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第36回函館2歳S(GIII)
2004年8月8日(Sun) 函館芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 リッカバクシンオ 90 この枠ではダッシュ利かせない限り苦しい。  
2 カズサライン 91 唯一の2勝馬。前走好内容も函館でどうか。  
2 3 マイネルハーティー 86 後方から突き抜けた前走好感。後は相手関係。
4 スズカブルーム 85 1回函館勝ち上がり評価も内容は至って平凡。  
3 5 テイエムカミガカリ 83 ダートで漸く初勝利。踏ん張り利かず低調。  
6 アンブロワーズ 86 図ったような抜け出し決める。控えて妙味。
4 7 グランプリペガサス 90 前走圧勝も少頭数で相手にも恵まれた感あり。  
8 オーヴェール 91 パフォーマンスは地味だがレースセンス秀逸。
5 9 スキップジャック 91 先に仕掛けて惜敗の前走考慮も詰め甘いか。  
10 エイシンイーデン 89 前走逃げて惨敗は悪材料。既に決着した感。  
6 11 コスモスパーブ 89 前走差し込み図るも届かず。少し足りない。  
12 セイウンシンジュ 75 前走初芝でも負け過ぎ。ここで狙う意味は無い。  
7 13 カシマフラワー 97 いきなり変わり身みせるも余力の面で心配。  
14 スズカフォイル 83 差し切りの内容悪くないが時計平凡は気掛かり。  
8 15 ディープサマー 101 4角先頭から独走。外枠引き再度押し切り可能。
16 エイシンホリデイ 87 前走惨敗。ハミを変えて巻き返し図るも望み薄。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 打倒「圧勝パフォーマー」・レースセンスでオーヴェール
■予想構築

 昨年に引き続き、まずは「札幌と函館の開催が入れ替わった'97年以降7年間の脚質傾向」についてまとめた以下の資料をご覧頂きたい。

【直近7年の3着以内馬の位置取り】
年度(回) 頭数 1着 2着 3着
'97年(第29回) 10頭 (2-2)先 (1-1) (3-3)先
'98年(第30回) 16頭 (4-4)先 (8-6) (6-6)
'99年(第31回) 14頭 (2-2)先 (1-1) (9-5)
'00年(第32回) 11頭 (2-2)先 (6-6) (1-1)
'01年(第33回) 13頭 (6-5) (9-2) (3-5)
'02年(第34回) 15頭 (5-2)先 (1-1) (7-7)
'03年(第35回) 14頭 (5-4) (5-2)先 (11-10)

 函館2歳Sでは今のところ逃げ切り勝ちが無い。前走で逃げ切り勝ちを収めた馬は24頭いるが、函館2歳Sでも逃げて連対した馬は2頭しかいない。昨年はラベンダー賞を逃げ切って断然の1番人気に支持されたナムラビッグタイムが5着に沈んでいる。前走逃げ切り勝ちから脚質転換を果たした'98年1着リザーブユアハートは稀な例。


【直近7年の3着以内馬の前走距離と位置取り】
年度(回) 1着 2着 3着
'97年(第29回) 函芝12[+0.8] (4-1)先 函芝12[+1.1] (1-1) 函芝10[+0.1] (3-3)先
'98年(第30回) 函芝10[+0.2] (1-1) 函芝12[+0.9] (3-4)先 函芝12[+0.2] (3-2)先
'99年(第31回) 函芝12[+0.2] (7-7) 函芝10[+0.6] (1-1) 函芝12[-0.2] (4-4)先
'00年(第32回) 函芝12[-0.1] (5-2)先 函芝12[+1.0] (4-4)先 函芝10[+0.4] (1-1)
'01年(第33回) 函芝12[+0.2] (2-2)先 函芝10[+0.2] (6-4)先 函ダ10[+0.2] (2-2)先
'02年(第34回) 函芝10[+0.9] (2-2)先 阪ダ12[+1.0] (2-2)先 函芝12[-0.0] (2-2)先
'03年(第35回) 函芝12[+0.7] (5-4) 函芝12[-0.3] (4-2)先 函芝12[+0.2] (2-2)先
※芝10は芝1,000M、[+0.8]は0秒8差勝ち、[-0.2]は0秒2負け。以下同様。

 冒頭で述べた事を裏付けるかの如く、近年は前走で控える競馬を実践した馬が上位を独占している。但し控えるにしても勝ち負けに加わっていることが前提で、前走勝利かラベンダー賞連対は必須。ラベンダー賞で3着以下に敗れた馬は狙えないというよりは、むしろ3着以下に敗れた馬を狙う位なら連対馬を狙ったほうが良いというのが正しい。

 理想ステップは1回函館デビュー直行(6連対)2回函館ラベンダー賞経由(4連対)。なお2回函館デビューの1戦1勝馬は延べ25頭が出走して【0・0・0・25】(0.0%)と全滅しているだけにグランプリペガサス、スズカフォイルは割引が必要か。

 「前走控えて好走」「理想ステップ経由」をキーワードに据えて狙いの馬を抽出すると、アンブロワーズオーヴェールスキップジャックが浮上する。次点はカズサライン、マイネルハーティー、グランプリペガサス、カズサフラワー、スズカフォイル。


 軸はオーヴェール。勝ち方が地味で強気にはなれないが、ラベンダー賞で控える競馬を実践して勝っているのは大きい。相手筆頭はディープサマー。キャリア1戦の逃げ馬という点は割引材料となるがパフォーマンスは抜群。外枠を引いたことで揉まれず行けそうなのも好材料。今年は関西馬が上位人気を占めており、実質この1点で良いと思う。

 敢えてヒモ穴を探すとすればアンブロワーズとマイネルハーティー。前者は前走逃げて圧勝したカシマフラワーを直線並んで交わした脚が評価できる。後者は控えるレースを3戦し、前走の勝ち時計もラベンダー賞と同じとなれば狙えないこともない。

◎オーヴェール
○ディープサマー
▲アンブロワーズ
△マイネルハーティー


■馬券構築

 オーヴェールから馬複流し。

[馬複] オーヴェール−ディープサマー 70%
[馬複] オーヴェール−アンブロワーズ 20%
[馬複] オーヴェール−マイネルハーティー 10%


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