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第65回桜花賞(GI)
2005年4月10日(Sun) 阪神芝1,600M 3歳オープン 定量 (牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アドマイヤメガミ 79 前走末脚爆発も届かず。再び届くかは微妙。  
2 ペニーホイッスル 79 先に動くと差し込まれるが僅差には持ち込める。
2 3 エリモファイナル 79 やはり坂のあるコースが鬼門。相手も強力。  
4 マイネコンテッサ 77 差し込んで堅実も突き抜けるまでの力はない。  
3 5 ジョウノビクトリア 80 良い脚を長く使うタイプ。ここは展開的に忙しい。  
6 ダンツクインビー 78 思ったより渋太い。ハイペース回避なら不気味。  
4 7 シーザリオ 83 過去3戦はいずれもスロー。追走段階で破綻も。  
8 エイシンテンダー 83 前走枠順&展開嵌り過ぎも決め手発揮は評価。
5 9 デアリングハート 84 前走は乗り役の好騎乗。これ以上は難しい。  
10 テイエムチュラサン 72 小倉以降が散々。流れを作った後は沈没濃厚。  
6 11 ライラプス 81 後手踏むとそれまでだが流れに乗ると手強い。
12 カシマフラワー 80 前走が案外。この中に入ると決め手も不足気味。  
7 13 フェリシア 77 フェアリーS差し切りは貴重。問題はぶっつけ。  
14 アンブロワーズ 83 積極的に動けるのは好感も決め手はイマイチ。  
15 エアメサイア 83 前走速い流れの経験積むも内容は芳しくない。  
8 16 モンローブロンド 80 既に勝負付け済んだ感。BL着用も一変までは。  
17 ラインクラフト 84 実績断然。外差し依存気になるも差し込み確実。
18 ショウナンパントル 83 前走惨敗も悪条件重なる。差込徹底で台頭。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 敢えてトライアル重賞勝ち馬から・スムーズな追走で突き抜けるラインクラフト
■予想構築

 まずは以下の表を参照されたい。

【チューリップ賞敗退馬の桜花賞連対例(過去10年)】
年度(回) 馬名 他重賞実績 前走成績 桜花賞成績
'95年(第55回) ダンスパートナー なし 2着(2人気) 2着(3人気)
'97年(第57回) メジロドーベル 阪神3歳牝馬S勝ち 3着(1人気) 2着(2人気)
'98年(第58回) ファレノプシス なし 4着(1人気) 1着(3人気)
'99年(第59回) プリモディーネ ファンタジーS勝ち 4着(3人気) 1着(4人気)
'00年(第60回) チアズグレイス 阪神JF4着 10着(1人気) 1着(6人気)
'03年(第63回) スティルインラブ なし 2着(1人気) 1着(2人気)
シーイズトウショウ ファンタジーS2着 4着(5人気) 2着(13人気)
'04年(第64回) アズマサンダース 札幌2歳S2着 2着(3人気) 2着(7人気)

【フィリーズレビュー敗退馬の成績一覧(過去10年)】
年度(回) 馬名 他重賞実績 前走成績 桜花賞成績
'98年(第58回) ロンドンブリッジ ファンタジーS勝ち 4着(1人気) 2着(4人気)
'02年(第62回) ブルーリッジリバー フェアリーS2着 4着(3人気) 2着(7人気)

 桜花賞はトライアル重賞を制した馬が不振傾向にある。過去10年でチューリップ賞勝ち馬は延べ9頭が出走して【1・0・0・8】(11.1%)、フィリーズレビュー勝ち馬は延べ9頭が出走して【1・1・0・7】(22.2%)。むしろ負けていた馬の巻き返しが目立つ。ちなみにアネモネSでも勝ち馬が【0・0・2・8】(0.0%)と3着止まり。敗退からの巻き返しで3頭('95年1着ワンダーパヒューム、'96年1着ファイトガリバー、'01年1着アローキャリー)が連対している。

