HOME > 重賞展望 > 第39回札幌2歳S

第39回札幌2歳S(GIII)
2004年10月2日(Sat) 札幌芝1,800M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 グランプリペガサス 84 前走途中からついていけなくなる。一変はどうか。  
2 2 セイウンビバーチェ 80 持ち時計一番。内から一気に弾けた前走好感。
3 3 ダンツキッチョウ 80 仕切り直しの前走勝つもここでは物足りない。  
4 モエレフェニックス 86 クローバー賞逃げ切り評価も余裕を感じない。  
4 5 オーギュスト 79 芝替わりを捲って楽勝。モノが違う可能性あり。
6 ストーミーカフェ 85 渋った馬場でレコード駆け。速さで押し切り視野。
5 7 セイウンニムカウ 80 前走離されての3着。上積みに期待は酷。  
8 マイネルアドホック 87 コスモス賞勝ちも相手疑問。内容冴えず苦戦。  
6 9 コスモスパーブ 83 巻き返し狙った前走も案外。単純に力不足か。  
10 オーソレミオ 前走完敗で特に見どころなし。ついて回るだけ。  
7 11 ジェダイト 80 短距離を持ったまま楽勝。距離伸びて良い素材。
12 コマノハイ 81 外に持ち出し差し切る。ただ再び嵌るかは疑問。  
8 13 ヒードザコール 78 前走は直線追っただけ。頭数揃うここは苦しい。  
14 ケイアイヘネシー 79 先手奪って堅実だが詰め甘い。連闘も妙味薄。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 味わい深い距離延長組・奥行き感じるオーギュスト
■予想構築

 まずは以下の資料をご覧頂きたい。

【コスモス賞連対馬の成績と戦歴】
年度(回) 馬名 戦歴 札幌2歳S成績
'97年(第32回) アイアムザプリンス 新馬1着→クローバ2着→コスモス1着 1着(1人気)
カネトシウイング (4戦目)1着→500万1着→コスモス2着 5着(5人気)
'98年(第33回) マチカネテルテル 新馬1着→コスモス1着 6着(1人気)
ダイナミックウイン 新馬1着→コスモス2着 9着(3人気)
'99年(第34回) キムタツオフェンス (地方5戦2勝)→コスモス2着 6着(10人気)
'01年(第36回) カイトヒルウインド 新馬1着→コスモス2着 7着(2人気)
'02年(第37回) フジノタカネ (地方3戦2勝)→ラベンダ1着
→函館2歳S4着→コスモス2着
5着(4人気)
'03年(第38回) モエレエスポワール (地方2戦2勝)→500万3着
→クローバ7着→コスモス2着
1着(10人気)
ヤマニンシュクル 新馬1着→クローバ2着→コスモス1着 3着(2人気)

 コスモス賞の好走馬は人気を集める割に今一つ振るわない。好走パターンはクローバー賞とコスモス賞を共に使った馬で、凡走パターンは新馬勝ちの後コスモス賞でも好走したキャリア2戦馬。今年は前者がいないが、後者にはマイネルアドホックが該当する。ちなみにコスモス賞3着以下敗退馬は【0・0・1・10】(0.0%)と妙味が無い。


【クローバー賞連対馬の成績と戦歴】
年度(回) 馬名 戦歴 札幌2歳S成績
'97年(第32回) シャインポイント (4戦目)1着→クローバ1着 7着(2人気)
'98年(第33回) マイネルプラチナム (3戦目)1着→函館2歳S11着
→クローバ2着
1着(11人気)
シダソルジャー (地方2戦1勝)→クローバ1着 12着(7人気)
'01年(第36回) ヤマノブリザード (地方3戦1勝)→クローバ1着 1着(1人気)
'02年(第37回) ワンダーボーイ 新馬1着→クローバ1着 3着(1人気)
'03年(第38回) キョウワスプレンダ (2戦目)1着→クローバ1着 6着(1人気)

 ここ2年はクローバー賞勝ち馬が1番人気を裏切っている。ここでも新馬とクローバー賞を好走したキャリア2戦馬(ワンダーボーイ)が凡走している。クローバー賞3着以下敗退馬は【0・0・0・2】(0.0%)。


【キャリア1戦馬の好走例】
年度(回) 馬名 新馬戦 札幌2歳S成績
'00年(第35回) ジャングルポケット 2回札幌1日芝1,800M 1着(5人気)
'01年(第36回) マイネヴィータ 2回札幌1日芝1,800M 2着(7人気)
'02年(第37回) サクラプレジデント 1回札幌2日芝1,200M 1着(2人気)
'03年(第38回) アズマサンダース 1回札幌7日芝1,200M 2着(8人気)

 しかし札幌2歳Sでは近年キャリア1戦馬が健闘している。これはキャリア2戦馬が凡走していると説いた前述と矛盾する。どうやらキャリア浅の馬が頼りないというよりは、オープンクラスにおける勝ち負けが全く問題にならないということのようである。コスモス賞やクローバー賞を勝っても、「お山の大将」である可能性は捨てきれない。


【前走距離別成績と馬券回収値】
前走距離 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1,000M 【0・0・0・13】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1,200M 【2・4・2・18】 7.7% 23.1% 30.8% 109 212
1,400M 【0・0・1・0】 0.0% 0.0% 100.0% 0 310
1,500M 【2・0・1・8】 18.2% 18.2% 27.3% 905 120
1,600M 【0・0・0・1】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1,800M 【3・3・3・29】 7.9% 15.8% 23.7% 167 66

 札幌2歳Sは全くのノーマーク馬が頻繁に劇走しているため、今のところ単勝・複勝共に総買いでもプラスになっている(単勝回収値212、複勝回収値107)。上表の通り、連対率・複勝回収率を基準に回収効率を模索した場合、前走距離の短い方が優れていることが分かる。穴妙味は同距離組ではなく、距離延長組にあることが多い。昨年こそ同距離組のモエレエスポワールが劇走したが、7番人気以下で連対した8頭のうち6頭までが距離延長組に属していた。


 軸はオーギュスト。新馬戦はダッシュがつかず圏外も、ラストはよく詰めていた。そして芝替わりの前走であっさり勝利。かなり余裕のある勝ち方ながら時計はクローバー賞よりコンマ3秒速く、未勝利上がりといえど侮れない。調教でも鞭の入ったマイネルアドホックに持ったまま先着と目下絶好調。

 相手筆頭はストーミーカフェ。新馬戦はディープサマー(函館2歳S2着)にぶっ千切られ2着。次走は自ら逃げてレコードで圧勝。クローバー賞を逃げ切ったモエレフェニックスとの兼ね合い次第だが、速いペースで逃げることが出来そうなこちらを上位に見ておく。

 単穴はジェダイト。短距離戦を2回使ったサンデーサイレンス牝馬ということで距離が伸びて折り合いが付くかどうかだが、その切れ味は折り紙付き。前走はラストで手綱を抑える楽勝。ただ勝負どころでの反応は鈍く、いかにも距離が不足しているような印象を受けた。そこに賭けてみたい。

 連下はセイウンビバーチェ。抜群には切れないが、前走馬群の切れ目から抜け出した際の脚はなかなかのもの。これまで以上にレースを引っ張る馬が強化されるが、前走の勝ち時計が示す通りきちんとついていけるだけに期待したい。

◎オーギュスト
○ストーミーカフェ
▲ジェダイト
△セイウンビバーチェ


■馬券構築

 オーギュストから馬複流し。

[馬複] オーギュスト−ストーミーカフェ 40%
[馬複] オーギュスト−ジェダイト 30%
[馬複] オーギュスト−セイウンビバーチェ 30%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.