HOME > 重賞展望 > 第10回マーメイドS

第10回マーメイドS(GIII)
2005年7月10日(Sun) 阪神芝2,000M 3歳以上オープン 別定 (牝)(国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 マイティーカラー 85 差し込まれると何も出来ない。重賞では荷が重い。  
2 2 メモリーキアヌ 92 前年同様の捲りが裏目。ただ小回り向きなのは事実。  
3 3 マイネソーサリス (出走取消) 
4 4 レンドフェリーチェ 84 調子にムラがある。この相手なら主導権奪って妙味。
5 5 マイネサマンサ 90 前走は4角で勝負あり。ここ少頭数で自在性生きる。
6 6 ダイワエルシエーロ 99 近走展開不向きでも負け過ぎ。楽に行けても苦しい。  
7 7 メイショウオスカル 95 前走勝負所のプレッシャー堪える。改めて見直す手。
8 ウシュアイア 86 デビュー当時以来の芝使い。逃げてもまず無理。  
8 9 レクレドール 94 前走は早め捲りが全て。末脚勝負で突き抜ける。
10 ミスパスカリ 92 前走着順に意味無し。今度は紛れ無さそうで厳しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 急がば回れの精神大切に・鞍上のエスコートで唸る末脚レクレドール
■予想構築

 牝馬限定重賞は一昨年の整備により福島牝馬S(旧・カブトヤマ記念)、愛知杯が新たに追加。'00年に事実上新設されたクイーンSを含め、1ヶ月間隔でエリザベス女王杯まで繋がるライン(牝馬限定シリーズ)が形成された。ただマーメイドSは牡馬混合重賞を戦ってきた実力馬が圧倒的に強く、昨年も唯一の該当馬アドマイヤグルーヴが人気に応えて楽勝した。

 但し今年は牡馬混合重賞組が不在。出走9頭のうち7頭が愛知杯組で占められている。牝馬限定シリーズ組が中心になるのはマーメイドSとしては初。したがって今回は傾向分析による絞り込みは差し控えることにする。


【牝馬限定戦の時計比較と連対馬の決まり手一覧】
レース名 昨年 今年
京都牝馬S 1.34.1(35.3−35.3)M 差−逃 1.35.0(36.7−33.5)S 差−先
中山牝馬S 1.46.1(35.2−35.6)M 差−追  1.49.7(37.7−35.2)S 先−差
福島牝馬S 1.46.6(34.5−37.5)H 捲−追 1.49.4(37.4−34.6)S 先−先
愛知杯 2.00.6(33.7−37.8)H 捲−捲 2.01.3(35.3−36.6)S 差−追
マーメイドS 2.00.0(36.4−34.9)S 差−先

 愛知杯の展望時にも触れたが、今年の牝馬限定シリーズは軒並みスローで推移している。これは牝馬限定シリーズに明確な逃げ馬が出てこないことが原因。今回も逃げ候補こそ何頭かいるが、どれがハナを切るかは実際にレースが始まってみないと分からない。明確な逃げ馬がいてそれが無視される状況なら前につけた馬が有利だが、今回は前に行く馬が不確定な上、少頭数ということで馬群はそれほどバラケそうにない。直線勝負と見積もっておくべきだろう。


【脚質別成績(過去9年)】
今回脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【1・2・0・6】 11.1% 33.3% 33.3% 42 50
先行 【4・4・3・17】 14.3% 28.6% 39.3% 79 153
差し 【3・2・2・29】 8.3% 13.9% 19.4% 39 45
追込 【1・1・4・31】 2.7% 5.4% 16.2% 20 68

【上位馬通過順(過去9年)】
年度 馬場 1,000M 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'96年 61.3 35.6 2.00.6 10-10-9-5 8-8-9-13 12-12-13-7
'97年 稍重 61.6 36.7 2.02.6 7-5-5-2 4-3-3-2 11-9-7-9
'98年 60.3 35.5 2.00.0 2-2-2-2 8-8-7-6 5-6-9-9
'99年 62.2 37.0 2.03.6 6-6-5-5 4-2-2-2 13-13-11-8
'00年 59.8 35.8 1.58.9 3-3-4-3 1-1-1-1 14-14-14-12
'01年 59.8 35.9 1.59.2 2-2-2-2 1-1-1-1 4-4-4-3
'02年 59.4 36.2 1.59.1 1-1-1-1 7-8-9-7 2-2-2-2
'03年 61.7 37.5 2.03.7 8-9-5-4 2-2-2-2 7-7-9-7
'04年 61.0 34.9 2.00.0 7-7-6-6 3-3-3-2 2-2-2-2
※'96〜'98年と'00年はCコース、その他の年はBコースを使用。

 '00年はトゥザヴィクトリー、'01年と'02年はヤマカツスズランが速い流れで先導し、そのまま粘り込んでいる。その他の年は概ね格下が緩い流れで引っ張って直線勝負という構図になっている。今回は前年のオークス馬ダイワエルシエーロが強気に行けば残るかもしれないが、愛知杯ですら先導できなかったのは不満が残る。主戦の福永騎手に手綱が戻るのはプラスとしても、馬自身がやる気を失くしている可能性もあり積極的に狙いたいとは思わない。


 軸はレクレドール。愛知杯は意外にも自ら早仕掛けになり直線でガス欠。軽ハンデの格下が一斉に突っ込んできた結果からしても展開が全てと言える敗戦。末脚を溜めて直線開放するというセオリーに徹すれば福島牝馬S以上の走りが期待できそうだ。

 相手筆頭はメイショウオスカル。愛知杯は4コーナーで激しいプレッシャーを受けたのが全て。ただ道中同じような位置にいたダイワエルシエーロに1秒先着しているように、後続に一気に来られるまでは何とか踏ん張り通していた。一連の牝馬限定シリーズは皆勤で、スローなら巻き返し濃厚。

 単穴はマイネサマンサ。同馬も愛知杯で先手不利の展開に泣いたクチだが、実際は3コーナー手前で後ろに下がり始めていた。上位2頭とは実績面で見劣るのは否めない。ここでは道頓堀Sで安藤勝己騎手を背にみせた追い込みを評価してみたい。

 連下はレンドフェリーチェ。どちらかといえばスピードタイプで、抑える競馬には向いていない。明確な逃げ馬不在の今回はたまらず先頭に出てしまうことも考えられる。スローを打開する逃げなら一矢報いるシーンがあるかもしれない。

◎レクレドール
○メイショウオスカル
▲マイネサマンサ
△レンドフェリーチェ


■馬券構築

 レクレドールから馬複流し。

[馬複] レクレドール−メイショウオスカル 50%
[馬複] レクレドール−マイネサマンサ 30%
[馬複] レクレドール−レンドフェリーチェ 20%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.