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第65回菊花賞(GI)
2004年10月24日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 オペラシチー 87 前走着差僅かも内容薄い。距離&斤量増で埋没。  
2 カンパニー 78 堅実駆け評価も久々でこの距離・相手では出番無し。  
2 3 グレイトジャーニー 85 前走主導権握る逃げも奏功せず。現状打つ手無し。  
4 スズカマンボ 90 前々につけて差し切った前走評価もここ相手強力。  
3 5 ホオキパウェーブ 87 早めに動いて僅差の前走好感。差脚堅調で有力。
6 シルクディレクター 82 異質ローテで割引も溜めて弾ける下地あり注意。
4 7 エーピースピリット 83 前走はドロンコダートでの行った行った。論外。  
8 ケイアイガード 88 先行しながら終い良し。ただ長距離克服は微妙。  
5 9 トゥルーリーズン 86 前走強敵相手に食い下がるもそこが天井の感。  
10 ハーツクライ 94 展開に左右される側面気になるが決め手は強力。
6 11 ストラタジェム 71 距離持ちそうだが秋に一度使えていないのは不満。  
12 ブルートルネード 74 クラスが上がって手も足も出ずでは話にならない。  
7 13 コスモステージ 74 溜め逃げ希望。同型ちらほらいるここは期待薄。  
14 ハイアーゲーム 91 ダービーは負けて尚強し。正攻法で勝ち負け。
15 コスモバルク 89 前走の勝ち方不満も溜めが利かないことはない。  
8 16 ブラックコンドル 88 今年2戦は見るべきところ無し。相変わらず低調。  
17 モエレエルコンドル 85 前走坂上で脚が止まる。上積み見込めず苦しい。  
18 デルタブルース 75 中長距離慣れ魅力。溜めが入る流れなら前残りも。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 真っ向勝負挑んだ大王去る・今こそ実力示す時ハイアーゲーム
■予想構築

 菊花賞を予想するにあたってまず気になるのは距離適性。過去10年の連対馬20頭が難無くクリアしている芝2,200M以上で3着以内の実績は必須。ちなみに2,200Mで縛りをかけているのは以前までの主流ステップだった京都新聞杯が2,200Mで行われていたため。ただ2,000Mを越える距離を使って結果を残しているかどうかかで明暗が分かれているのは確か。

 2,200M以上に出走がありながら3着以内が無かった馬は延べ41頭が出走して【0・0・2・39】(0.0%)。'99年ラスカルスズカ、'00年エリモブライアンの3着が最高で、凡走例としては'03年8着サクラプレジデント(3人気)、'97年10着エリモダンディー(5人気)、同12着シルクライトニング(4人気)などが挙げられる。今年はグレイトジャーニーモエレエルコンドルがこのパターンに該当する。

 これまで2,200M以上に出走が無かった馬は延べ19頭が出走して【0・0・1・18】(0.0%)。'95年ホッカイルソーの3着が最高で、凡走例としては'01年アグネスゴールド(5人気)、'00年8着ヒシマジェスティ(4人気)などが挙げられる。今年はオペラシチーカンパニーシルクディレクターエーピースピリットケイアイガードブラックコンドルがこのパターンに該当する。

 次にローテーションについて考察してみる。

【クラシック未出走で連対した馬の直近2走成績】
年度 着順 馬名 着別度数 前々走 前走
'95年 1着 マヤノトップガン 【3・2・5・1】 神戸新聞(GII)2着 京都新聞(GII)2着
2着 トウカイパレス 【3・3・1・6】 STV杯(900)1着 京都新聞(GII)4着
'97年 2着 ダイワオーシュウ 【3・1・0・0】 三面川特(900)1着 セント記(GII)2着
'01年 1着 マンハッタンカフェ 【3・0・1・3】 阿寒湖特(1000)1着 セント記(GII)4着
2着 マイネルデスポット 【2・1・3・3】 信濃川特(1000)10着 鳴滝特別(1000)3着
'02年 1着 ヒシミラクル 【3・2・3・8】 野分特別(1000)1着 神戸新聞(GII)6着

 春のクラシックと無縁ながら連対した馬は6頭いるが、このうちマイネルデスポットを除く5頭は1000万クラス勝ち→菊花賞トライアルというローテを敷いていた。マヤノトップガンも3走前に1000万クラス勝ちがあり、同様に分類される。この要件を満たさないトゥルーリーズンストラタジェムブルートルネードコスモステージデルタブルースには敷居が高そうである。

 連対候補はスズカマンボホオキパウェーブハーツクライハイアーゲームコスモバルクの5頭。

 軸はハイアーゲーム。ダービーはキングカメハメハを負かしに行っての結果で、きっちり溜めてから追い込んだハーツクライより地力は上とみる。当初使う予定でいたセントライト記念(神戸新聞杯)をパスするほど調整に戸惑っていただけに、叩き2戦目のここはきっちり変わってくるだろう。

 相手筆頭はハーツクライ。上がり33〜34秒をコンスタントに繰り出せる脚は魅力。ただ自分より前につけた馬に100点満点の騎乗をされると差せない。前走は休み明けの影響があったにせよ勝負どころでもたつき、前にいたケイアイガードを交わせなかった。

 単穴はホオキパウェーブ。正直あまり期待していなかった馬だが、セントライト記念でコスモバルク相手に勝ちかけたのをみて上方修正。父カーネギー×母父ミスタープロスペクターという血統背景が脱力感を誘うが、決め手はハーツクライと双璧をなすだけに抑える。

 連下にシルクディレクターを抜擢。ラジオたんぱ賞で人知れず最後方から追い込みをかけた後、新潟で古馬相手に善戦。父は菊花賞馬マヤノトップガン、母の父は切れ味もさることながら最近意外性を見出しつつあるリファール系統のモガミ。今の京都は差し優勢で面白そうだ。

 コスモバルクは人馬共に掛かり癖があるのが気になる。ダービーは理不尽な早仕掛けから見て取れるように明らかに人災。セントライト記念は馬が鞍上の指示に従わず突っ走ってしまった。春先までは溜めが利いていたが、闘争心が燃え盛っている今となってはそれも期待し辛い。

◎ハイアーゲーム
○ハーツクライ
▲ホオキパウェーブ
△シルクディレクター


■馬券構築

 ハイアーゲーム−ハーツクライが本線。タテ目を抑えつつ、3連複で穴狙い。

[馬複] ハイアーゲーム−ハーツクライ 50%
[馬複] ハイアーゲーム−ホオキパウェーブ 20%
[馬複] ハーツクライ−ホオキパウェーブ 20%
[3連複] ハイアーゲーム−ハーツクライ−シルクディレクター 10%


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