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第9回ユニコーンS(GIII)
2004年6月5日(Sat) 東京ダート1,600M 3歳オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トーセンブライト 96 前走は流す余裕あるも相手に恵まれた感あり。  
2 マルシゲアリダー 84 ダートならまだマシだが力差は否めない。  
2 3 オーゴンコウテイ 87 現状は付いて回るだけ。変わり身にも乏しい。  
4 アイファーフクオー 99 先手を取って渋太いが追い比べに不安残る。  
3 5 スレッジハンマー 91 前走好走も前残りの恩恵。ここ行く馬多く埋没。  
6 クリアーザコースト 89 前残りで着が狙える程度。ここも善戦まで。  
4 7 アントニオマグナム 95 一本調子の逃げ馬。抑え利かない限り苦しい。  
8 ビッグエンデバー 94 短距離志向。行き切ってどこまで粘れるか。  
5 9 ダイワバンディット 100 復調気配窺える。後は初ダートがどう出るか。
10 トップオブワールド 99 順調に使えているのは強み。但し詰め甘い。  
6 11 ダイワネバダ 90 状況好転追い風も同型が多いのはネック。  
12 カフェオリンポス 100 勝負どころで豪快に伸びる。間隔開くも注目。
7 13 パーソナルラッシュ 100 強力な決め手秘める。差し比べで即台頭。
14 フィールドルーキー 90 今年初戦。相手も揃い楽に行けそうにない。  
8 15 ベルモントサンダー 90 バテずに粘った前走評価もここは相手揃う。  
16 ベルーガ 91 ダートは2戦2勝。ただ東京マイルは忙しいか。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ダート3勝馬の独壇場・カフェオリンポスvsパーソナルラッシュ
■予想構築

 '00年までは9月下旬に施行されていたが、'01年より現行の時期に移行。変更後のデータが過少のため傾向分析は割愛した。ここでは'01年からの3年間の結果から「傾向もどき」を見出してみたい。
  • 連対馬6頭はダート戦3勝以上かつ連対率66.7%(2/3)以上をマーク。
    ―→芝で不振でもダートで良績を残していれば問題無し。'01年1着ナスダックパワー【3・1・0・1】(80.0%)、2着フジノテンビー【5・0・0・0】(100.0%)。'02年1着ヒミツヘイキ【3・1・0・0】(75.0%)、2着インタータイヨウ【5・1・0・1】(85.7%)、'03年1着ユートピア【3・0・0・0】(100.0%)、2着ブイロッキー【3・1・2・0】(66.7%)。これをクリアするのはカフェオリンポス【3・2・0・0】(100.0%)、パーソナルラッシュ【3・0・0・1】(75.0%)の2頭。ちなみに500万下を勝ち上がったばかりの2勝馬は【0・0・0・11】(0.0%)。
  • 連対馬6頭にはダート1,600M以上の勝ち鞍があった。
    ―→これをクリアするのはオーゴンコウテイスレッジハンマートップオブワールドダイワネバダカフェオリンポスパーソナルラッシュベルーガの7頭。初ダートだが芝マイル重賞の勝ち鞍があるダイワバンディットも一応クリアとしておく。ちなみに前走で1,400M以下の距離を使っていた馬は【0・0・0・11】(0.0%)。
  • 連対馬6頭のうち5頭にダート戦圧勝歴があった。
    ―→'03年2着ブイロッキー以外の5頭が該当する。単にダート戦で安定していれば良いというわけではなく、どこかでハイパフォーマンスを呈していることが必要。'01年1着ナスダックパワーはOP昇竜Sで0秒9差、2着フジノテンビーは笠松で2秒7差。'02年1着ヒミツヘイキは船橋で1秒7差、2着インタータイヨウは500万もちのき賞で1秒0差、'03年1着ユートピアは過去のダート戦全てで4馬身(0秒9)以上の圧勝。圧勝の定義は難しいが、トーセンブライト(0秒9差)、アイファーフクオー(1秒9差)、スレッジハンマー(0秒8差)、カフェオリンポス(0秒7差)、パーソナルラッシュ(0秒8差)、フィールドルーキー(1秒5差)、ベルーガ(2秒3差)あたりは評価しておきたい。
  • サンデーサイレンスの孫が3年連続で連対している。
    ―→'01年1着ナスダックパワー(父タヤスツヨシ)、'02年2着インタータイヨウ(父ダンスインザダーク)、'03年2着ブイロッキー(父ジェニュイン)。今年はフィールドルーキー(父ロイヤルタッチ)が該当するが、前述の3頭の父はいずれもGI馬で狙えるかどうかは微妙。
 ダート戦3勝、距離実績、圧勝歴全てをクリアするカフェオリンポスパーソナルラッシュの一騎打ち。ダート2戦2勝のベルーガ、重賞勝ちを含む芝の3勝馬ダイワバンディットまでが圏内。

 軸はカフェオリンポス。持ったまま直線に向き、満を持して追い出すという危なげない内容で安定。負けた2戦もデビュー戦は3着馬に10馬身差、11月の500万下は相手が後のクリスタルC勝ち馬タイキバカラ。抽選で回ってきた2勝馬が大半を占めるこの相手ならまず勝ち抜け。

 相手筆頭はパーソナルラッシュ。芝の2戦は度外視。2走前の端午Sの惨敗が不可解だが、レース振りを見る限りでは馬群で揉まれたことが影響していたように思える。昇竜Sでは外へ持ち出すことで是正。勝った3戦はいずれも上がり最速の鋭い決め手を発揮しており、ポテンシャルはかなり高い。

 単穴はベルーガ。芝で走らずダートで走る典型。デビュー戦は出遅れて追走一杯という状態から3コーナーを回ったところで独壇場。ただ持ち時計が冴えず、ダートでも高速決着が続く東京の馬場は合わないかもしれない。とりあえずダート適性に賭けてみたい。

 連下はダイワバンディット。父ボストンハーバーの産駒は1,600Mを越えるとサッパリだが、その中にあってマイル重賞を勝った貴重な存在。同父産駒のユニコーンS成績は昨年のワンダフルデイズが3着(1秒0差)。ダートを走ったことがない点がかえって不気味さを増幅させる。

◎カフェオリンポス
○パーソナルラッシュ
▲ベルーガ
△ダイワバンディット


■馬券構築

 カフェオリンポスから馬複流し。パーソナルラッシュからも2点流す。

[馬複] カフェオリンポス−パーソナルラッシュ 40%
[馬複] カフェオリンポス−ベルーガ 20%
[馬複] カフェオリンポス−ダイワバンディット 20%
[馬複] パーソナルラッシュ−ベルーガ 10%
[馬複] パーソナルラッシュ−ダイワバンディット 10%


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