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第40回札幌2歳S(GIII)
2005年10月1日(Sat) 札幌芝1,800M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アキノレッドスター 79 新馬は典型的な前残り。ここ他にも同型いる。  
2 2 ディープエアー 90 4角横並びから抜けるも他に来られた場合不安。  
3 3 ナイトレセプション 82 直線ぶっ千切り完勝も相手に恵まれた感あり。  
4 4 ニシノアンサー 88 勝ちパターンを差されたのは痛い。ここ相手揃う。  
5 モエレジーニアス 89 競り合いの強さ評価。先に抜けて渋太さ発揮か。
5 6 トップオブサンデー 80 レース振り平凡。距離経験掲げても物足りない。  
7 ニシノロドリゲス 81 直線馬なりで突き放す。久々で好位取れるかのみ。  
6 8 マイネジャーダ 81 逃げ切り楽勝も時計平凡。この中に入ると埋没。  
9 マイネルブーバリス 78 距離伸びて未勝利脱出も展開に恵まれただけか。  
7 10 マイネルバシリコス 79 新馬は少頭数で駆け引き皆無。これではきつい。  
11 マツリダゴッホ 83 非凡な力を見せつけ圧勝。速い流れで更に妙味。
8 12 フラムドパシオン 80 道中最内から外を捲って完勝。ここも乗り方一つ。
13 アドマイヤムーン 88 出遅れ癖を補うだけの差脚あり。大外枠から迫る。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 非凡なキャリア1戦馬を狙え・圧勝劇で手の内見せたマツリダゴッホ
■予想構築

 まずは以下の資料をご覧頂きたい。

【コスモス賞連対馬の成績と戦歴】
年度(回) 馬名 戦歴 札幌2歳S成績
'97年(第32回) アイアムザプリンス 新馬1着→クローバ2着→コスモス1着 1着(1人気)
カネトシウイング (4戦目)1着→500万1着→コスモス2着 5着(5人気)
'98年(第33回) マチカネテルテル 新馬1着→コスモス1着 6着(1人気)
ダイナミックウイン 新馬1着→コスモス2着 9着(3人気)
'99年(第34回) キムタツオフェンス (地方5戦2勝)→コスモス2着 6着(10人気)
'01年(第36回) カイトヒルウインド 新馬1着→コスモス2着 7着(2人気)
'02年(第37回) フジノタカネ (地方3戦2勝)→ラベンダ1着
→函館2歳S4着→コスモス2着
5着(4人気)
'03年(第38回) モエレエスポワール (地方2戦2勝)→500万3着
→クローバ7着→コスモス2着
1着(10人気)
ヤマニンシュクル 新馬1着→クローバ2着→コスモス1着 3着(2人気)
'04年(第39回) マイネルアドホック 新馬1着→コスモス賞1着 9着(3人気)

 コスモス賞の好走馬は人気を集める割に今一つ振るわない。好走パターンはクローバー賞とコスモス賞を共に使った馬で、凡走パターンは新馬勝ちの後コスモス賞でも好走したキャリア2戦馬。今年は両パターン共に該当馬がいない。


【クローバー賞連対馬の成績と戦歴】
年度(回) 馬名 戦歴 札幌2歳S成績
'97年(第32回) シャインポイント (4戦目)1着→クローバ1着 7着(2人気)
'98年(第33回) マイネルプラチナム (3戦目)1着→函館2歳S11着
→クローバ2着
1着(11人気)
シダソルジャー (地方2戦1勝)→クローバ1着 12着(7人気)
'01年(第36回) ヤマノブリザード (地方3戦1勝)→クローバ1着 1着(1人気)
'02年(第37回) ワンダーボーイ 新馬1着→クローバ1着 3着(1人気)
'03年(第38回) キョウワスプレンダ (2戦目)1着→クローバ1着 6着(1人気)
'04年(第39回) モエレフェニックス (地方4戦3勝)→クローバ1着 11着(2人気)

 ここ3年はクローバー賞勝ち馬が上位人気を裏切っている。ここでも新馬とクローバー賞を好走したキャリア2戦馬(ワンダーボーイ)が凡走している。今年はアドマイヤムーンが該当する。


【キャリア1戦馬の好走例】
年度(回) 馬名 新馬戦 札幌2歳S成績
'00年(第35回) ジャングルポケット 2回札幌1日芝1,800M 1着(5人気)
'01年(第36回) マイネヴィータ 2回札幌1日芝1,800M 2着(7人気)
'02年(第37回) サクラプレジデント 1回札幌2日芝1,200M 1着(2人気)
'03年(第38回) アズマサンダース 1回札幌7日芝1,200M 2着(8人気)

 しかし札幌2歳Sでは近年キャリア1戦馬が健闘している。これはキャリア2戦馬が凡走していると説いた前述と矛盾する。どうやらキャリア浅の馬が頼りないというよりは、オープンクラスにおける勝ち負けが全く問題にならないということのようである。コスモス賞やクローバー賞を勝っても、「お山の大将」である可能性は捨てきれない。


【前走距離別成績と馬券回収値】
前走距離 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1,000M 【0・0・0・13】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1,200M 【2・4・2・20】 7.1% 21.4% 28.6% 101 197
1,400M 【0・0・1・0】 0.0% 0.0% 100.0% 0 310
1,500M 【3・0・1・10】 21.4% 21.4% 28.6% 763 112
1,600M 【0・0・0・1】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1,800M 【3・4・4・35】 6.5% 15.2% 23.9% 138 63

 馬券妙味を突き詰めていくと距離延長組が優勢。連対馬16頭のうち9頭が芝1,800M初出走で、距離経験が無いほうが人気にならない分妙味があるとさえいえる。 なお前走で芝1,800Mを使って連対した7頭はいずれも札幌コースを使っており、'97年1着アイアムザプリンス(4角5番手)を除く6頭は前走で4角1〜2番手という積極的な位置取りを敷いていた。距離延長組は前走逃げ切り3頭、差し切り2頭、差し損ね3頭とバリエーションが豊富。


 軸はマツリダゴッホ。行きっぷりの違いから4コーナーで早々と先頭、そのまま末脚を伸ばして圧勝。ペースは極端なまでのスローだったが、勝ち時計は1分52秒台で合格水準。アドマイヤムーンより先に動けそうなのはプラス。

 相手筆頭はアドマイヤムーン。新馬戦は直線一気。クローバー賞は単騎で内ラチ一杯を立ち回ったニシノアンサーに対し、大外を回して差し切り勝ち。スタート下手が難点だが、それを補って余りある直線一気の加速力が魅力。大外を回り続けて距離損を喰らって差し損ねというパターンだけが怖い。

 単穴はモエレジーニアス。函館2歳Sは勝負どころでの反応、競り合いになった時の強さで他馬を圧倒。ラベンダー賞でマークした時計を開催最終週で上回ったのも評価できる。この馬に関しては距離延長がどうかという1点に尽きる。

 連下はフラムドパシオン。スタートで躓き後方からのレースを強いられるも、直線で外へ持ち出してからは弾けるような伸びを披露。外枠を引いた今回はもっとスムーズなレース運びが出来るはず。ただ大跳びな走法から馬場悪化はマイナスか。

◎マツリダゴッホ
○アドマイヤムーン
▲モエレジーニアス
△フラムドパシオン


■馬券構築

 マツリダゴッホから馬複流し。

[馬複] マツリダゴッホ−アドマイヤムーン 40%
[馬複] マツリダゴッホ−モエレジーニアス 30%
[馬複] マツリダゴッホ−フラムドパシオン 30%


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