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第22回フェブラリーS(GI)
2005年2月20日(Sun) 東京ダート1,600M 4歳以上オープン 定量 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ストロングブラッド 92 地味に入着多い。それでも勝ち切るまでは苦しい。  
2 2 ヘヴンリーロマンス 94 久々の砂で後ろから追い上げるのはまず不可能。  
3 アドマイヤドン 101 反応に衰え出始める。実績断然でも追う立場。
3 4 カフェオリンポス 92 ある程度追うと脚が止まる。他馬の破綻待ち。  
5 パーソナルラッシュ 98 前走大きく出遅れアウト。距離はこの位が良い。  
4 6 タイムパラドックス 102 強力な差脚でJCD制覇。但しここ助走距離短い。
7 シーキングザダイヤ 85 ダートもこなすが使い詰めで来ており余力心配。  
5 8 サイレンスボーイ 96 ここ2戦は本来の先行力にない。調子下降線か。  
9 ユートピア 97 マイルなら堅実に走る。ただ出し抜くまでは微妙。  
6 10 ヒシアトラス 99 決め脚身に付け躍進もコーナー2つで追走苦しい。  
11 ピットファイター 95 前走4角で手応え悪化。叩かれて変わってくれば。
7 12 ハードクリスタル 90 前走が天井。更に相手が揃っては太刀打ち不能。  
13 ノボトゥルー 92 交流重賞の常連。上積みない分GIでは期待薄。  
8 14 メイショウボーラー 101 前走ラスト流して上がり最速。控えることも可能。
15 トップオブワールド 94 歯痒いレース続く。脚余し気味で一発に注意。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 砂上での走力桁違い・時計勝負で止まらないメイショウボーラー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【根岸SとフェブラリーSのハロンラップ一覧(過去5年)】
年度 根岸S勝ち馬 根岸Sハロンラップ 時計 通過順 成績
フェブラリーSハロンラップ 時計 通過順
'01年 ノボトゥルー 12.5-10.7-11.2-11.8-12.2-12.1-11.6 1.22.1 9-7 1着
12.5-10.9-11.5-12.0-12.0-12.1-11.9-12.5 1.35.4 7-7
'02年 サウスヴィグラス 12.5-10.7-11.2-11.8-11.9-12.1-12.6 1.22.8 2-2 6着
13.0-10.8-11.3-11.7-12.0-12.0-12.0-12.3 1.35.1 3-3
'04年 シャドウスケイプ 12.3-10.9-11.6-12.1-12.3-12.1-12.7 1.24.0 12-11 13着
12.7-11.2-11.9-12.4-12.6-12.5-11.7-11.8 1.36.8 9-7
'05年 メイショウボーラー 12.5-10.9-11.6-12.3-11.9-11.7-12.1 1.23.0 1-1
※'03年は中山ダート1,200M施行のため割愛。

 根岸Sが現行の施行時期に移行してからの3回で、根岸SとフェブラリーSを連勝したのは'01年ノボトゥルーのみ。ラスト1ハロンが速くなるペースを後方から差した勢いをそのまま持ち込んだ。'02年サウスヴィグラスはラストにかけてタレるラップ構成からして上積みは皆無だったと解釈できる。'04年シャドウスケイプはラストにかけて速くなるペースで追い上げられず圏外に消えた。

 今年の根岸S勝ち馬メイショウボーラーはどうか。メイショウボーラーは上記3頭と違い逃げ勝っているのでレースラップがそのままメイショウボーラーが刻んだラップとなる。これによるとテン3ハロンは35秒0で、過去3回の中では最も遅い。しかし上がり3ハロンで35秒7をマークしており、前後半で変わらない脚を繰り出しての楽勝だった。

 今回もメイショウボーラーを制してまでも逃げそうな馬が見当たらず、仕方なくメイショウボーラーがハナを奪う構え。ただこの直後に続く馬が多く、ペースは前走より上がりそうだ。馬場も良まで回復するとは思えず、全体的な時計も速くなると考えられる。前日のダート1,400Mで行われた準オープンの決着時計は1分23秒1。フェブラリーSは1分35秒台での決着が見込まれる。

 ということで時計実績を重視。すると重馬場の武蔵野Sで1分35秒4をマークしたピットファイター、同じく1分35秒5をマークしたサイレンスボーイが穴として浮上する。但しサイレンスボーイは根岸Sでメイショウボーラーに完敗しているのでオミット。南部杯の時計が評価できるユートピア、アドマイヤドンも上位争いに加わってくる。


 軸はメイショウボーラー。ガーネットSでテン3ハロン33秒1の激烈ペースを好位で楽々折り合った走力からして、ハイペースで簡単にタレる馬とは考えにくい。何が何でも逃げなくてはならないということもなく、内から何か行くようなら好位で折り合うはず。その点で外寄りの枠を引いたのは大きい。

 相手筆頭はアドマイヤドン。当初は押しても反応が鈍く、危うくジンクライシスを捉えそこなうほどだったジャパンカップダートのレース振りからして行きっぷりが低下しているのは明らか。昨年より速い決着になりそうなのも少し心配ではある。

 単穴はピットファイター。4コーナーまで手応え十分で来ながら、直線に向いた途端パッタリと脚が止まった平安Sの負け方がいささか不可解。ただラストは追っていなかっただけに着差自体は気にならない。武蔵野S当時と同じ馬場状態で巻き返しを期待したい。

 連下はタイムパラドックス。ジャパンカップダートは前傾ラップで時計が掛かったところを内から綺麗に差し切った。エルムSで後ろから行って詰め切れなかったように、距離が短くなることに関しては抵抗がある。今回は実績云々よりも堅実に差し込めそうな点を評価してみたい。

◎メイショウボーラー
○アドマイヤドン
▲ピットファイター
△タイムパラドックス


■馬券構築

 メイショウボーラーから馬単流し。

[馬単] メイショウボーラー→アドマイヤドン 40%
[馬単] メイショウボーラー→ピットファイター 30%
[馬単] メイショウボーラー→タイムパラドックス 30%


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