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第58回ラジオ日本賞セントライト記念(GII) 2004年9月19日(Sun) 中山芝2,200M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | エスユーグランド | 先 | 85 | 相手なりに走る。レース勘維持なら侮れない。 | ○ |
2 | 2 | スマートストリーム | 先 | 80 | 前走なだれ込むも勝ち馬に離され物足りず。 | |
3 | コスモスパングル | 差 | 74 | 前走なす術無しは不満。差し込みも望み薄。 | ||
3 | 4 | ホオキパウェーブ | 差 | 90 | 実績あるが追込一手が気になる。工夫必要。 | |
5 | サンデーストリーム | 先 | 71 | 成長途上だがこの相手なら捲る脚も有効。 | ||
4 | 6 | モエレエルコンドル | 先 | 75 | 先行策で連勝も強行ローテで上積み薄い。 | |
7 | ポップロック | 先 | 74 | 長く追える脚評価も前走負け過ぎの感あり。 | ||
5 | 8 | ダイワネバダ | 先 | 79 | 先手奪えるが決め手を著しく欠くのは問題。 | |
9 | マイネルポロネーズ | 先 | 79 | ここ2走の内容が案外。先手取れても辛い。 | ||
6 | 10 | ダークマター | 差 | 82 | 悪くないが突き抜ける脚なく勝ち負け苦しい。 | |
11 | エアシェイディ | 先 | 78 | センスある立ち回り魅力も久々。ここ様子見。 | △ | |
7 | 12 | コスモミッドウェイ | 差 | 76 | 古馬相手に善戦するもコース替わってどうか。 | |
13 | コスモバルク | 差 | 95 | 実績断然。夏に太目を叩いた上積み見込む。 | ◎ | |
8 | 14 | トゥルーリーズン | 差 | 84 | 夏場使うが成長見られず。反抗材料に欠く。 | |
15 | メジロニコラス | 追 | 77 | 山吹賞は相手微妙も差脚強力。いきなり妙味。 | ▲ |
■レース展望 見事なまでの空き巣メンバー・勝利必達コスモバルク | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 菊花賞トライアルが東のセントライト記念と西の神戸新聞杯にそれぞれ一本化されてから3年が経過したが、関東の有力どころが関西へ流れる構図は未だ是正されていない。京都新聞杯が菊花賞トライアルだった頃は本番前に京都を使えるという利点があったが、今となってはそれもない。にも関わらず、一昨年はシンボリクリスエス、昨年はゼンノロブロイとサクラプレジデントがセントライト記念に見向きもせず神戸新聞杯へ乗り込んでいる。 この理由としては2つ考えられる。
エスユーグランドはきさらぎ賞勝ち馬マイネルブルックや後の青葉賞勝ち馬ハイアーゲーム、ラジオたんぱ杯2歳S2着のミスティックエイジらと接戦がある。ホオキパウェーブにも寒竹賞で先着したことがあり(エスユーグランド2着、ホオキパウェーブ3着)、物差し論理で行くとここではコスモバルクに次ぐ実力の持ち主として認識できる。 しかし前日売りではエスユーグランドよりホオキパウェーブのほうが人気を集めている。おそらく青葉賞2着が評価されてのものだろうが、果たしてこれは適正な人気なのだろうか。
過去10年で青葉賞を使っていた馬は延べ19頭が出走して【2・2・2・13】(21.1%)。そこでダービーへの優先出走権(3着以内)を得ていた馬は【1・1・0・8】(20.0%)、そうでない馬は【1・1・2・5】(22.2%)。青葉賞→ダービー→休養のパターンは連対が無い。 青葉賞を使った馬はそこでダービーへの出走権を得たかどうかが分岐点になっている。青葉賞で好走したためにダービーを使わざるを得ない状況に陥った馬(多数)と、青葉賞で凡走した後地道にローカルを回った馬(ローゼンカバリーやシャコーテスコなど)とでセントライト記念の結果に差がついているのは面白い。 以上を勘案すると、ホオキパウェーブの人気は過剰人気であると結論付けられる。「過剰人気=消し」とまでは言い過ぎだが、少なくともリスクとリターンの釣り合いが取れないことは確か。積極的に狙う必要は無いとみて戦略的に評価を落とす。 もう一頭、過剰人気なのかそうでないのか微妙な馬がいる。二冠馬エアシャカールの従兄弟(姉エアデジャヴーの仔)にあたるエアシェイディ。3戦2勝2着1回で連対率100%というのも人気を集める要因になっている。これが普通の休み明けなら問題ないのだが、いかんせん3歳になってから1度も走っていないというのが評価の分かれるところ。ちなみに一昨年のアドマイヤマックスがこのパターン(ラジオたんぱ杯2歳S2着から9ヶ月振り)で2着と好走している。父サンデーサイレンス×母父ノーザンテースト、鞍上が後藤浩輝騎手という点も同じ。 夏競馬を使った組は物足りない馬が揃った。阿寒湖特別2着スマートストリーム、500万下3着サンデーストリーム、支笏湖特別6着ポップロック、同10着マイネルポロネーズは勝ち馬に5馬身以上も離されており、上積みが望みにくい。トゥルーリーズンも夏2戦の内容を見る限りではコスモバルクに弥生賞でつけられた差を埋めるのは難しい。 前走勝っているモエレエルコンドル、コスモミッドウェイは強行軍をどのように評価するかによる。
コースはいずれも中山芝2,000M。袖ヶ裏特別と鹿野山特別は900万(現1000万)クラスで、里見特別は500万クラス。コスモミッドウェイは新潟を経由しているが、500万クラスを勝った後の強行軍という点はモエレエルコンドルと同じ。500万クラスを経由した馬は延べ28頭が出走して【2・0・1・25】(7.1%)、勝った2頭はいずれも札幌を使った後、中3週のゆとりあるローテを敷いていた。勢いがあっても500万クラスの後連闘〜中1週のハードスケジュールでは苦しい。 ここまで名前が出なかったコスモスパングル、ダイワネバダ、ダークマター、メジロニコラスは好みの問題。この中では今回と同じコースを最後方から差し切ったメジロニコラスに食指が動く。 ◎コスモバルク ○エスユーグランド ▲メジロニコラス △エアシェイディ ■馬券構築 コスモバルク1着固定・エスユーグランド2〜3着マルチの3連単。コスモバルク→エスユーグランドの並びに限りホオキパウェーブ3着を抑える。 [3連単] コスモバルク→エスユーグランド→メジロニコラス 30% [3連単] コスモバルク→エスユーグランド→エアシェイディ 20% [3連単] コスモバルク→エスユーグランド→ホオキパウェーブ 10% [3連単] コスモバルク→メジロニコラス→エスユーグランド 20% [3連単] コスモバルク→エアシェイディ→エスユーグランド 20% |