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第19回時事通信杯フラワーC(GIII)
2005年3月19日(Sat) 中山芝1,800M 3歳オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アルフォンシーヌ 77 前走前に行けず終い。叩いた効果に僅かな期待。  
2 2 シーザリオ 90 連勝は素直に評価。無難に先行できるのは強み。
3 3 フレンドリーステラ 81 キャリア浅で頑張るも前走以上となると望み薄。  
4 オンワードスワン 75 場所を移してようやく初勝利も内容は乏しい。  
4 5 ラドランファーマ 89 前走早め抜出で善戦。緩い流れで決め手確か。
6 シャルムーズ 76 前走惨敗はダート適性無しというより力負けの感。  
5 7 ビコーグレイス 86 追い上げる脚あるが届かず。地力で浮上は困難。  
8 ランタナ 73 長めの距離が合うようだがここは相手が揃う。  
6 9 サオヒメ 79 前走の時計遅過ぎ。ここでの勝ち負けは困難。  
10 プロージット 79 この馬なりには走っているがまだ物足りない。  
7 11 スルーレート 89 単騎で圧勝2回。芝でも展開次第で居残り注意。
12 タマヒカル 85 前走それほど負けていないが上位とは差がある。  
8 13 ウェディングヒミコ 87 異なる距離で捲って連勝。器用さありここも通用。
14 ピースオブラヴ 81 逃げの手も今一つ。距離にも問題ありそうで。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 牡馬一蹴の勢い買う・先手必勝シーザリオ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【出走馬と上位入線馬の既勝利数(過去10年)】
年度 1勝のみ 2勝以上 1着馬 2着馬 3着馬
'95年 7 3 2勝 1勝 2勝
'96年 11 4 2勝 3勝 1勝
'97年 8 7 3勝 2勝 2勝
'98年 9 3 3勝 2勝 1勝
'99年 13 3 2勝 3勝 1勝
'00年 10 3 1勝 1勝 2勝
'01年 13 3 2勝 1勝 1勝
'02年 14 1 2勝 1勝 1勝
'03年 13 3 2勝 1勝 2勝
'04年 10 5 2勝 2勝 1勝

 フラワーCは馬連3桁配当が5回、2,000円までの決着が7回と3歳牝馬限定戦の割には順当に決している。このレースまでに2勝以上を挙げていた馬は【9・5・4・17】(40.0%)となり、新馬・未勝利の他に上位クラスで勝っていることが何より重要となる。今年はシーザリオ、ラドランファーマ、スルーレート、ウェディングヒミコ、ピースオブラヴがこれに該当する。


【1勝で連対した馬一覧(過去10年)】
年度 馬名 前走成績 上位クラス実績 フラワーC成績
'95年 ジョージビューティ アネモネS(OP)3着 アネモネS(OP)3着 2着(5人気)
'00年 マルターズスパーブ 未勝利1着 赤松賞(500万)3着 1着(9人気)
オリーブクラウン フリージア賞(500万)4着 フリージア賞(500万)4着 2着(6人気)
'01年 オイワケヒカリ 水仙賞(500万)4着 水仙賞(500万)4着 2着(3人気)
'02年 マイネヴィータ クイーンC(GIII)7着 札幌2歳S(GIII)2着 2着(2人気)
'03年 トーセンリリー 全日本2歳優駿(G1)10着 阪神JF(GI)13着 2着(7人気)

【1勝で連対した馬の状況コメント(過去10年)】
年度 馬名 コメント
'95年 ジョージビューティ 不良馬場で後方から差し込む。
'00年 マルターズスパーブ 2番手追走から4角先頭、そのまま押し切る。
オリーブクラウン 4角まで先頭、勝ち馬に交わされるも粘り通す。
'01年 オイワケヒカリ 3角より捲り、4角3番手。
'02年 マイネヴィータ 向こう正面半ばまで先頭、勝ち馬に交わされるも粘り通す。
'03年 トーセンリリー 道中2番手、3角先頭。ゴール寸前で勝ち馬に交わされる。

 穴を狙うなら1勝馬から見出すことになるが、その際の選定要件としては(1)新馬・未勝利以外に出走経験がある、(2)逃げかそれに近い戦法が採れるの2点を満たしていることが望ましい。近年は後者が顕著で、ここで逃げかそれに近い戦法で連対した4頭はいずれも過去に逃げ切り勝ちがあった。なお、今年は上記2要件を共に満たす1勝馬がいない。2勝馬ではスルーレート、ピースオブラヴが該当する。


 軸はシーザリオ。前走は逃げ馬から2〜3馬身圏内を追走、直線半ばで抜け出す内容。追い出されてからの反応が今一つで、それほど強い勝ち方ではなかったが、後のきさらぎ賞3着アドマイヤフジの追撃を封じていることからして先行力は確か。牝馬限定のここで邪険に扱う必要はないだろう。

 相手筆頭はラドランファーマ。前走は直線前が塞がったライラプスを内に見る形で先に追い出したものの、その後の盛り返しであっさり差し返されてしまった。実質100Mで2馬身差は能力面の限界を見せ付けられた感がある。ただ結果的に早仕掛けと言える内容で悲観することもない。

 単穴はスルーレート。ダートとはいえ、単騎逃げで4馬身差以上の完勝が2回ある。初勝利はレコード勝ち(当時)で、とりわけ相手に恵まれたというわけでもない。ダート戦ながら快速馬が揃った前走は先手が採れなかったが、際立った逃げ馬がいないここは単騎が奪えるはず。あとは芝がどうかだけ。

 連下はウェディングヒミコ。小柄な馬ながら他馬に絡まれても馬群を縫って進出出来ている。直線追い上げる競馬が主流だが、前走を見る限りでは先行策もOK。ここでは連勝中の騎手からの乗り替わりを根拠に割り引く。

◎シーザリオ
○ラドランファーマ
▲スルーレート
△ウェディングヒミコ


■馬券構築

 シーザリオから馬単流し。

[馬単] シーザリオ→ラドランファーマ 50%
[馬単] シーザリオ→スルーレート 30%
[馬単] シーザリオ→ウェディングヒミコ 20%


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