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第132回天皇賞・秋(GI)
2005年10月30日(Sun) 東京芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (牡・牝)(国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ヘヴンリーロマンス 88 札幌記念制すも相手地味。ここで通用は困難。  
2 スズカマンボ 94 末脚堅実。ただ中距離の時計勝負では未知数。  
2 3 リンカーン 95 前走久々の勝利。ただこの距離は若干忙しいか。  
4 ハットトリック 89 この中に入ると格不足。追い込むだけでは無理。  
3 5 アサクサデンエン 93 安田記念は勢いの勝利。いきなり通用は疑問。  
6 タップダンスシチー 97 マイペースなら渋太い。早め先頭で見どころ作る。
4 7 ホオキパウェーブ 87 前走超スローの凡戦。ここで勝ち負け期待は酷。  
8 キングストレイル 85 相手なりに走る。ただ粒揃いの古馬相手では。  
5 9 メイショウカイドウ 92 前走見どころ皆無。小倉以外では淡白過ぎる。  
10 ハーツクライ 95 末脚強烈も展開に左右されるもどかしさあり。
6 11 ストーミーカフェ 78 気難しさ再燃。道中で溜めが作れないのは痛い。  
12 ダンスインザムード 93 このところ気まぐれ。真面目に走るかが問題。  
7 13 ゼンノロブロイ 98 実績断然。休み明けはラスト甘くなるが十分圏内。
14 スイープトウショウ 95 ペース上がれば断然切れる。前が競る展開希望。
15 テレグノシス 90 勝負どころの反応鈍い。展開嵌らないときつい。  
8 16 サンライズペガサス 93 前走鮮やか。明確な逃げ馬いる今回正念場。  
17 アドマイヤグルーヴ 91 昨年上手く乗って3着。現状上積みは考えにくい。  
18 バランスオブゲーム 91 GIではパンチ不足。前走の相手も強く埋没確定。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 前年の覇者を尊重せよ・古馬の頂点に君臨するゼンノロブロイ
■予想構築

 過去10年における天皇賞・秋の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 芝1,800〜2,200M重賞の勝ち鞍が求められる。
    ―→連対馬20頭のうち、芝1,800〜2,200M重賞の勝ち鞍が無かったのは'98年・'99年2着ステイゴールド、'01年1着アグネスデジタルの2頭(延べ3頭)。ステイゴールドには宝塚記念2着、アグネスデジタルにはマイルGIの安田記念勝ちがある。勝った重賞が3,000Mと2,400Mのリンカーン、初距離のハットトリックはここが適距離とは言い難い。アサクサデンエンは保留。
  • GI初出走馬は消し。GI連対実績の無い馬も原則消し。
    ―→GI初出走馬の連対は無く、'98年1着オフサイドトラップを除く連対馬19頭にGI連対があった。重賞勝ちがあってもGI初出走のキングストレイルメイショウカイドウは論外。GI連対が無いヘヴンリーロマンスハットトリックサンライズペガサスバランスオブゲームも苦しい。
  • 前走敗戦差1秒以上馬は消し。
    ―→該当馬は【0・0・1・30】(0.0%)。この中には前年の2着馬で前走・宝塚記念で1秒2差の6着に敗れていた'04年4着ツルマルボーイ(3人気)が含まれる。古くに遡ると'92年7着トウカイテイオー(1人気)、'93年6着ライスシャワー(1人気)もこのパターン。タップダンスシチーメイショウカイドウストーミーカフェアドマイヤグルーヴは負け過ぎ。
 狙いに挙がるのはスズカマンボアサクサデンエンホオキパウェーブハーツクライダンスインザムードゼンノロブロイスイープトウショウテレグノシスの8頭。


【過去の天皇賞秋勝ち馬の翌年以降天皇賞秋成績(過去10年)】
馬名 1回目出走 2回目出走
バブルガムフェロー '96年1着(3人気) '97年2着(1人気)
テイエムオペラオー '00年1着(1人気) '01年2着(1人気)
アグネスデジタル '01年1着(4人気) '03年17着(4人気)
シンボリクリスエス '02年1着(3人気) '03年1着(1人気)

 過去の天皇賞秋勝ち馬が再度挑戦してきた事例は延べ4頭が出走して【1・2・0・1】(75.0%)。前年の天皇賞秋勝ち馬に限れば延べ3頭がパーフェクト連対。ゼンノロブロイも同厩舎の先輩バブルガムフェロー、シンボリクリスエスに倣って期待に応えてくれるはず。


【同年の宝塚記念連対馬の天皇賞秋成績(過去10年)】
年度 馬名 宝塚記念 天皇賞秋
'96年 マヤノトップガン 1着(1人気) 2着(4人気)
'97年 バブルガムフェロー 2着(3人気) 2着(1人気)
'98年 サイレンススズカ 1着(1人気) 中止(1人気)
ステイゴールド 2着(9人気) 2着(4人気)
'99年 スペシャルウィーク 2着(1人気) 1着(4人気)
'00年 テイエムオペラオー 1着(1人気) 1着(1人気)
メイショウドトウ 2着(6人気) 2着(2人気)
'01年 テイエムオペラオー 2着(1人気) 2着(1人気)
メイショウドトウ 1着(2人気) 3着(2人気)
'02年 ダンツフレーム 1着(1人気) 14着(8人気)
ツルマルボーイ 2着(4人気) 11着(7人気)
'03年 ツルマルボーイ 2着(8人気) 2着(5人気)
'04年 シルクフェイマス 2着(6人気) 10着(5人気)

 天皇賞秋は同年の宝塚記念と強い関連を有しており、その連対馬は天皇賞秋で【2・6・1・4】(61.5%)と堅実。該当馬スイープトウショウハーツクライはとりあえず抑えておくべきか。


 軸はゼンノロブロイ。海外帰りで調整が昨年ほどスムーズではないというのが落とし所となりそうだが、それだけで連対圏外は考えにくい。ちなみに横山典弘騎手は過去10年で2頭の1番人気馬を飛ばしている('96年3着サクラローレル、'99年5着セイウンスカイ)。

 相手筆頭はタップダンスシチー。何が何でも逃げなくてはならない馬ではなく、今回はストーミーカフェを先に行かせた2番手を想定。サンライズペガサス、バランスオブゲームといった先行勢が外枠を引いたことで直後から突付かれる心配も軽減。いつも通り4コーナーで先頭に替わる位の余裕が持てそう。

 宝塚記念連対馬では毎日王冠を一叩きされたスイープトウショウが一歩リード。スタートがマシになり、中団につけられるようになった点も評価したい。ハーツクライは完全追い込み型で、スイープトウショウほどレース運びが上手くない。

◎ゼンノロブロイ
○タップダンスシチー
▲スイープトウショウ
△ハーツクライ


■馬券構築

 ゼンノロブロイから馬複流し。

[馬複] ゼンノロブロイ−タップダンスシチー 40%
[馬複] ゼンノロブロイ−スイープトウショウ 30%
[馬複] ゼンノロブロイ−ハーツクライ 30%


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