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第37回函館2歳S(GIII)
2005年8月7日(Sun) 函館芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 シルクドラグーン 89 時計の進展みられず。相手揃って更に苦しい。  
2 2 グレートキャンドル 86 控えて勝つも上がりが掛かる。能力比較で劣勢。  
3 3 ラララウィンパル 90 競り勝つも目立った脚は見られず。芝はどうか。  
4 4 アイアムエンジェル 91 2戦目は6頭立てで一人旅。揉まれて終了の感。  
5 5 チアズガディス 90 好スタートからそのまま押し切る。速さ認めて。
6 6 モエレジーニアス 91 内を突いて差し切る。相手強化もセンスで追随。
7 ラッシュライフ 90 開催後半の新馬戦を使って連闘。通用は難しい。  
7 8 ディープアイ 88 出足を使いながら直線伸びる。控えて妙味か。
9 リザーブカード 85 時計詰めて敗退で勝負あり。上積み期待できず。  
8 10 アリババシチー 83 差し通用も時計平凡。テンで置かれると辛い。  
11 アドマイヤカリブ 91 手綱動かず好時計で楽勝。好位発進で万全。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 新馬最速はダテじゃない・道中控えて直線驀進アドマイヤカリブ
■予想構築

 毎年恒例、まずは「札幌と函館の開催が入れ替わった'97年以降8年間の脚質傾向」についてまとめた以下の資料をご覧頂きたい。

【上位馬の位置取り(過去8年)】
年度(回) 頭数 1着 2着 3着
'97年(第29回) 10頭 (2-2)先 (1-1) (3-3)先
'98年(第30回) 16頭 (4-4)先 (8-6) (6-6)
'99年(第31回) 14頭 (2-2)先 (1-1) (9-5)
'00年(第32回) 11頭 (2-2)先 (6-6) (1-1)
'01年(第33回) 13頭 (6-5) (9-2) (3-5)
'02年(第34回) 15頭 (5-2)先 (1-1) (7-7)
'03年(第35回) 14頭 (5-4) (5-2)先 (11-10)
'04年(第36回) 16頭 (2-2)先 (5-2)先 (2-2)先

 函館2歳Sでは今のところ逃げ切り勝ちが無い。前走で逃げ切り勝ちを収めた馬は28頭いるが、函館2歳Sでも逃げて連対した馬は'97年2着サラトガビューティ、'99年2着テネシーガールの2頭しかいない。どれだけ快速を効かせても、それをマークした馬に交わされるというのがパターン化している。


【上位馬の前走距離・位置取り(過去8年)】
年度(回) 1着 2着 3着
'97年(第29回) 函芝12[+0.8] (4-1)先 函芝12[+1.1] (1-1) 函芝10[+0.1] (3-3)先
'98年(第30回) 函芝10[+0.2] (1-1) 函芝12[+0.9] (3-4)先 函芝12[+0.2] (3-2)先
'99年(第31回) 函芝12[+0.2] (7-7) 函芝10[+0.6] (1-1) 函芝12[-0.2] (4-4)先
'00年(第32回) 函芝12[-0.1] (5-2)先 函芝12[+1.0] (4-4)先 函芝10[+0.4] (1-1)
'01年(第33回) 函芝12[+0.2] (2-2)先 函芝10[+0.2] (6-4)先 函ダ10[+0.2] (2-2)先
'02年(第34回) 函芝10[+0.9] (2-2)先 阪ダ12[+1.0] (2-2)先 函芝12[-0.0] (2-2)先
'03年(第35回) 函芝12[+0.7] (5-4) 函芝12[-0.3] (4-2)先 函芝12[+0.2] (2-2)先
'04年(第36回) 函芝10[+0.5] (2-2)先 函芝12[+1.9] (1-1) 函芝12[+1.6] (4-2)先
※芝10は芝1,000M、[+0.8]は0秒8差勝ち、[-0.2]は0秒2負け。以下同様。

 冒頭で述べた事を裏付けるかの如く、近年は前走で控える競馬を実践した馬が上位を独占している。但し控えるにしても勝ち負けに加わっていることが前提で、前走勝利かラベンダー賞連対は必須。

 以上を踏まえると、逃げ切り勝ち直後のシルクドラグーン、アイアムエンジェル、チアズガディス、ラッシュライフ、ディープアイの1着は期待薄。落鉄があったとはいえ差のある4着に敗れたリザーブカードは厳しい。


 軸はアドマイヤカリブ。函館新馬戦における最速時計をマークしたこともさることながら、道中控えた上で終始持ったままというのは高評価。直線に向いてから若干モタれていたが、これも少し気合いをつけただけで是正できていた。

 相手筆頭はチアズガディス。母親に似た頭が高い走法ながら、アドマイヤカリブと同じく函館新馬戦における最速時計(タイ)をマーク。但しアドマイヤカリブの新馬戦は1,000M通過が57秒9で、相手について来られると勝ち目は無い。

 単穴はディープアイ。時計は平凡でも、積極的に攻めて直線伸びたパフォーマンスを評価。芝での追い切りはラスト1ハロン11秒5を計時。4角同入のグレートキャンドルが一瞬のうちに見えなくなった。このキレを生かすのはダートではなく芝の上だろう。

 連下はモエレジーニアス。ラベンダー賞は最内から逃げ馬を掬う内容で、最短距離を通ったのが功を奏したか。道中3番手、上がり最速35秒6は十分合格点だが、オープンクラスにしては時計が冴えなかったのが気になる。

◎アドマイヤカリブ
○チアズガディス
▲ディープアイ
△モエレジーニアス


■馬券構築

 アドマイヤカリブからチアズガディスへ馬単・3連単。この2頭へ割って入るとすればディープアイか。

[馬単] アドマイヤカリブ→チアズガディス 30%
[3連単] アドマイヤカリブ→チアズガディス→ディープアイ 30%
[3連単] アドマイヤカリブ→チアズガディス→モエレジーニアス 20%
[3連単] アドマイヤカリブ→ディープアイ→チアズガディス 20%


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