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第21回エプソムC(GIII)
2004年6月6日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ハレルヤサンデー 97 前走長く良い脚使う。引き続き前進見込める。
2 ミスキャスト 丸1年振り。好調時の出来にあっても能力疑問。  
2 3 ヤマノブリザード 100 前詰まりの前走度外視も基本的に詰め甘い。  
4 スプリングシオン 96 好位付けできるが突き抜けるものなく劣勢。  
3 5 マイネルソロモン 98 良馬場なら頑張れる。速い流れに乗って妙味。  
6 ストロングブラッド 96 スピード不足。芝の重賞勝ちあっても辛い。  
4 7 タケハナオペラ 100 堅実に追い上げるが中途半端。善戦まで。  
8 マイネルアムンゼン 98 叩き良化型で今がピーク。不安要素少なく堅軸。
5 9 ハスラー 95 重賞初出走。それなりの面子揃い敬遠妥当。  
10 イシノミューズ 94 末脚強力だがそれだけ。嵌っても出番なし。  
6 11 トーセンダンディ 99 現状では時計勝負に持ち込まれると苦しい。  
12 トーホウシデン 101 鉄砲使い得意。与し易い相手でいきなり注意。
7 13 ダンツジャッジ 100 安田記念は大外から詰め寄る。勝負気配漂う。
14 ヴィータローザ 99 前走早めに動いてバテる。距離短縮は追い風。  
15 ワールドスケール 98 別定戦ではイマイチ。スローの追い比べで一考。  
8 16 ダイワジアン 93 ここ2戦そこそこ良い脚使うが多くは望めない。  
17 リキアイタイカン 93 忘れた頃に飛んでくる。環境変化で一発警戒。  
18 ウインクリューガー 97 押し切りかけた前走評価も決め手に欠ける。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 叩いて更に上昇・季節巧者マイネルアムンゼンの連覇濃厚
■予想構築

 別定戦変更後の8年におけるエプソムCの傾向について紐解くと以下のようになる。

【二桁人気で3着以内に入った馬一覧】
年度(回) 馬名 性齢 エプソムC成績 人気が無かった原因
'99年(第16回) アメリカンボス 牡4 1着(11人気) 格下、京王杯SCで惨敗
リワードニンファ 牝4 3着(14人気) 半年振り
'00年(第17回) ダイワテキサス 牡7 2着(12人気) 新潟大賞典で惨敗
'01年(第18回) バンブーマリアッチ 牡6 3着(14人気) OP・重賞で泣かず飛ばず
'02年(第19回) ジェミードレス 牝5 3着(10人気) 格下、常に善戦止まり
'03年(第20回) エーピーグリード 牡8 3着(18人気) 3戦連続殿負け、10ヶ月振り

 昨年はシンガリ人気のエーピーグリードがゴール寸前まで見せ場を作り、3連複は409,590円と大きく荒れた。ワイド2着−3着50,660円は同馬券の新記録。'99年は11人気−9人気−14人気の順に入線しており、3連複があれば間違いなく100万を越える配当になっていた。最近は毎年のように人気薄が劇走しており、総流しの妙味は極めて高い。3着が多いことから連勝馬券よりワイドや3連複が効果的。


 その他の傾向を箇条書きしてみる(詳細は省略)。
  1. 条件戦経由馬は連勝馬が辛うじて狙える程度。
  2. ナメられた実績馬の巻き返しに注意。前走内容を鵜呑みにしないほうが無難。
  3. 重賞連対はほぼ必須。5歳以上で未連対という馬は苦戦。
  4. 距離巧者は加点要素。コース連対はほぼ必須で未連対は狙いが下がる。
  5. '84年のレース創設以降、6歳以上馬は未勝利。
 1.〜3.より、エプソムCは格重視の一戦であると推測される。過去8年の連対馬16頭のうち12頭に重賞連対、うち8頭に重賞勝ちがあり、ひとまずは重賞実績馬を中心に見立てておくべきである。'02年2着エアスマップ(牡7・57kg、7人気、'01年GIIオールカマー)、'00年2着ダイワテキサス(牡7・58kg、12人気、'00年GII中山記念ほか)のような近走不振の実績馬は要チェック。4.は加点要素。

 5.は補足事項だが、エプソムCでは今までのところ6歳以上の馬が未勝利。ただ2着はあり得るので高齢馬は即切りというわけではない。「高齢馬同士の組み合わせは極力避けた方が良い」という使い方が適している。単勝は勿論、馬単の頭で買うのもお勧めできない。


 軸はマイネルアムンゼン。叩いて7〜8戦目に好調を迎えた点、初夏にかけて調子を上げてきた点は昨年の状況と同じ。重賞制覇はいずれも渋った馬場でのものだが、良馬場でも2走前のオーストラリアトロフィー(OP・京都芝1,800M、2着)で1分45秒0をマークしており、時計面の裏付けもある。

 相手筆頭はハレルヤサンデー。マイネルアムンゼンと同じく、この時期にかけて調子を上げてきた。4〜6月の成績は【3・4・3・1】(63.6%)で、着外に敗れたのは昨年の安田記念(10着)のみ。ここ2戦はいずれも上がり最速の脚を使っており、同馬も今がピーク。

 単穴はダンツジャッジ。安田記念の上がり34秒0は最速で、勝ったツルマルボーイと同じ。最後方に位置取り、直線で大外に持ち出すなど雑なレース振りで0秒5差まで詰めており、少なくとも力負けには映らない。重賞は今年に入ってからアメリカJCCを制しており、新鮮さは一番。

 連下はトーホウシデン。叩き良化型が多いロベルト系の産駒にしては鉄砲駆けする異端児。同厩舎のマイネルアムンゼンと併せで追い切ったが、どちらが休み明けか分からない位に仕上がっている。近走不振の実績馬という好走要因にも当てはまる。

◎マイネルアムンゼン
○ハレルヤサンデー
▲ダンツジャッジ
△トーホウシデン


■馬券構築

 マイネルアムンゼンから馬複流し。近走不振の重賞勝ち馬リキアイタイカンを絡めた3連複で穴狙い。

[馬複] マイネルアムンゼン−ハレルヤサンデー 30%
[馬複] マイネルアムンゼン−ダンツジャッジ 20%
[馬複] マイネルアムンゼン−トーホウシデン 20%
[3連複] マイネルアムンゼン−ハレルヤサンデー−リキアイタイカン 10%
[3連複] マイネルアムンゼン−ダンツジャッジ−リキアイタイカン 10%
[3連複] マイネルアムンゼン−トーホウシデン−リキアイタイカン 10%


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