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第10回東京スポーツ杯2歳S(GIII)
2005年11月19日(Sat) 東京芝1,800M 2歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 オンファイア 83 目に見えて出遅れるのが難点も終い確実で好勝負。
2 2 フサイチリシャール 93 溜め逃げで連勝。後方待機策も十分こなせそう。
3 3 クラシックスタイル 79 前走は相手の出遅れと前残りがマッチ。再現微妙。  
4 4 マイネルスパークル 83 レース振りにムラがある。東京コースは不向きの感。  
5 5 リメインオブザサン 88 追い比べに不安抱えるも連勝の勢いでカバーか。
6 6 メイショウサムソン 90 実績上位もこの中に入るとキレ負けの可能性大。  
7 ネヴァブション 79 緩い流れ合うも今回僅かでも距離詰まるのがどうか。  
7 8 ポートエレガント 86 前走は後ろにいた分弾ける。追い比べでは苦しい。  
9 マツリダアーティス 地元で競り負けは痛い。着差も詰まっており魅力無し。  
8 10 ニシノイツマデモ 87 前走先に抜けた分交わされる。半兄より反応良好。
11 マイネルメロス 82 前走は積極性が仇。構えてどれだけ巻き返せるか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 SSラストクロップを啓蒙せよ・完成度より決め脚重視でオンファイア
■予想構築

 出走馬の中に重賞出走経験馬がいないというのはレース創設以降9回で初。オープン特別出走経験馬も4頭に留まり、先週の京王杯2歳Sと同様メンバーが手薄。未勝利・萩Sと続けて逃げ勝ったフサイチリシャールが後方待機策を匂わせており、少頭数も相俟って一団の競馬を想定。


【サンデーサイレンス産駒の成績】
年度 SS産駒名 着別度数 前走レース・着順 今回成績
'96年 スターマイサドル 【1・1・0・0】 新馬(東京芝1,400M)1着 2着(4人気)
'00年 タガノテイオー 【1・2・0・0】 札幌3歳S(札幌芝1,800M)2着 1着(3人気)
ウインラディウス 【1・1・0・0】 クローバー賞(札幌芝1,500M)1着 3着(1人気)
'01年 アドマイヤマックス 【1・0・0・0】 新馬(京都芝1,600M)1着 1着(2人気)
マチカネアカツキ 【2・3・0・0】 いちょうS(東京芝1,600M)2着 2着(4人気)
セイコーアカデミー 【1・1・0・0】 きんもくせい特別(福島芝1,700M)2着 4着(3人気)
チョウカイフライト 【1・1・0・1】 未勝利(東京芝1,800M)1着 9着(10人気)
'03年 アドマイヤビッグ 【1・0・0・0】 新馬(京都芝1,600M)1着 1着(1人気)
キョウワスプレンダ 【2・0・0・2】 札幌2歳S(札幌芝1,800M)6着 3着(2人気)
'04年 ペールギュント 【2・0・1・0】 デイリー杯2歳S(京都芝1,600M)1着 2着(2人気)
エアサバス 【1・0・0・0】 新馬(東京芝1,800M)1着 4着(1人気)
メガドンカフェ 【1・0・0・0】 新馬(東京芝1,600M)1着 8着(3人気)

 サンデーサイレンス産駒は延べ12頭が出走して【3・3・2・4】(50.0%)。重賞昇格後9年のうち5年に出走があるが、そのいずれかが必ず連対しているという相性の良いレース。今年の該当馬はディープインパクトの全弟オンファイアのみ。上位3番人気以内に推された馬が関東【0・2・2・12】(12.5%)、関西【6・2・2・1】(72.7%)となる西高東低傾向の著しいレースでもあるが、ここは血の勢いを信頼したい。


【勝ち馬のキャリアと故障休養歴一覧】
年度 勝ち馬名 着別度数 故障休養歴(レース後半年以内)
'96年 ゴッドスピード 【2・1・0・3】 なし
'97年 キングヘイロー 【2・0・0・0】 なし
'98年 アドマイヤコジーン 【1・1・0・0】 '98年朝日杯3歳S後、1年半休養
'99年 ジョウテンブレーヴ 【1・1・0・1】 なし
'00年 タガノテイオー 【1・2・0・0】 '00年朝日杯3歳Sゴール後、予後不良
'01年 アドマイヤマックス 【1・0・0・0】 '01年ラジオたんぱ杯2歳S後、9ヶ月休養
'02年 ブルーイレヴン 【1・1・0・0】 '03年京成杯後、1年休養
'03年 アドマイヤビッグ 【1・0・0・0】 本レース後、半年休養
'04年 スムースバリトン 【1・1・1・1】 本レース後、9ヶ月休養

 余談だが、このレースの勝ち馬は何故かレース後よく故障する。それまで1勝しかしていない馬でも勝てるレースだが、ここで無理してしまうと後が怖い。


 軸はオンファイア。一団の競馬から抜け出す脚は前走で実証済み。上がりヨーイドンなら実績不足でもまとめて面倒をみるか。横山典弘騎手は全兄ブラックタイドでスプリングS勝ちがあり、テン乗りでも存分に末脚を引き出してくれそうだ。

 相手筆頭はニシノイツマデモ。追い出してから加速するまでがモタつく半兄ニシノドコマデモよりは機敏。それでいて切れ味は同等となれば、昨年3着に敗れた兄よりは期待できる。ただ先に抜けた後で脚色が鈍った前走内容は感心できるものではない。

 連下はフサイチリシャール。ここ2戦は逃げ馬不在を逆手にとっての逃げ切りで、スローで上がり34秒台の脚を使っていることからしても本質的に逃げないとダメという馬ではない。将来性を見据えて控える競馬を試すというのはまんざらでもない。

 連下はリメインオブザサン。きんもくせい特別の推定1,000M通過ラップは59秒5。スローペース経験馬が大半を占める中で貴重な平均ペース体得馬。これまで3戦の上がりがいずれも36秒台で、瞬発力勝負に巻き込まれれば即アウト。いかにして前で残るかが勝負の分かれ目。

◎オンファイア
○ニシノイツマデモ
▲フサイチリシャール
△リメインオブザサン


■馬券構築

 オンファイアから馬単流し。3連単を少々抑える。

[馬単] オンファイア→ニシノイツマデモ 30%
[馬単] オンファイア→フサイチリシャール 30%
[馬単] オンファイア→リメインオブザサン 20%
[3連単] オンファイア→ニシノイツマデモ→フサイチリシャール 10%
[3連単] オンファイア→フサイチリシャール→ニシノイツマデモ 10%


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