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第27回新潟大賞典(GIII)
2005年5月15日(Sun) 新潟芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 セフティーエンペラ 97 瞬発力勝負で脆さ露呈。一貫して速い流れで浮上。  
2 グレイトジャーニー 94 先手取れても結局捕まる。直線伸びて更に苦しい。  
2 3 ウインジェネラーレ 95 久々で行き脚付くかが問題。高速決着にも不安残る。  
4 プライマリーケア 83 特に強調する点無し。初めての軽ハンデも効果薄い。  
3 5 ロードフラッグ 98 速さと粘りを兼ね揃える。距離ギリギリも注意必要。  
6 トーセンジョウオー 79 地方G3勝ちも牝馬限定のダート戦。通用は無理。  
4 7 エリモマキシム 96 3戦連続で逃げ切りに屈す。ここ速力生きる舞台。
8 カンファーベスト 91 このクラスでは格上。好位から動けるのは魅力。
5 9 マイネルアムンゼン 98 今年は叩き3戦目。得意の季節も調子は今一つ。
10 トーセンダンディ 98 新潟で居残り多数も他の目標になると苦しくなる。  
6 11 アサカディフィート 95 出遅れ最後方追撃がデフォルト。流れに乗れれば。  
12 イケハヤブサ 92 基本的に付いて回るだけ。軽量でも魅力なし。  
7 13 ツルマルヨカニセ 95 速い流れを差し込んだ前走評価。相手強化課題。  
14 エアセレソン 95 前走好時計で快勝も戦法安定しないのは問題。  
8 15 ダンツジャッジ 98 使われつつ着実に良化。横一線から突き抜ける。
16 スズノマーチ 97 前走は上手く流れに乗れただけ。地力で見劣る。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 マイル戦で速力確認・コーナー2つの中距離戦で能力全開ダンツジャッジ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【新潟コースの概要(抜粋)】
コース 一周距離 幅員 直線距離 高低差
内回り(B) 1,628m 21m 359m 0.7m
外回り(B) 2,248m 21m 659m 2.2m

 新潟大賞典は新潟の外回りコースで行われる。当コースの最大の特徴は一周距離にある。一周距離が施行距離よりも長いので、コーナーの数は必然的に少なくなる。JRA全10場において、2,000Mでコーナーが2つしかないのは当コースだけである。


【コース改装後の新潟大賞典連対馬の前走一覧】
年度 1着馬 2着馬
'03年 ダンツフレーム
天皇賞春(GI・京都芝3,200M)5着
タフネススター
オーストT(OP・京都芝1,800M)3着
'04年 マイネルアムンゼン
オーストT(OP・京都芝1,800M)2着
ハレルヤサンデー
オーストT(OP・京都芝1,800M)3着

 スタート直後から直線で、かつコーナーが2つしかない中距離(1,800M以上)コースには、新潟外回りの他にも京都芝1,800Mがある。コース改装後の2年で、オーストラリアトロフィーを好走した直後の馬が上位に来ているのはある意味納得である。ダンツフレームにしても京都芝1,800M施行のきさらぎ賞で2着があり、過去にコース経験があればOKか。


【コーナー2つの中距離コースにおける連対実績を持つ馬一覧】
馬名 新潟外回り 京都芝1,800M
ロードフラッグ (連対無し) '04年カシオペアS(OP)2着
エリモマキシム (未出走) '04年カシオペアS(OP)1着他
カンファーベスト '03年新潟記念(GIII)2着他 (未出走)
マイネルアムンゼン '04年新潟大賞典(GIII)1着 '04年オーストラリアT(OP)2着
トーセンダンディ '02年魚野川特別(1000万)1着他 '02年古都S(1600万)1着他
アサカディフィート (連対無し) '01年500万下1着
イケハヤブサ (連対無し) '01年鳴滝特別(1000万)1着
エアセレソン (未出走) '05年寿S(1600万)1着
ダンツジャッジ (未出走) '03年京阪杯(GIII)2着

 前述の考察より、当コースに適性があると認められるのは上記9頭。このうち前走でこれらのコースを使っているマイネルアムンゼントーセンダンディは有力。オープンクラスで実績を残しているロードフラッグエリモマキシムカンファーベストダンツジャッジにも注目したい。


 軸はダンツジャッジ。中京記念で見せ場なく敗れた後、ダービー卿CTは自らハイペースを演出して0秒5差、読売マイラーズCは好位差しを試みて0秒3差。直前追い切りで併走相手をぶっ千切るなど、ここに来ての復調ぶりが著しい。速い時計での差し込みで復活を遂げるとみる。

 相手筆頭はカンファーベスト。GIIIで【2・2・2・1】の格上的存在。2,000Mで2分を楽々切ってくる快速が持ち味。前走は前半スローの瞬発力勝負に屈した形。前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差し込めるので、前が競り合うようなら一瞬で突き抜けてくるはず。

 単穴はエリモマキシム。京阪杯(ダイワエルシエーロ)、大阪城S・大阪-ハンブルグC(共にビッグゴールド)と3戦続けて付いて行っただけで終了。その前の2戦で京都芝1,800Mを続けて勝っているのは見逃せない。力的に通用は微妙だが、コース替わりで一変を期待したい。

 連下はマイネルアムンゼン。秋口から使い始めて翌年の初夏にピークがやってくるというのがこの馬のパターンだが、今年は厳寒期をパス。オーストラリアトロフィーで前に行けなかったのはこの辺りが影響しているのかもしれない。今回に関しては速い追い切りの本数を増やしている点に着目して抑える。

◎ダンツジャッジ
○カンファーベスト
▲エリモマキシム
△マイネルアムンゼン


■馬券構築

 ダンツジャッジから馬複流し。

[馬複] ダンツジャッジ−カンファーベスト 50%
[馬複] ダンツジャッジ−エリモマキシム 30%
[馬複] ダンツジャッジ−マイネルアムンゼン 20%


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