 トライアル重賞敗退から巻き返して連対した馬は10頭いるが、その全てが[1]前走で1番人気に支持されていた、[2]前走以外の重賞で連対したことがあるのいずれかを満たしていた。アネモネS組は'03年1着アローキャリー(阪神JF2着&前走1人気)を除く2頭が上記のパターンに当てはまらない。

 今年はモンローブロンドがパターン[2]に該当する。ただ前走が人気薄(パターン[1]相反)で、着順もそれに沿う形だったのが気になる。なお、トライアル重賞を制した上でここでも連対を果たした3頭も前述の2条件のいずれかを満たしていた。ファンタジーS勝ち&前走1番人気でパターン[1]・[2]共に満たしているラインクラフトに注目してみたい。


【脚質別成績('96年以降)】
今回脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【0・1・0・8】 0.0% 11.1% 11.1% 0 32
先行 【6・2・2・22】 18.8% 25.0% 31.3% 215 128
差し 【2・5・5・60】 2.8% 9.7% 16.7% 46 55
追込 【1・1・2・44】 2.1% 4.2% 8.3% 18 25

年度 馬場 テン3F 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'96年 35.2 35.2 1.34.4 15-11-7(差) 6-6-5(差) 6-4-3(先)
'97年 不良 34.9 37.7 1.36.9 2-2-2(先) 15-12-5(捲) 10-9-9(差)
'98年 34.3 36.3 1.34.0 6-6-6(差) 1-1-1(逃) 12-16-13(追)
'99年 35.1 36.6 1.35.5 13-13-13(追) 9-11-7(差) 2-2-2(先)
'00年 34.4 36.7 1.34.9 3-2-2(先) 6-7-4(差) 7-7-8(差)
'01年 35.4 34.9 1.34.4 2-2-2(先) 16-15-16(追) 11-11-14(差)
'02年 35.0 35.8 1.34.3 2-3-3(先) 13-14-10(差) 10-8-5(差)
'03年 35.0 35.5 1.33.9 4-5-3(先) 3-2-2(先) 16-16-12(追)
'04年 34.7 34.6 1.33.6 6-6-2(先) 4-5-6(差) 13-11-10(差)
※全てAコースを使用。

 「魔の桜花賞ペース」も今は昔、近年はそこそこ速い程度の流れに乗った先行馬が押し切るレースが続いている。先行馬を軸にして流すか、差し馬を軸にした上で先行馬へ流すのが有効。


 軸はラインクラフト。阪神ジュベナイルフィリーズ(3着)は負けたとはいえアタマ+ハナ差で、外から差してきたことを考えれば優秀。道中揉まれると口を割って気乗りの悪いところをみせるだけに、外枠はむしろ歓迎材料のように思える。

 相手筆頭はエイシンテンダー。チューリップ賞は短距離戦で培った機敏さを如何なく発揮。後方一気で突っ込んできたアドマイヤメガミとほぼ同じ脚を繰り出しており、差し込みに対する適性も高い。自らが控えても面白い。

 単穴はペニーホイッスル。負けた2戦はいずれも勝負に出たところを後続に出し抜かれる内容。エイシンテンダーと同じく、短距離戦で培った機敏さをマイル戦に転用出来ているのは評価しておきたい。後は内で包まれずいけるかどうか。

 連下はライラプス。デイリー杯2歳Sは内から抜け出たところをゴール前で差される内容だったが、走破時計1分34秒5は優秀。阪神ジュベナイルフィリーズ(7着)はスタートから後手を踏んで何も出来ずで度外視。揉まれ弱さを指摘した矢先のクイーンCを勝利したことで再度見直してみる。

◎ラインクラフト
○エイシンテンダー
▲ペニーホイッスル
△ライラプス


■馬券構築

 ラインクラフトから馬複・3連複流し。

[馬複] ラインクラフト−エイシンテンダー 30%
[馬複] ラインクラフト−ペニーホイッスル 20%
[馬複] ラインクラフト−ライラプス 20%
[3連複] ラインクラフト−エイシンテンダー−ペニーホイッスル 10%
[3連複] ラインクラフト−エイシンテンダー−ライラプス 10%
[3連複] ラインクラフト−ペニーホイッスル−ライラプス 10%


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