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第12回平安S(GIII)
2005年1月23日(Sun) 京都ダート1,800M 4歳以上オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 クーカイ 91 走破時計からして平凡。直線抜け出しは困難。  
2 ローエングリン 103 スピードの調節利かない。先行激化も気掛かり。  
2 3 ホーマンベルウィン 95 特段変わる気配なし。後ろから行っても妙味薄。  
4 ヒシアトラス 99 決め手不足も徐々に解消。ここは地力で乗り切る。
3 5 ブラックコンドル 97 前走展開に恵まれた感あり。相手強化で劣勢。  
6 ジェイケイガバナー 92 前々走の差し込みは評価。相手こなせるかのみ。  
4 7 クーリンガー 100 2年連続2着も以前に比べ行きっぷり低下の感。  
8 ビッグウルフ 93 3歳時の実績で斤量重い。後ろに置かれ終了か。  
5 9 マイネルブライアン 84 間隔開いたのはマイナス。先手に期待できない。  
10 マルブツトップ 95 勝負どころで自分から動ける。ここは正念場。  
6 11 トーセンジョウオー 79 勝ち鞍は全て牝馬限定。さすがにここは相手悪い。  
12 サカラート 99 レコード圧勝から半年振り。斤量増もあり見送り。  
7 13 ローマンエンパイア 100 早め進出の前走好感。同様の乗り方できるかが鍵。
14 ジンクライシス 100 強敵相手に善戦の前走光る。ここは手頃な相手。
8 15 ピットファイター 99 ダートは鬼。但しここは後手に回る可能性あり。
16 トーセンブライト 93 直線で置かれた前走不満。展開向いても苦しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 着々と地力アップ・速い流れに乗るヒシアトラス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【脚質別成績(過去10年)】
今回脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 【2・0・1・8】 18.2% 18.2% 27.3% 391 130
先行 【7・5・4・22】 18.4% 31.6% 42.1% 115 163
差し 【2・3・4・44】 3.8% 9.4% 17.0% 17 53
追込 【0・1・1・43】 0.0% 2.2% 4.4% 0 6

【連対馬の通過順一覧】
年度 馬場 1着(通過順) 2着(通過順)
'95年 ライブリマウント 6-6-2-1(捲先) ヤグライーガー 11-11-9-5(捲差)
'96年 稍重 アドマイヤボサツ 2-2-2-2(先) オースミレパード 11-11-11-9(追)
'97年 稍重 シンコウウインディ 7-8-8-9(差)、トーヨーシアトル 9-8-5-3(捲先)
'98年 稍重 エムアイブラン 9-9-8-7(差) アドマイヤコール 10-13-13-10(追)
'99年 オースミジェット 3-4-3-2(先) エムアイブラン 7-6-5-6(差)
'00年 不良 オースミジェット 2-2-2-1(先) シアトルブリッジ 4-4-3-3(先)
'01年 不良 マンボツイスト 2-2-2-1(先) ハギノハイグレイド 3-3-3-3(先)
'02年 スマートボーイ 1-1-1-1(逃) マイネルブライアン 5-3-2-2(先)
'03年 スマートボーイ 1-1-1-1(逃) クーリンガー 3-3-3-2(先)
'04年 タイムパラドックス 3-3-3-3(先) クーリンガー 2-2-2-2(先)
※'97年は1着同着。

 平安Sは先手必勝の傾向が強く、過去10年で4角先頭馬が5勝を挙げている。特に最近5年はほぼ行った行ったの組み合わせで、少しでも後ろから行く素振りをみせてしまうともう届かない。トラックバイアスも概ねこれに同調で、前日のダート1,800M戦4鞍はいずれも逃げ馬が連対を果たしている。まずは先行勢ありきで考えたい。

 とは言ってみたものの、今年は明確な逃げ馬であるローエングリンとブラックコンドルの他、先行勢の数が揃っている。ローエングリン主導なら1,000M通過60秒を割り込む厳しい速い流れが予想される。先行できてかつそれに喰らい付いていけるだけの時計実績を重視してみたい。


