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第40回京都牝馬S(GIII)
2005年1月30日(Sun) 京都芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (牝)(国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 チアズメッセージ 99 一度は負かした相手多い。久々で仕上がり次第。  
2 2 フォルクローレ 98 ここ2戦が案外の内容。実績の上積みなく苦戦。  
3 アドマイヤリッチ 92 芝も問題ないが昇級でこの相手では苦しい。  
3 4 シアリアスバイオ 95 京都コースは走るが前走以上の結果は望み薄。  
5 メイショウオスカル 95 脚質転換で上昇気配。ただここは展開向かない。  
4 6 アズマサンダース 95 マイルでは安定して走る。但し肝心の詰め甘い。  
7 マイネヌーヴェル 96 前走展開嵌る。相変わらず展開に左右される。  
5 8 ウイングレット 97 好位抜け出しが板に付く。瞬発力勝負克服が鍵。
9 エリモピクシー 98 前走ようやく勝ち切る。差脚安定で上位争う。
6 10 キョウワハピネス 87 古馬と対戦した2戦がサッパリ。力不足は否めず。  
11 ヘヴンリーロマンス 99 ブリンカー効果てきめん。追い比べなら最上位。
7 12 チャペルコンサート 97 ここ展開向くが京都外回りでは凌ぎ利かない。  
13 スナークスズラン 93 前走上手く流れに乗る。ただ距離伸びてどうか。  
8 14 サンレイフレイル 92 自己条件で再度足踏み。決め手考慮も劣勢か。  
15 ラバンディエーラ 87 未だ成長途上。斤量設定優遇で接戦に持ち込む。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 惜敗止めた好位差し・斤量優遇エリモピクシー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【京都牝馬S・負担斤量設定基準】
年齢 基本 1kg増基準
4歳 51kg 1,100万
5歳 52kg 1,400万
6歳以上 1,700万
※外国馬については割愛(グレード別定に準じた取り扱い)

 別定戦には「グレード別定」と「賞金別定」の2つが存在する。前者は主にクラシックを除くGIのステップ重賞、後者はその他の重賞で設定されている。後者は設定基準が施行時期によって弾力的に決められており、一般に年の初めに近いほど基準となる賞金額の幅が狭くなっている。京都牝馬Sは賞金別定で、同日施行の東京新聞杯も賞金別定(上表の基本に+1kg)。


【年齢・負担斤量マトリックス(過去10年)】
負担斤量 4歳 5歳 6歳以上
51kg 【0・0・0・2】(0.0%)
52kg 【1・1・2・22】(7.7%)
53kg 【1・0・2・9】(8.3%) 【1・1・2・9】(15.4%) 【0・1・1・10】(8.3%)
54kg 【0・0・0・5】(0.0%) 【2・2・1・9】(28.6%) 【0・0・0・10】(0.0%)
55kg 【0・1・0・7】(12.5%) 【1・2・0・4】(42.9%) 【1・1・0・7】(22.2%)
56kg 【1・1・0・6】(25.0%) 【1・0・1・3】(20.0%) 【0・0・0・1】(0.0%)
57kg 【0・0・0・2】(0.0%) 【0・0・1・1】(0.0%)
58kg 【1・0・0・1】(50.0%)
合計 【3・3・4・51】(9.8%) 【5・5・4・27】(24.4%) 【2・2・2・30】(11.1%)

 年齢別でみると5歳馬が優勢。4歳馬は負担斤量の手頃さが手伝って実力以上の人気を集めやすいため注意を要する。昨年11着に終わったアドマイヤテレサ(牝4・52kg)はこの典型例。最重量での連対例は'02年1着ビハインドザマスク(牝6・58kg)。実績馬には辛い斤量設定となっている。


【連対馬の翌年以降出走時成績(過去10年)】
馬名 初年度 2回目
ショウリノメガミ '96年1着(4歳・53kg、5人気) '97年5着(6歳・56kg、1人気)
マルカコマチ '99年1着(4歳・52kg、4人気) '01年7着(6歳・53kg、1人気)
エイシンルーデンス '00年2着(4歳・56kg、6人気) '01年13着(5歳・56kg、8人気)
マイネアイル '03年2着(5歳・53kg、10人気) '04年2着(6歳・55kg、5人気)
ハッピーパス '03年1着(5歳・54kg、2人気) '04年3着(6歳・57kg、2人気)

 連対馬の翌年以降出走時成績は【0・1・0・4】(20.0%)。このレースを勝って賞金を加算した馬は3頭いるが、いずれも翌年以降は人気を集めて連を外している。今年はチアズメッセージがこれに該当する。


 軸はエリモピクシー。ファイナルSをステップにしたのは昨年の勝ち馬チアズメッセージと同じ。普段よりも前につけて直線突き放すという勝ち方で、展開に左右される弱点を見事に克服。時計も阪神牝馬Sよりも1秒近く速い。

 相手筆頭はヘヴンリーロマンス。ブリンカーをつけてからは上がり33〜34秒台を連発するキレ者に大変身。ただ前年の阪神牝馬S勝ち馬は過去10年で延べ4頭が出走して【0・0・1・3】(0.0%)と相性が悪い。原因は定かではないが、少なくとも斤量増は歓迎材料ではない。

 単穴はラバンディエーラ。前々走で負かしたアルビレオが京都金杯で差の無い2着。当然同馬も前走で人気を集めたが、同条件ということで斤量を課されてしまいコンマ1秒差の4着に敗退。ここはハンデ戦にも似た賞金別定で前走から3kg減。

 連下はウイングレット。ターコイズSで実質トップハンデを背負い楽勝。どちらかといえばスピードタイプで、緩急の付く流れで瞬発力勝負になった場合に不安がある。今回は逃げ馬不在で、思い切って逃げるかもしれない。その場合に連対が考えられる。

◎エリモピクシー
○ヘヴンリーロマンス
▲ラバンディエーラ
△ウイングレット


■馬券構築

 エリモピクシーから馬複流し。タテ目を抑える。

[馬複] エリモピクシー−ヘヴンリーロマンス 40%
[馬複] エリモピクシー−ラバンディエーラ 20%
[馬複] エリモピクシー−ウイングレット 20%
[馬複] ヘヴンリーロマンス−ラバンディエーラ 20%


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