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第54回安田記念(GI)
2004年6月6日(Sun) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ファインモーション 93 初マイルのGIで2着。久々でもマークは必要。
2 マイソールサウンド 93 マイルで台頭。初コースで仕掛け所がカギ。  
2 3 オーゴンサンデー 87 オープンクラスでは付いて回るだけ。用無し。  
4 ミデオンビット 91 昨年渾身の逃げも8着。無視されても苦しい。  
3 5 ウインラディウス 95 前走は追い込み。乗り替わりで戸惑い不安。  
6 アイランドファッション GI3勝は全てダート。海外初遠征で見送り妥当。  
4 7 ローエングリン 95 昨年グリーンベルトに乗って3着。捲土重来。
8 イーグルカフェ 95 昨年追い込んで4着。近走不振でも劇走注意。
5 9 テレグノシス 95 府中は走る。主戦騎手なら昨年より上狙える。
10 メイショウボーラー 86 同世代相手で完敗。古馬対戦は時期尚早。  
6 11 ジョウテンブレーヴ 90 そこそこに駆けているが出し抜くまでは至らず。  
12 ユートピア 92 揉まれ弱い。この相手では先行できても辛い。  
7 13 メジロマイヤー 90 近走好調だがここでは共倒れのリスクが高い。  
14 ツルマルボーイ 102 決め手鮮烈だがマイルでは距離足りない。  
15 ダンツジャッジ 93 相手なりに走るが馬場が渋らないと苦しい。  
8 16 バランスオブゲーム 98 ミスターGII。一線級と相対すると物足りない。  
17 マイネルモルゲン 91 気ムラな面ありアテにし辛い。GIでは荷が重い。  
18 セルフフリット アラン師の刺客。過去連対の2頭より見劣る。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ゴール前強襲にGI馬の底力を見た・四度目の正直イーグルカフェ
■予想構築

 過去10年における安田記念の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 京王杯スプリングC経由馬優勢傾向に変化の兆しあり。大敗馬は不要。
    ―→京王杯スプリングS経由馬が連対しなかったのは'94年と'03年の2回。いずれも仮柵が取れた後のAコースを使用していた。昨年の京王杯スプリングC勝ち馬テレグノシスは7着(2着馬キスミーテンダーは出走せず)。なお0秒6以上負けていた馬は【0・0・2・21】(0.0%)となりどちらにせよ用無しで、ジョウテンブレーヴオーゴンサンデーミデオンビットは不要。
  • 連対した日本馬16頭のうち14頭に重賞勝ち鞍あり。
    ―→重賞未勝利のオーゴンサンデーは苦戦必至。今年は昨年よりレベルが高い。
  • 連対した日本馬16頭のうち15頭に芝マイル連対、14頭に勝ち鞍あり。
    ―→芝マイルの連対が無かったのは'96年2着タイキブリザード(牡5・58kg、3人気)のみだが、同馬は前年の安田記念で3着があった。芝マイル未勝利で連対したのもタイキブリザードと'01年2着ブレイクタイム(牡4・58kg)の2頭のみ。春のマイル王決定戦にマイル実績無しで挑むのは無謀。芝マイルの連対が無いユートピアツルマルボーイバランスオブゲームは見送り。
  • 東京芝コースへの出走経験は必須。連対経験があることが望ましい。
    ―→東京芝コース未連対で連対した馬は2頭いるが、いずれも出走が1回のみだった。東京芝初出走のマイソールサウンド、2回以上出走して未連対のマイネルモルゲンは苦戦必至。
  • 年明け後4戦以上した馬の連対例無し。4月以降に2戦以上した馬の連対例は1例のみ。
    ―→連対した日本馬16頭全てが年明け後3戦以内で、'99年1着エアジハード(牡4・58kg)を除く15頭は4月以降の出走回数が1回以下だった。使い詰めで来ている馬はそうでない馬に比べて相対的に不利。年明け後に4戦以上しているジョウテンブレーヴメジロマイヤーマイネルモルゲン、4月以降に2戦したウインラディウスメイショウボーラーは割引が必要。
 日本馬16頭のうち狙いに挙がるのはファインモーションローエングリンイーグルカフェテレグノシスダンツジャッジの5頭。外国馬2頭は来たらごめんなさいということで無視。

 軸はイーグルカフェ。前走のアンタレスSを見て、この馬は正直「終わった」と思った。しかし芝マイル、特にGIでは人気以上に走る。昨年は出遅れて後方を進み、直線で前が支えながらもゴール前で詰め寄って僅差の4着。フェブラリーS→アンタレスSのローテは昨年と同じ。

 相手筆頭はテレグノシス。昨年は大外発走の影響もあり、終始外々を回らされるなどロスが多い内容。昨年より消耗が少ない点、真ん中の枠を引いた点、持ち味を知り尽くした勝浦騎手が引き続き騎乗する点など加点材料に富む。但し追い込み一手である点でどうしても割り引かざるを得ない。

 単穴はファインモーション。レースが落ち着くと掛かってしまうので、快速馬揃いのここは追走で苦心する事も無さそうである。前傾ペースの厳しい流れを好位で折り合うことが出来れば、後ろから来る馬に対して脅威となる。

 連下はローエングリン。昨年は完璧に乗って3着。逃げに近い脚質ではあれが限度とも考えられ、連対圏突入は意外に難しいかもしれない。府中マイルの仕掛け所を熟知している横山典弘騎手の手腕に期待したい。中山記念→読売マイラーズCのローテは昨年と同じ。

◎イーグルカフェ
○テレグノシス
▲ファインモーション
△ローエングリン


■馬券構築

 イーグルカフェから馬複流しが本線。テレグノシスからも馬複で2点抑える。

[馬複] イーグルカフェ−テレグノシス 20%
[馬複] イーグルカフェ−ファインモーション 10%
[馬複] イーグルカフェ−ローエングリン 10%
[馬複] テレグノシス−ファインモーション 30%
[馬複] テレグノシス−ローエングリン 30%


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