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第19回夕刊フジ賞クリスタルC(GIII)
2005年3月13日(Sun) 中山芝1,200M 3歳オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 セレスエンブレム 91 ダートで連勝も時計平凡。快速馬相手でどうか。  
2 ディープサマー 96 追い出されてから淡白。ハイペースの凌ぎ疑問。  
2 3 アイルラヴァゲイン 95 早々先頭から押し切った前走圧巻。力が違う。
4 エイシンヴァイデン 95 追いかける競馬は不向き。早目進出で一変も。
3 5 メジロハンター 93 スピード豊富も直線に向いてからは案外。  
6 コパノフウジン 98 飛梅賞圧勝もダートでの話。芝とは勝手違う。  
4 7 チアフルワールド 95 早めに来られると辛い。ここ展開的に苦しい。  
8 カズサライン 86 ダートで良いところ無しもここで一変は望み薄。  
5 9 エネルマオー 92 芝に戻って2勝目も辛勝。高速決着に不安残る。  
10 マイネルアルビオン 94 同コースで差し経験は強み。展開利で台頭可能。
6 11 エイシンニュートン 95 ききょうSの惨敗気になる。現状はダート馬。  
12 ゼンノエキスプレス 88 常に後方待機のスタンス。追走なれば一発も。  
7 13 モエレフェニックス 87 暴走気味で短距離合いそうだが能力足りない。  
14 ソリッドラヴ 82 前走差し切り決めるも相手に恵まれた感あり。  
8 15 ホーマンテキーラ 89 勝ち上がりはごく普通も決め脚あり軽視禁物。  
16 フサイチアンテウス 96 控える競馬に精通。短距離戦で巻き返しに期待。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 差し込み警報発令中も速さで乗り切るアイルラヴァゲイン
■予想構築

 まずは以下の表を参照されたい。

【走破ラップ一覧(過去10年)】
年度 馬場 頭数 1F 2F 3F 4F 5F 6F 時計 1着 2着 3着
'95年 16 12.0 10.4 10.8 11.8 12.0 13.0 1.10.0 4-3 10-7 1-1
'96年 稍重 16 11.9 10.2 10.8 11.8 12.2 12.8 1.09.7 9-8 7-3 12-13
'97年 15 12.1 10.3 11.0 12.2 11.9 12.6 1.10.1 4-3 1-1 4-3
'98年 15 12.1 10.4 11.0 11.6 11.7 11.7 1.08.5 2-2 1-1 3-3
'99年 14 11.8 10.2 11.0 11.6 12.0 12.6 1.09.2 2-2 4-4 9-8
'00年 16 11.8 10.6 11.0 11.8 12.0 12.6 1.09.8 8-4 3-1 10-8
'01年 15 12.0 10.5 11.0 11.7 12.4 12.7 1.10.3 10-8 10-12 2-1
'02年 16 11.7 10.2 10.5 11.3 11.9 12.0 1.07.6 5-5 8-10 6-5
'03年 16 11.9 10.3 11.0 11.5 11.5 12.0 1.08.2 15-10 1-1 3-2
'04年 13 12.1 10.2 10.8 11.3 11.8 12.4 1.08.6 1-1 13-13 11-11
平均 11.94 10.33 10.89 11.66 11.90 12.44 1.09.2

 クリスタルCは馬場状態に関わらずテン3ハロンが猛烈に速く、ほぼ一定なのが特徴。距離が距離だけに逃げ・先行重視で良さそうだが、近年は直線一気に賭けるタイプが突っ込んで波乱を呼んでいる。昨年はタイキバカラが逃げ切ったが、2着以降は追い込み勢が大挙押し寄せる展開だった。


【4角5番手以降から連対した馬一覧(過去10年)】
年度 着順 馬名 前走 前走位置 今回位置
'95年 2着 タイブルース 菜の花S(中山芝1,200M)1着 6-6 10-7
'96年 1着 キングオブケン アーリントンC(阪神芝1,600M)4着 2-1-1 9-8
'01年 1着 カチドキリュウ シクラメンS(阪神ダ1,400M)1着 12-8 10-8
2着 シンボリスナイパー アーリントンC(阪神芝1,600M)7着 9-9-9 10-12
'02年 1着 サーガノヴェル フェアリーS(中山芝1,200M)1着 9-2 5-5
2着 イーグルスウォード カトレア賞(東京ダ1,200M)4着 10-9 8-10
'03年 1着 ワンダフルデイズ アーリントンC(阪神芝1,600M)5着 5-6-5 15-10
'04年 2着 ビッグファルコン きさらぎ賞(京都芝1,800M)9着 4-5 13-13

 ここ4年は4角10番手以降から追い込んだ馬が連対している。'01年2着シンボリスナイパーや'02年イーグルスウォードはいずれも追い込み届かずで敗れており、後方から追い上げる脚は一角崩しのための強力な武器になり得る。


【前走コース別成績(抜粋、過去10年)】
前走コース 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
中山芝1,200M 【4・2・2・21】 13.8% 20.7% 27.6%
阪神芝1,600M 【2・3・0・10】 13.3% 33.3% 33.3%
中山芝1,600M 【2・0・2・11】 13.3% 13.3% 26.7%

 直線に急坂が設けられているコースを経由していることが望ましい。過去10年で中山か阪神以外のコースを経由して勝ったのは'04年1着タイキバカラ(東京コース経由)のみ。中山か阪神の芝コースで勝った直後の馬は【5・2・1・12】(35.0%)とかなりの信頼性を誇る。


 軸はアイルラヴァゲイン。中山の短距離戦では後半にかけてラップが落ちていくのが普通だが、同馬が勝ったクリスマスローズSでは4ハロン目で加速している(11.9-10.4-11.2-10.9-11.3-12.1)。これは同馬が外から馬なりで上がって行った時と一致する。

 相手筆頭はマイネルアルビオン。クリスマスローズSで差脚が目立った2頭のうちの1頭。次走のかささぎ賞でテン33秒2のハイペースを好位で折り合って快勝しており、速い流れの差し込みに期待が持てる。ただどちらかと言えばチョイ差し専門で、構え過ぎると届かずで終わる可能性がある。

 単穴はエイシンヴァイデン。アーリントンCは意図的に控えたところ、捉えどころのない流れに翻弄されて何も出来ず終了。フェニックス賞でハイペースをモノにしている点、小倉2歳Sで多少なりとも詰めていた点からして距離短縮は追い風か。

 連下はフサイチアンテウス。勝った2戦が1,200Mで好位付け、負けた2戦がマイルで後方待機。勝った時の着差からして敗因は戦法より距離にありそうだ。前走は勝ち馬に離されながらも直線でポジションを上げており、差し込む競馬でもまんざらではない。

◎アイルラヴァゲイン
○マイネルアルビオン
▲エイシンヴァイデン
△フサイチアンテウス


■馬券構築

 アイルラヴァゲインから馬複流し。

[馬複] アイルラヴァゲイン−マイネルアルビオン 40%
[馬複] アイルラヴァゲイン−エイシンヴァイデン 30%
[馬複] アイルラヴァゲイン−フサイチアンテウス 30%


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