【ダート1,800Mにおける持ち時計上位(良、1分52秒台以内のみ抜粋)】
順位 馬名 レース名 4角 時計
1 ジェイケイガバナー '04年花園S(1着) 5 1.50.7
2 ブラックコンドル '04年花園S(3着) 2 1.50.8
3 マイネルブライアン '02年平安S(2着) 2 1.51.2
4 クーリンガー '04年平安S(2着) 2 1.51.3
4 ヒシアトラス '04年仁川S(1着) 2 1.51.3
6 ローマンエンパイア '04年ベテルギウスS(2着) 3 1.51.5
(重) サカラート '04年灘S 2 1.48.5

【ダート1,700Mにおける持ち時計上位(良、1分44秒台以内のみ抜粋)】
順位 馬名 レース名 4角 時計
1 マルブツトップ '04年エルムS(4着) 4 1.43.9
2 ホーマンベルウィン '03年KBC杯(3着) 4 1.44.2
2 クーリンガー '03年阿蘇S(2着) 2 1.44.2
4 ヒシアトラス '04年大沼S(2着) 4 1.44.5
4 クーカイ '04年アカシヤ特別(1着) 2 1.44.5
6 ピットファイター '03年羊蹄山特別(1着) 4 1.44.8
6 ジンクライシス '04年猪苗代特別(1着) 1 1.44.8

【ダート1,600Mにおける持ち時計上位(良、1分37秒台以内のみ抜粋)】
順位 馬名 レース名 4角 時計
1 トーセンブライト '04年ユニコーンS(5着) 4 1.36.7
2 ビッグウルフ '03年ユニコーンS(6着) 15 1.37.4
2 ジンクライシス '04年ヒヤシンスS(2着) 2 1.37.4
4 クーリンガー '03年サウジRC(4着) 6 1.37.5
6 ジェイケイガバナー '04年立川特別(2着) 10 1.37.8
6 クーカイ '03年500万下 2 1.37.8
(重) ピットファイター '04年武蔵野S 4 1.35.4

 良馬場限定で速く走った順に並べると上表のようになる。参考のため、1,600Mから1,800Mの幅を持たせた上、参考記録として良馬場以外で最速があればそれを載せてみた。出走した距離で上位にランクしているクーリンガー、ヒシアトラスが狙い目として抽出できる。ここでは近走の行きっぷりを考慮してクーリンガーを見送り、ヒシアトラスを狙い目としたい。


 軸はヒシアトラス。ダート1,800Mでコンスタントに1分51秒台をマークしている走力に注目。以前はゴール前で甘くなるシーンが散見されたが、昨秋からは上がり3位以内の決め手を使えており、ここに来て地力を付け始めている。

 相手筆頭はジンクライシス。直線半ばで敢然と先頭を窺い、あわやアドマイヤドンに先着しかけた前走は想定以上の好走。そこでクーリンガーに0秒4差先着していることから時計実績も大方クリアか。過去に逃げ切り圧勝があり、前につけるという点もクリア。

 単穴はピットファイター。武蔵野Sでは骨折明けを感じさせないパフォーマンスを披露。依然としてダートでは底をみせていない。直線抜け出しが基本だが、道中は先手にそれほど固執しない。前につけた馬に押し切られる流れで多少不安がある。

 連下はローマンエンパイア。初ダートで迎えた前走は、3コーナー過ぎから積極的に動いて4コーナーで好位に取り付く戦法で早め抜け出しに成功。スパイキュールに突き離されたものの、1分51秒5の時計はなかなか優秀。京都コースで同じように捲れれば面白い。

◎ヒシアトラス
○ジンクライシス
▲ピットファイター
△ローマンエンパイア


■馬券構築

 ヒシアトラスから馬複流し。

[馬複] ヒシアトラス−ジンクライシス 50%
[馬複] ヒシアトラス−ピットファイター 30%
[馬複] ヒシアトラス−ローマンエンパイア 20%


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