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第29回エリザベス女王杯(GI)
2004年11月14日(Sun) 京都芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 メモリーキアヌ 83 小回りコース向き。定量でこの相手では出番無し。  
2 マイネヌーヴェル 75 とにかく展開頼み。前が止まらない限り差せない。  
2 3 グローリアスデイズ 75 トライアルで2着が限度。相手強化で自然消滅。  
4 オースミハルカ 87 前走は前残り。距離伸びて誤魔化しきれない。  
3 5 ドルチェリモーネ 70 GIを叩き台に使うもさすがに一変までは無謀。  
6 レクレドール 78 外回りに替わるのはプラス。再び真価問う。
4 7 スイープトウショウ 87 末脚強烈。不利無ければ確実に突き抜ける。
8 ヤマニンアラバスタ 78 追い上げる脚あるが切れ味に乏しく物足りない。  
5 9 オースミコスモ 83 休養を挟んでから不振。広いコースも合わない。  
10 メイショウバトラー 87 主導権奪えそうだが外回りで押し通せるか疑問。  
6 11 シンコールビー 73 軽量で届かずばかり。一向に変わる気配無し。  
12 アドマイヤグルーヴ 91 天皇賞3着は素直に評価。まともなら勝ち抜け。
7 13 レマーズガール 80 ダート馬。芝では時計が掛かってもまず無理。  
14 エリモピクシー 85 僅差で差し及ばず連発。力足らずも末脚妙味。
15 スティルインラブ 85 ようやくまともな条件で出走できるが勢いはない。  
8 16 ウォートルベリー 高速馬場に対する適性疑問。GIでは物足りない。  
17 エルノヴァ 84 前走が案外。純粋に力が足りていなかった感。  
18 ブライアンズレター 67 下級条件すら勝ち切れずでは話にならない。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 淀では誰も逆らえない・ゴール前でまとめて一掃スイープトウショウ
■予想構築

 古馬開放後の過去8年におけるエリザベス女王杯の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 秋華賞経由馬は3年連続連対中。間隔緩和で台頭傾向あり。
    ―→秋華賞との間隔は'00年に中3週となり、以前よりは信頼度が上がっている。特に'00年以降の連対馬は【2・2・0・1】(80.0%)と絶好調。スイープトウショウは勿論、ヤマニンアラバスタレクレドールグローリアスデイズドルチェリモーネにも注目。
  • 重賞経由は必須。非重賞経由馬は余程の根拠が見出せない限り消し。
    ―→重賞以外のレースを経由した馬は【0・0・0・24】(0.0%)と3着すら無く、いきなり強い相手と当たるローテーションは好ましくない。特に根拠が見出せないメモリーキアヌシンコールビーブライアンズレターは消し。
  • 芝2,000M以上連対、重賞連対、京都芝連対はいずれも必須(連対要件)。
    ―→上記連対要件は連対馬16頭がクリアしている。メモリーキアヌ(京芝×)、マイネヌーヴェル(京芝×)、グローリアスデイズ(京芝×)、オースミハルカ(芝2000上×)、ドルチェリモーネ(重賞×)、ヤマニンアラバスタ(京都×)、オースミコスモ(芝2000上×)、メイショウバトラー(京芝×)、レマーズガール(芝2000上・京芝×)、エリモピクシー(芝2000上・重賞×)、エルノヴァ(京芝×)、ブライアンズレター(全て×)は不安。
  • サンデーサイレンス産駒が過去8年中7年で連対、現在は5年連続連対中。
    ―→サンデーサイレンス産駒が連対出来なかったのは該当馬がエガオヲミセテ(8着)1頭のみだった'98年だけで、複数の出走があった場合はそのいずれかが必ず連対している。昨年の覇者アドマイヤグルーヴと2着スティルインラブは勿論、グローリアスデイズドルチェリモーネレクレドールエルノヴァに注目。
 狙いに挙がるのはレクレドール、スイープトウショウ、アドマイヤグルーヴ、スティルインラブの4頭。

 上記傾向分析で捌き切れない外国馬については個別に検討してみる。

 ウォートルベリー(Whortleberry、仏)は【7・4・2・7】、重賞は3勝(GII・ジャンロマネ賞ほか)。2,000M重賞の勝ち時計がいずれも2分10秒前後という典型的な欧州馬。2年続けて出走したGI・ヴェルメイユ賞が5着と9着。昨年の遠征馬アナマリーとタイガーテイルに国外のGIで2着があったことからすれば、同馬は何とも物足りない。


 軸はスイープトウショウ。先に抜け出してさらに脚を伸ばしていたヤマニンシュクルを問答無用で差し切った秋華賞の内容が秀逸。常時上がり34秒台をマークする強烈な末脚を持ってすれば古馬撃破も容易い。この馬が大きく負けるとするならば馬場悪化と前詰まりだが、それらも杞憂に終わりそうだ。

 相手筆頭はアドマイヤグルーヴ。天皇賞秋から中1週となるだけに、少なくとも万全の状態で出てくることはないと思われる。ただマーメイドSの勝ち方からして牝馬の中でトップクラスにあるのは間違いなく邪険には出来ない。

 単穴はエリモピクシー。府中牝馬S組の中で次に繋がる走りが出来たのは、前残りの決着において後方から上がり33秒3の脚を使って負けた同馬を置いて他は無いように思える。事実、全姉のエリモシックは府中牝馬Sで上がり33秒6の脚を使って負けた後にエリザベス女王杯を制している。

 連下はレクレドール。秋華賞はローズSで絞った体重をさらに減らしており、離れた6着でもむしろ健闘の部類に入る。ローズSでスイープトウショウに差し勝った脚力は確かで、勝負どころが忙しくなる内回りよりも直線勝負に持ち込みやすい外回りのほうが向いている。

◎スイープトウショウ
○アドマイヤグルーヴ
▲エリモピクシー
△レクレドール


■馬券構築

 スイープトウショウから馬複流し。スイープ−アドマイヤ2頭軸の3連複を抑える。

[馬複] スイープトウショウ−アドマイヤグルーヴ 40%
[馬複] スイープトウショウ−エリモピクシー 20%
[馬複] スイープトウショウ−レクレドール 20%
[3連複] スイープトウショウ−アドマイヤグルーヴ−エリモピクシー 10%
[3連複] スイープトウショウ−アドマイヤグルーヴ−レクレドール 10%


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