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第5回アイビスサマーダッシュ(GIII)
2005年8月21日(Sun) 新潟芝1,000M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 カルストンライトオ 106 純粋に速い。昨年より3kg背負うが問題なさそう。
2 2 ネガティブリターン 96 二桁着順続き。流れに乗れないようではまず無理。  
3 3 ネイティヴハート 102 昨年3着も伸びはイマイチ。直線競馬は忙しい感。  
4 4 ソルトレイクスター 98 直線競馬経験豊富も時計の限界あり通用困難。  
5 スプリングクレタ 96 あくまで善戦止まり。相手に譲ってしまうと脈無し。  
5 6 ドローアウター 100 昨年ラスト失速で5着。速さ比べでは劣勢否めず。  
7 テイエムチュラサン 94 テン速いが粘れない。ここ同型強く苦戦免れず。  
6 8 マルターズホーク 100 前走後方追撃で穴開ける。時計的には十分通用。  
9 スウィートエルフ 100 スピード非凡。ただ突き進むだけなら可能性あり。
7 10 ウェディングバレー 95 前走更に時計詰めたのは評価。勢いでどこまで。
11 カフェボストニアン 88 鉄砲得意でもいきなり直線は微妙。地力に期待。
8 12 スピニングノアール 97 後ろから行くリスク大きい。あくまで前崩れ待ち。  
13 サクラプログレス 93 2段階昇級で速さの絶対値競うのは無理がある。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 出るか世紀の大斜行・スタート直後に全てを賭けるカルストンライトオ
■予想構築

 毎年恒例、「速度ランキング」からのアプローチを活用してみることにする。

【'01年(第1回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
メジロダーリング 1位 (17.80) 2位 (17.37) 1着
シンボリスウォード 6位 (17.54) 7位 (17.62) 5位 (17.22) 2着
カルストンライトオ 1位 (17.80) 4位 (17.24) 3着
エイシンコジーン 1位 (18.45) 5位 (17.67) 7位 (17.11) 4着
ユーワファルコン 2位 (18.35) 8位 (17.60) 8着

【'02年(第2回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
カルストンライトオ 1位 (18.45) 1位 (17.80) 2位 (17.59) 1着
ブレイクタイム 1位 (17.80) 1位 (17.72) 2着
タイキメビウス 3位 (17.73) 4位 (17.33) 3着
クラレットパンチ 2位 (18.32) 12位 (16.73) 11着
インターサクセス 2位 (18.32) 9位 (17.42) 5位 (17.28) 4着

【'03年(第3回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
イルバチオ 7位 (18.21) 7位 (17.62) 1位 (17.48) 1着
ティエッチグレース 6位 (18.25) 2位 (17.83) 6位 (17.31) 2着
トーセンオリオン 11位 (17.52) 3着
エイシンコジーン 1位 (18.45) 5位 (17.67) 8位 (17.11) 11着
イシノグレイス 1位 (18.45) 7位 (17.62) 9位 (17.07) 4着

【'04年(第4回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング(抜粋)】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M アイビスSD着順
カルストンライトオ 1位 (18.62) 1位 (17.83) 2位 (17.59) 1着
タカオルビー 2位 (18.42) 3位 (17.75) 2着
ネイティヴハート 10位 (17.27) 4位 (17.70) 1位 (17.61) 3着
コスモラブシック 2位 (18.42) 2位 (17.78) 6着
ホワットアリーズン 4位 (18.32) 6位 (17.65) 3位 (17.26) 4着

 「速度ランキング」とは距離(m)を走破タイム(s)で割った値(速度:m/s)でのランキングをいう。単純に走破タイムが速ければ速いほど上位になる。上表はレースで3着以内に入った馬と1,000M速度ランク上位2頭の距離別速度ランキングをまとめたものである。上記のランキングはデビュー時からの最高速度を示している。距離幅は便宜上プラス2ハロンまで考慮した。

 昨年・一昨年も触れた通り、「直線コースでの実績はあまり意味を成さず、むしろ他距離でハイラップを刻んでいる馬が好走している」というのが創設以来の結果から導き出せる傾向である。'01・'03年エイシンコジーン、'02年クラレットパンチ、'03年イシノグレイスのように、直線での実績が突出していて、距離が伸びる毎に急激に順位を落とすパターンは苦戦している。一方で勝ち馬4頭がいずれも1,400M(プラス2ハロン)でスピード適性を示していたことは注目に値する。


 以上を踏まえた上で今年の速度ランキングを見てみる。

【'05年(第5回)アイビスサマーダッシュ直前速度ランキング】
馬名 1,000M 1,200M 1,400M
カルストンライトオ 1位 (18.62) 2位 (17.83) 2位 (17.59)
ネガティブリターン 11位 (18.02) 11位 (17.60) 9位 (16.87)
ネイティヴハート 3位 (18.38) 6位 (17.70) 1位 (17.61)
ソルトレイクスター 6位 (18.32) 2位 (17.83)
スプリングクレタ 3位 (18.38) 7位 (17.65) 6位 (17.05)
ドローアウター 7位 (18.28) 12位 (17.57) 5位 (17.07)
テイエムチュラサン 9位 (18.18) 10位 (17.62) 11位 (16.45)
マルターズホーク 5位 (18.35) 5位 (17.75) 3位 (17.43)
スウィートエルフ 1位 (17.88) 9位 (16.87)
ウェデイングバレー 2位 (18.42) 7位 (17.65) 8位 (16.89)
カフェボストニアン 7位 (18.28) 4位 (17.78) 7位 (16.97)
スピニングノアール 9位 (18.18) 7位 (17.65) 4位 (17.14)
サクラプログレス 12位 (17.89) 12位 (17.57)

 今年もカルストンライトオ一強の状態。1,000M部門においてカルストンライトオに次ぐ数字をマークしたウェディングバレーはその後距離が伸びるにつれて順位を落としており、傾向に即すと飛ぶパターンに合致する。但し前走の走破時計54秒3は昨年2着タカオルビーと同タイム。

 ここで注目してみたいのは1,200M部門トップのスウィートエルフ1,000Mに出走がなく、1,200M部門でトップだった馬は'01年1着メジロダーリング、同3着カルストンライトオ、'02年2着ブレイクタイムなど好走が多い。1,400M部門でのパフォーマンスが物足りないが、そもそも同距離への出走は半年振りを叩いた4走前の谷川岳Sのみ。

 1,400M部門トップのネイティヴハートは3年前のNSTオープン(5着)時の数字をスライドしただけで、昨年の負け方を鑑みると今年は敬遠が妥当。ちなみにカルストンライトオの1,400M部門ベストもこのNSTオープン(7着)時にマークしたものである。


 軸はカルストンライトオ。過去2回制した時よりも条件は厳しいが、速度ランキングから逆転を許しそうな馬は見当たらず今年も安泰か。相手筆頭は前走の走破時計に敬意を表してウェディングバレー。単穴は3戦連続テン32秒台のレースで揉まれているスウィートエルフ。外枠を引いた重賞実績馬カフェボストニアンを抑える。

◎カルストンライトオ
○ウェディングバレー
▲スウィートエルフ
△カフェボストニアン


■馬券構築

 カルストンライトオから馬単流し。

[馬単] カルストンライトオ→ウェディングバレー 40%
[馬単] カルストンライトオ→スウィートエルフ 30%
[馬単] カルストンライトオ→カフェボストニアン 30%


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