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第53回京都新聞杯(GII)
2005年5月7日(Sat) 京都芝2,200M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ケイアイヘネシー 79 行くだけ行って残るスタンス。戦略なくここは厳しい。  
2 2 トーセンディライト 73 前走初めての芝で追い込む。差脚だけなら通用。  
3 ケージーツヨシ 77 何とか自己条件突破。好位で脚を溜められれば。
3 4 ピカレスクコート 85 厳しい流れでそれなりに残るもあと一押し足りない。  
5 シルクネクサス 81 押し切り脅威も牽制入るようなら俄然苦しくなる。  
4 6 コウエイマーブル 75 差し込む脚は持っている。地力足らず展開頼み。  
7 インティライミ 78 前走は弱面相手だが圧勝。揉まれなければ通用。
5 8 タマモコンチェルト 64 相手弱化のダートでようやく未勝利脱出。無理。  
9 コメディアデラルテ 80 毎日杯は前カットの不利有。勝ち方地味も注意。
6 10 コンゴウリキシオー 83 他に並ばれると苦しい。ここ同型多く苦戦免れず。  
11 ヴァーミリアン 88 勝負どころで後退の内容悪い。上積み感じず辛い。  
7 12 コスモアブソルート 64 芝は新馬戦で大敗。ここで通用は常識的に不可。  
13 メガドンカフェ 77 積極策で多少浮上。差し込むにしても中途半端。  
8 14 アドマイヤフジ 92 確実に詰め寄った前走評価。ここ差脚生きる舞台。
15 シルクトラベラー 74 肝心要で突き放されるレースばかり。善戦まで。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 差し優勢の傾向に乗れ・陽の目を見る末脚アドマイヤフジ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【前回・今回脚質マトリックス('02年以降)】
前/今 逃げ 先行 差し 追込
逃げ 【0・0・0・1】(0.0%) 【0・0・0・1】(0.0%)
先行 【0・0・0・1】(0.0%) 【0・0・0・8】(0.0%) 【0・1・0・2】(33.3%) 【0・0・0・3】(0.0%)
差し 【0・0・1・0】(0.0%) 【0・0・1・6】(0.0%) 【1・1・0・3】(40.0%)
追込 【0・0・0・3】(0.0%) 【2・1・1・0】(75.0%) 【0・0・0・2】(0.0%)

 京都新聞杯は当初、京都4歳特別('00年廃止)を引き継ぐ形で2,000Mの内回りコースを使用していたが、'01年のGII格上げを経て'02年に2,200Mの外回りコースを使用する現在の施行条件に定着した。距離延長以前も差し優勢の傾向がみられたが、ここ3年は完全に差し一色の決着になっている。


 
【京都コースの概要(抜粋)】
コース 一周距離 幅員 直線距離 高低差
内回り(C) 1,821m 28m 323m 3.1m
外回り(C) 1,932m 28m 399m 4.3m

 京都コースには内回りと外回りがある。当然のことながら外回りコースのほうが広大に造られている。僅か200Mの距離延長でも、それに加えて一周当たり約110Mの集団追走を強要され、約70Mの直線距離延長も負担しなければならない。


【上位入線馬の脚質考察('02年以降)】
年度 馬場 頭数 上:1着馬/下:前走 上:2着馬/下:前走 上:3着馬/下:前走
'02年 15 ファストタテヤマ
5-5-7-9
キーボランチ
5-5-5-5
マイネルアンブル
10-9-7-9
皐月賞15着
17-17-17-17
ムーニーバレーRC賞1着
4-4-4-4
若草S2着
6-6-4-5
'03年 14 マーブルチーフ
11-10-7-7
チャクラ
10-11-12-12
ウインジーニアス
11-12-10-7
毎日杯9着
9-9-8-10
ムーニーバレーRC賞2着
10-10-9-5
ムーニーバレーRC賞1着
9-8-7-10
'04年 11 ハーツクライ
10-10-10-10
スズカマンボ
9-9-9-7
ミスティックエイジ
5-5-5-4
皐月賞14着
9-9-10-8
皐月賞17着
12-14-17-18
皐月賞5着
8-8-7-8

 前述と同様、上表からも前走に引き続いて今回も差しを試みた馬が上位を占めていることが分かる。重賞組なら着順不問、条件戦組ならせめて連対していることが好走の条件。この絞込みから浮上するのはコメディアデラルテヴァーミリアンアドマイヤフジの3頭。但しヴァーミリアンは単に付いていけなかっただけとみて見送り対象。


 軸はアドマイヤフジ。3着に終わったきさらぎ賞は少頭数かつ行く馬が不明瞭で、前残りの余地が高かった。そのような展開でコンゴウリキシオーに0秒1差。今回は多頭数かつ明確な逃げ馬(ケイアイヘネシー、シルクネクサス)もいる。

 相手筆頭はコメディアデラルテ。毎日杯は順調に末脚を伸ばしていた最中に前をカットされる不利。はなみずき賞は早めに動いて後方各馬を抑える内容で地力を再度アピール。ここはじっくり構えた上での直線一気を期待したい。父はキレ者Lyphard系の一発屋ホワイトマズル。

 単穴はインティライミ。終いで脚を伸ばす様は後方待機馬のそれ。ここまでは相手が軽過ぎて無難な先行策を指示してきたようにみえる。揉まれる競馬の経験が浅く、他馬の干渉に遭ってどうなるかが未知数だが、勝負どころで上手く外に持ち出せば可能性が開けそうだ。

 連下はケージーツヨシ。ゆきやなぎ賞(3着)は直線だけでインティライミ(2着)を上回る脚を使っているように、差し込みを実践したという点ではこちらが上。ここは行く馬が多いのでしっかり付いて行くことが大前提。京都は内・外回り共に制した得意コース。父は一昨年2着したチャクラと同じマヤノトップガン。

◎アドマイヤフジ
○コメディアデラルテ
▲インティライミ
△ケージーツヨシ


■馬券構築

 アドマイヤフジから馬単流し。3連単を一部抑える。

[馬単] アドマイヤフジ→コメディアデラルテ 30%
[馬単] アドマイヤフジ→インティライミ 30%
[馬単] アドマイヤフジ→ケージーツヨシ 20%
[3連単] アドマイヤフジ→コメディアデラルテ→インティライミ 10%
[3連単] アドマイヤフジ→インティライミ→コメディアデラルテ 10%


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