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第41回札幌記念(GII)
2005年8月21日(Sun) 札幌芝2,000M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 オペラシチー 94 大崩れないがジリ。距離短縮も小回りコースなら。
2 2 マチカネメニモミヨ 86 後方から迫れているがいかんせんパンチ不足。  
3 3 ブルートルネード 87 前走機転利かしてもギリギリ。上積みは望み薄。  
4 ヘヴンリーロマンス 92 厳しい流れのほうが向く。牡馬相手でも善戦可能。
4 5 エリモハリアー 90 洋芝との相性抜群。決め手好調で引き続き有力。
6 ファストタテヤマ 91 自ら動いてしまうとダメ。あくまで他馬の破綻待ち。  
5 7 スムースバリトン 76 古馬相手にいきなり通用は考えにくい。見送り。  
8 ホオキパウェーブ 92 後方一手も器用さあり。久々だが展開次第で通用。  
6 9 チアフルスマイル 89 展開不問で差し込める。スムーズな位置取り急務。
10 コイントス 92 逃げに転換も結果伴わず。年齢的にバテ懸念。  
7 11 サイレントディール 92 主導権奪える相手。時計要する馬場への対応鍵。  
12 ダンスインザムード 97 とにかく気性幼い。折り合い専念で一矢報いるか。  
8 13 スズノマーチ 94 前走は位置取りの妙。強気に先手を主張したい。  
14 スプリングシオン 90 相手が揃うと行き切れない。変わり身も期待薄。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 北海道古馬二冠リーチ・地の利は揺るがないエリモハリアー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【札幌記念で連対した函館記念経由馬('97年以降)】
年度(回) 着順 馬名 性齢 前走成績 前走通過順
'00年(第36回) 1着 ダイワカーリアン 牡7 9着(−0秒8) 1-1-1-2
2着 エアギャングスター 牡4 3着(−0秒2) 2-2-2-1
'01年(第37回) 2着 ファイトコマンダー 牡5 6着(−1秒0) 7-10-5-4
'02年(第38回) 2着 トウカイポイント セ6 14着(−1秒8) 6-6-7-8
'03年(第39回) 2着 エアエミネム 牡5 1着(+0秒3) 7-7-4-2
'04年(第40回) 1着 ファインモーション 牝5 2着(−0秒1) 8-10-9-6

 近年の札幌記念はエアグルーヴ('97年・'98年連覇)やセイウンスカイ('99年1着)といった一線級の出走がなく、メンバーが手薄になりつつある。この一線級未出走の穴を埋める形で近年台頭してきているのが函館記念組で、'00年から5年連続で連対馬を出している。トータルでは延べ25頭が出走して【2・4・2・17】(24.0%)。ちなみにそこでの内容は問われていない。


【連対馬の重賞・洋芝・季節別成績('00年以降)】
年度(回) 着順 馬名 重賞 函・札芝 7〜9月
'00年(第36回) 1着 ダイワカーリアン 【1・0・0・6】 【3・1・0・3】 【3・1・0・3】
2着 エアギャングスター 【0・0・1・0】 【2・1・2・1】 【1・1・2・1】
'01年(第37回) 1着 エアエミネム 【1・0・0・0】 【1・0・0・0】
2着 ファイトコマンダー 【0・0・0・2】 【2・1・2・5】 【1・1・2・5】
'02年(第38回) 1着 テイエムオーシャン 【4・0・2・2】 【2・0・1・0】 【2・0・1・0】
2着 トウカイポイント 【1・1・0・4】 【1・1・0・2】 【1・3・0・3】
'03年(第39回) 1着 サクラプレジデント 【1・3・0・1】 【2・0・0・0】 【2・0・0・0】
2着 エアエミネム 【3・0・2・2】 【3・0・0・0】 【4・0・0・0】
'04年(第40回) 1着 ファインモーション 【4・3・0・3】 【2・2・0・0】 【3・2・0・0】
2着 バランスオブゲーム 【4・2・1・8】 【3・0・0・0】
※赤セルは勝ちあり&連対率50%以上を示す(以下同様)。

 札幌記念は重賞実績だけではなく「洋芝適性」と「夏場の勢い」も必要になっている。まずは重賞実績馬ありきで入り、他の2要素で絞り込みをかけていくと良さそうである。


【出走馬の重賞・洋芝・季節別成績一覧表】
馬名 重賞 函・札芝 7〜9月
オペラシチー 【1・0・2・1】 【1・0・0・1】
マチカネメニモミヨ 【0・0・0・2】 【0・0・1・1】 【0・1・1・2】
ブルートルネード 【0・1・0・1】 【0・2・0・0】 【1・2・0・2】
ヘヴンリーロマンス 【1・1・0・9】 【1・3・1・0】 【1・2・1・2】
エリモハリアー 【1・0・0・1】 【4・0・2・1】 【4・2・1・1】
ファストタテヤマ 【2・2・2・20】 【1・1・2・1】 【1・2・2・1】
スムースバリトン 【1・0・1・0】 【1・0・1・1】
ホオキパウェーブ 【0・3・0・2】 【1・0・0・0】 【1・1・0・0】
チアフルスマイル 【0・1・2・1】 【4・1・1・1】 【3・1・1・1】
コイントス 【0・4・4・5】 【1・0・1・0】 【1・0・2・0】
サイレントディール 【2・2・1・8】 【1・0・0・0】
ダンスインザムード 【2・2・0・5】 【0・0・0・1】 【0・1・0・1】
スズノマーチ 【1・1・0・4】 【1・1・0・2】 【0・2・0・3】
スプリングシオン 【0・0・0・7】 【0・0・0・3】 【6・1・1・4】

 全ての項目において勝ちあり&連対率50%以上を満たすのはエリモハリアーのみ。次点はオペラシチー、ヘヴンリーロマンス。重賞未勝利馬では洋芝と季節に高適性を示しているチアフルスマイルが筆頭。穴は各項目のバランスが良く、叩き2戦目のファストタテヤマ。


 軸はエリモハリアー。函館記念の勝ち時計2分00秒7は昨年勝ったファインモーションと同タイム。上がりはエリモハリアーが上回っている。北海道の洋芝が合っているのは間違いない。ここ2戦早め抜け出しを決めており、相手強化でも気後れするとは考えにくい。

 相手筆頭はオペラシチー。ウイングランツを物差しにするとエリモハリアーより下になる。突き放す脚がなく、後ろから一気に来られるようなら辛い。ただ目黒記念を見る限りでは競り合いには強そうなので、最短距離を通った上での粘り込みに期待したい。

 単穴はチアフルスマイル。クイーンSは最内で脚を溜めたのが災いして、直線に向いた当初は進路がなく立ち往生。それでも唯一の上がり33秒台をマークしたように決め手はダントツ。捲れる松岡騎手へのスイッチで新境地を見出したい。

 連下はヘヴンリーロマンス。中山牝馬S、福島牝馬Sと極端なスローで埋没した後、前2頭が引き離し気味に行ったクイーンSできわどい2着。展開に注文が付く典型的な馬。牡馬が引っ張る流れなら極端なスローは回避できそう。

◎エリモハリアー
○オペラシチー
▲チアフルスマイル
△ヘヴンリーロマンス


■馬券構築

 エリモハリアーとオペラシチーの馬複が本線。この2頭軸の3連複を抑える。

[馬複] エリモハリアー−オペラシチー 50%
[3連複] エリモハリアー−オペラシチー−チアフルスマイル 20%
[3連複] エリモハリアー−オペラシチー−ヘヴンリーロマンス 20%
[3連複] エリモハリアー−オペラシチー−ファストタテヤマ 10%


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