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第72回東京優駿(GI)
2005年5月29日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ブレーヴハート 80 前走精一杯の競馬で力負け。現状は打つ手無し。  
2 ニシノドコマデモ 81 初速鈍いが決め手は強烈。ペースアップなら妙味。  
2 3 ローゼンクロイツ 82 所々で若さが残る。流れが緩くなりそうなのは良い。
4 エイシンニーザン 77 未勝利上がりの馬に僅差。ここは相手の質が違う。  
3 5 ディープインパクト 93 抜け出す際の脚が尋常ではない。ここも通過点。
6 アドマイヤフジ 85 典型的な器用貧乏。末脚堅実だがいつも届かない。  
4 7 インティライミ 88 差し込み実践の前走好感。上積みの余地残す。
8 シャドウゲイト 77 前残りの恩恵を最大限に受けて2着。まず無理。  
5 9 コンゴウリキシオー 81 マークを受けるとダメ。ここ多頭数で距離も長い。  
10 コスモオースティン 77 自らスローを演出して残る。ただここは同型がいる。  
6 11 ペールギュント 85 皐月賞が距離を感じさせる負け方。疲労も心配。  
12 マイネルレコルト 85 前走捲りに出て沈没。大事に乗って一矢報いるか。  
7 13 ダンツキッチョウ 81 前走時計平凡。後ろから一気に来られると辛い。  
14 アドマイヤジャパン 87 皐月賞は唯一先行策で残る。差し込みで反抗可。
15 シックスセンス 89 差しに徹する姿勢評価するが本質的に詰め甘い。  
8 16 シルクトゥルーパー 71 前走一転してブービー負け。重賞では荷が重い。  
17 シルクネクサス 82 主導権奪って押し切れるが頭数が増えると埋没。  
18 ダンスインザモア 84 真っ向勝負の前走案外。溜めてどれだけ迫れるか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 真の衝撃が府中を襲う・無敗の二冠へ抜かり無しディープインパクト
■予想構築

 過去10年における東京優駿の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 連対馬20頭中19頭に重賞勝ちあり。
    ―→例外は'96年1着フサイチコンコルドのみで、同馬はキャリア3戦目で同レースを制した極めて稀なケース。重賞未勝利馬の連対例は'92年2着ライスシャワーまで遡らなければならない。ブレーヴハートニシノドコマデモエイシンニーザンアドマイヤフジシャドウゲイトコスモオースティンシックスセンスシルクトゥルーパーシルクネクサスは3着までか。
  • 前走がGI以外ならそこで勝っていることが絶対条件となる。
    ―→前走GI以外で負けていた馬は【0・0・3・53】(0.0%)と連対無し。ブレーヴハートニシノドコマデモアドマイヤフジシャドウゲイトコンゴウリキシオーコスモオースティンシルクトゥルーパーシルクネクサスは大幅な割引が必要。
  • 連対馬20頭中18頭に芝2,000M以上における連対実績あり。
    ―→例外の2頭にも当該距離重賞で3着の実績があった。芝2,000M以上未連対で例外要件にも当てはまらないペールギュントシルクトゥルーパーシルクネクサスダンスインザモアは距離延長に不安を残す。
 狙いに挙がるのはローゼンクロイツディープインパクトインティライミマイネルレコルトダンツキッチョウアドマイヤジャパンの6頭。


 逃げ馬はコスモオースティン、シャドウゲイトの2頭。NHKマイルC(エイシンヴァイデン)、優駿牝馬(エイシンテンダー)と逃げを打った武幸四郎騎手騎乗のコスモオースティンがハナを主張。シャドウゲイトが競りかけてくるかが微妙だが、双方共に緩い逃げを打つタイプでどちらかが妥協しそうだ。これらの直後につける馬は多いが、展開はスローを予想。後方から決め打ってくる馬よりは緩い流れで末脚を発揮しそうな馬に重点を置いてみたい。

 ディープインパクトについては今更語ることはない。福永騎手騎乗のアドマイヤフジが先週の仕返しとばかりに蓋をしてきそうだが、武豊騎手も内寄りの枠に入った以上自分から下げるはずで問題ない。勝負どころでは無難に外を回してくるだろう。

 ローゼンクロイツはコスモオースティン主導の毎日杯で重賞初制覇を飾っているように、緩い流れで力を発揮するタイプ。皐月賞は毎日杯よりも1,000M通過が3秒近く速く、追走だけで終わってしまった感がある。好位で脚を溜めることが出来ればそこから上がり33秒台の脚が使える。

 インティライミも緩い流れの長距離戦に実績があり、ここでも有力視される一頭。京都新聞杯では後方待機を実践し、3角捲りで完勝。一瞬の切れ味には欠けるが、ロングスパートが利くのは好材料。先週の優駿牝馬でスペシャルウィーク産駒のシーザリオが突き抜けたのは同馬にとって追い風だろう。

 アドマイヤジャパンは弥生賞で内ラチ一杯に進路を採って先行し、ディープインパクトにクビ差まで迫った。馬なりの相手に鞭一杯で対抗して及ばなかったという点に不満は残るが、皐月賞でも先行して3着に残っており、ディープインパクト以外に対しては実力上位をアピール出来ている。

 マイネルレコルトは弥生賞で引っ掛かっていたように、道中で脚を溜められないのが気掛かり。皐月賞で見せた早捲りはその辺りを考慮に入れた作戦だったように思える。距離は持つだろうが、距離が伸びて良いということは考えにくい。人気落ち妙味でも要らない。

 ダンツキッチョウは青葉賞で外から迫ったニシノドコマデモにクビ差。内が必要以上に残る馬場でこれでは正直物足りない。上がり34秒5はメンバー6位。速い上がりが使えていないのは痛い。当初から皐月賞をパスして余力を蓄えていること位しか買える要素がない。

◎ディープインパクト
○ローゼンクロイツ
▲インティライミ
△アドマイヤジャパン


■馬券構築

 ディープインパクトから3連単流し。

[3連単] ディープインパクト→ローゼンクロイツ→インティライミ 20%
[3連単] ディープインパクト→ローゼンクロイツ→アドマイヤジャパン 20%
[3連単] ディープインパクト→インティライミ→ローゼンクロイツ 20%
[3連単] ディープインパクト→インティライミ→アドマイヤジャパン 20%
[3連単] ディープインパクト→アドマイヤジャパン→ローゼンクロイツ 10%
[3連単] ディープインパクト→アドマイヤジャパン→インティライミ 10%


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