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第79回中山記念(GII)
2005年2月27日(Sun) 中山芝1,800M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 カンパニー 94 溜めて弾ける。前を射程圏内に置けるかが課題。
2 2 アルビレオ 91 一貫して速い流れで好走。差し込みで再度浮上。
3 3 ロイヤルキャンサー 91 気軽に行けるが同型揃うと余裕がなくなる。  
4 エアシェイディ 95 着々と地力強化。あと一押し足りずをどう補うか。  
4 5 ハスラー 91 走り慣れたコースもここは相手が違う。入着まで。  
6 メイショウカイドウ 95 時計・決め手共に優秀。自在性あり引き続き注目。
5 7 グレイトジャーニー 91 逃げ差し自在も中途半端。ここは出方が難しい。  
8 エルカミーノ 91 悪くないが重賞で太刀打ちできるレベルには無く。  
6 9 エイシンチャンプ 92 相変わらずジリ。近走善戦も勝ち負けまでは疑問。  
10 ダイワバンディット 88 距離延長に不安あり。ここは付いて回るだけか。  
7 11 バランスオブゲーム 98 相手なりに走る。詰め甘くなりつつあるのが心配。
12 カナハラドラゴン 92 前が止まらないと途端に凡走。展開に左右される。  
8 13 ウインブレイズ 82 大型馬だけに前走叩いただけではまだ物足りず。  
14 トーホウシデン 93 斤量減はプラス。但し開幕週の高速馬場は微妙。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 速い流れで差せる脚を重視・意欲の遠征メイショウカイドウ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【決着時計と上位馬の脚質一覧(過去5年)】
年度 馬場 テン3F 上り3F 決着時計 1着通過順 2着通過順 3着通過順
'00年 35.1 36.7 1.46.8 12-10-10-7(差) 7-7-6-7(差) 2-2-2-2(先)
'01年 36.0 37.2 1.47.7 5-5-5-4(先) 3-3-3-2(先) 8-9-6-5(差)
'02年 35.7 35.0 1.45.4 10-9-9-5(差) 13-13-13-10(追) 7-9-11-11(追)
'03年 36.4 36.3 1.47.6 1-1-1-1(逃) 3-4-4-4(先) 3-3-3-2(先)
'04年 35.3 35.3 1.44.9 8-7-7-6(差) 12-12-12-14(追) 1-1-1-1(逃)

 中山記念は'00年より現在と同じ開幕週(2日目)に行われているが、前残りのセオリーに反して差し込みが目立っている。理由としては全体的な流れが速くなりやすいことが挙げられ、1,000M通過は例年58秒台で推移している。良馬場施行時の平均決着時計は1分46秒2。


【連対馬の持ち時計一覧(過去5年)】
年度 着順 馬名 1,600M 1,800M 2,000M
'00年 1着 ダイワテキサス 1.32.7 1.46.9 1.57.7
2着 アメリカンボス 1.35.0 1.46.0 2.00.7
'01年 1着 アメリカンボス 1.35.0 1.46.0 2.00.7
2着 ジョウテンブレーヴ 1.45.2 2.02.2
'02年 1着 トウカイポイント 1.34.0 1.45.1 1.59.7
2着 トラストファイヤー 1.34.6 1.49.4 2.00.8
'03年 1着 ローエングリン 1.32.3 1.46.8 2.00.3
2着 バランスオブゲーム 1.34.1 1.59.3
'04年 1着 サクラプレジデント 1.33.5 1.48.4 2.00.1
2着 サイドワインダー 1.32.4 1.45.3 2.00.0

 全体的な流れが速いとした前述を裏付けるかのように、連対馬の持ち時計は軒並み速い。目立った時計を持ち合わせていなかったのは'02年2着トラストファイヤー位。'03年2着バランスオブゲームや'04年1着サクラプレジデントの時計はいずれも2歳〜3歳前半時にマークしたものだということを考えれば速い部類に入る。

 持ち時計が優秀でかつ差し込めるというキーワードを元に好走しそうな馬を抽出すると、カンパニー、アルビレオ、メイショウカイドウ、カナハラドラゴン、ウインブレイズ、トーホウシデン辺りが浮上する。エアシェイディ、バランスオブゲームはどちらかといえば先行脚質で一枚割り引く。


 軸はメイショウカイドウ。小倉大賞典は例年より良好な馬場を味方に大外一気の差し切り勝ち。昨夏の小倉でも快速時計を連発しており、速く走ることにかけてはこのメンバーでも右に出る馬はいない。武豊騎手騎乗時はコンスタントに上がり最速〜2位をマーク。それでいてどこからでも競馬が出来る。

 相手筆頭はカンパニー。前傾ペースのラジオたんぱ賞、後傾ペースの京阪杯で共に2着しており、ペースによる巧拙はみられない。ただ京阪杯では明らかに脚を余しており、全体的な流れが速くなりやすいここは展開的に有利。

 単穴はバランスオブゲーム。昨年の安田記念でGIに手が届きかけた実力はこのメンバーでは明らかに抜けている。一貫して速い流れを多く経験しているのも強み。先に抜け出して差し込み勢を抑えるレースを期待したい。ただ詰めの甘さが目立ってきているのも事実。

 連下はアルビレオ。1,800Mの持ち時計は下鴨S(3着)の1分45秒8。一貫してハロン間ラップ12秒を切る流れで上がり最速(34秒6)をマーク。似たような流れの京都金杯でも2着しており、差し込む脚はなかなか見どころがある。

◎メイショウカイドウ
○カンパニー
▲バランスオブゲーム
△アルビレオ


■馬券構築

 メイショウカイドウから馬複流し。

[馬複] メイショウカイドウ−カンパニー 50%
[馬複] メイショウカイドウ−バランスオブゲーム 30%
[馬複] メイショウカイドウ−アルビレオ 20%


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