短縮」、「若駒」、「追い込み」というキーワードがポンポン出るほど傾向が洗い出しやすいレースだが、来年からスプリント戦に改められることになった。菊花賞帰りの3歳馬を狙い打つのは今年で最後かと思っていたが、何と該当馬なし。アドマイヤフジが出ていたら間違いなく本命だったと思う。ちなみにアドマイヤフジはマイルCS直前に行われた古都S(芝2,200M)を勝っている。

 来年は新設および条件変更が多く、データ採りのため数年間は傾向分析割愛になるレースが出てくる。条件変更がなくても、前後するレースの兼ね合いで従来の傾向にブレが出てくることが想定される。来年は「塞翁が馬」の存在意義が問われる厳しい年になりそうだが、これまで以上に様々なデータを提供していきますのでどうか見捨てないで下さい。


【年齢別成績(過去8年)】
年齢 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3歳(菊花賞組) 【4・1・1・5】 36.4% 45.5% 54.5% 200 126
3歳(非菊花賞組) 【1・2・2・17】 4.5% 13.6% 22.7% 76 90
4歳 【2・4・1・19】 7.7% 23.1% 26.9% 65 98
5歳 【1・1・4・30】 2.8% 5.6% 16.7% 508 162
6歳 【0・0・0・24】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7歳以上 【0・0・0・9】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

【菊花賞以外のレースを経由して3着以内に入った3歳馬一覧(過去8年)】
年度 着順 馬名 前走成績 古馬相手勝利
'98年 2着 ブリリアントロード 京都新聞杯(GII・京都芝2,200M)6着 あり
3着 レガシーハンター 白秋S(1600万・東京芝1,800M)1着 あり
'01年 2着 ラムセスロード 桂川特別(1000万・京都芝1,600M)1着 あり
'04年 1着 ダイワエルシエーロ ローズS(GII・阪神芝2,000M)7着 なし
3着 エアシェイディ テレビ静岡賞(1600万・東京芝1,800M)1着 あり

 前述した「距離短縮」の殆どは菊花賞について当てはまり、11月下旬に行われるようになった'97年以降の8年間で菊花賞帰りの3歳馬が4勝を挙げている。菊花賞以外のレースを経由して3着以内に入った3歳馬について調べてみると、'04年1着ダイワエルシエーロを除く4頭はいずれもそれまでに古馬相手に勝利を収めていた

 今年の3歳馬マイネルレコルト、エイシンニーザン、シルクネクサスはいずれも非菊花賞組で、同世代相手にしか勝ち鞍がない。マイネルレコルトはダイワエルシエーロと同じGI勝ち馬ということでクリアとしたいところだが、そのGIというのは2歳チャンピオン決定戦である朝日杯フューチュリティS。歴戦の古馬に対抗しうる実績とは言い難い。ということで全て消し。3歳馬がダメなら次は4歳馬。


【脚質別成績(過去8年)】
今回脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【1・0・0・7】 12.5% 12.5% 12.5% 211 75
先行 【2・1・1・27】 6.5% 9.7% 12.9% 606 113
差し 【4・1・5・41】 7.8% 9.8% 19.6% 55 59
追込 【1・6・2・29】 2.6% 18.4% 23.7% 16 122

【通過ラップと上位馬通過順一覧(過去8年)】
年度 馬場 1,000M 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'97年 稍重 58.9 37.3 1.48.2 13-10 15-13 4-4
'98年 58.4 36.4 1.46.6 5-5 3-2 7-7
'99年 58.0 36.2 1.46.4 16-15 11-7 11-7
'00年 58.4 35.1 1.45.2 3-3 13-13 9-8
'01年 58.6 35.5 1.45.6 10-9 13-14 10-9
'02年 58.3 35.0 1.45.3 8-8 14-14 11-11
'03年 不良 60.7 36.3 1.49.1 4-2 13-13 17-17
'04年 60.3 34.2 1.46.3 1-1 13-13 8-7
※'99年以前はAコース、'00年以降はBコースで施行。

 2着馬の通過順を見ていただければ分かる通り、このレースは極めて追い込みが決まりやすい。4歳馬の中では昨年追い込んで2着しているカンパニーが最上位。ケイアイガードとオペラシチーは中団より前で勝負する馬だが、いずれもスローなら早め押し切りの利がある。脚質の組み合わせは「追込−追込」よりも「先行−追込」のほうが多いのでこの2頭はすんなり抑えてみる。グレイトジャーニーは3歳時こそシンザン記念勝ちがあるが、その後は準オープン止まりでは苦しい。

 他では追い込み脚質ということだけに注目すると、アサカディフィート、ワイルドスナイパー、ヴィータローザ辺りが浮上する。アサカディフィートは池添騎手が騎乗するとかなりの確率で出遅れ、流れに乗れずにそのままということが多いのでパス。ワイルドスナイパーは追い込んで勝利したのが前走だけなのでこれもパス。ヴィータローザは相当なジリで、コーナー2つの1,800Mは忙しいように思えるが、前走が完全な消化不良なので抑える。

◎カンパニー
○ケイアイガード
▲オペラシチー
△ヴィータローザ


■馬券構築

 カンパニーから馬複流し。

[馬複] カンパニー−ケイアイガード 40%
[馬複] カンパニー−オペラシチー 30%
[馬複] カンパニー−ヴィータローザ 30%


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