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第49回京王杯スプリングC(GII)
2004年5月16日(Sun) 東京芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 リキアイタイカン 93 前崩れなら一発あるが基本的にアテにならない。  
2 フィートソーファスト ここに全力投球認めても人気先行で静観妥当。  
2 3 マチカネアカツキ 95 復帰初戦を楽勝。先行脚質で成績安定は魅力。
4 エースインザレース 97 単騎逃げで健闘見せるもハナ主張の同型厄介。  
3 5 ジョウテンブレーヴ 97 徐々に良化。上がり掛かれば喰い込みも視野。
6 キスミーテンダー 99 連闘策は規定路線。前走惨敗は度外視可。
4 7 ウインラディウス 101 前走ハイペースで詰め誤る。流れに乗れれば。
8 ネイティヴハート 95 一昨年7着・昨年5着。以前に比べてキレ鈍る。  
5 9 ゴッドオブチャンス 95 一昨年勝利後は不振。気軽に行ければ一変も。  
10 ミデオンビット 98 逃げ馬を見遣る位置で好走あるも鉄砲利かず。  
6 11 テレグノシス 101 昨年の覇者。府中巧者も休み明けで割引必要。  
12 アタゴタイショウ 95 渋太く粘り込む脚評価。但しここ直線長く苦戦。  
7 13 マイネルソロモン 98 速い流れに順応。距離短縮で持ち味発揮。  
14 オーゴンサンデー 93 末脚強力だがまとめて差し切るまでの実力無し。  
15 ギャラントアロー 99 距離は問題ないがここ2戦逃げて敗退は不満。  
8 16 ロイヤルキャンサー 96 重賞では非力さ目立つ。距離最適も期待薄。  
17 サニングデール 98 生粋のスプリンター。地力強化もここは見送り。  
18 キタサンチャンネル 96 高速決着に不安あり。押し切りは極めて困難。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 格下ならぬ格下・いつもそこにいるマチカネアカツキ
■予想構築

 過去10年における京王杯スプリングCの傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 連対した日本馬16頭中12頭に重賞勝ちあり。格が重視される。
    ―→重賞初挑戦で連対したのは'01年2着スカイアンドリュウ(牡4・57kg)のみ。過去10年で勝利した日本馬は8頭いるが、その全てにマイル重賞における連対実績があり、'02年1着ゴッドオブチャンスを除く7頭にはマイルGIにおける連対実績があった。昨年の勝ち馬でGI馬のテレグノシスが引き続き優勢。重賞未連対のオーゴンサンデーロイヤルキャンサーは明らかに見劣る。
  • 連対した日本馬16頭全てにマイル以上での勝ち鞍あり。短距離馬は苦戦必至。
    ―→1,200M戦を経由して連対した日本馬は3頭いるが、うち2頭はマイルGI馬。残る1頭の'95年2着ビコーアルファーにもマイルオープン特別の勝ち鞍があった。高松宮記念を経由し、マイル以上未連対のギャラントアローアタゴタイショウサニングデールは距離不適。リキアイタイカンもマイル戦勝利が500万特別のものであることから割引が必要になる。
  • 中9週(2ヶ月)以上の間隔を開けた実績馬が好成績を挙げている。
    ―→中3週以内【1・4・4・63】(6.9%)、中4〜8週【1・4・4・45】(9.3%)に対して中9週以上【5・1・1・16】(26.1%)。実力馬の始動戦として有効に機能している。 過去の勝ち馬ゴッドオブチャンステレグノシスは休み明けが問題にならない。
  • 前走大敗からの巻き返しは困難。前走負けなら0秒5以内であることが望ましい。
    ―→前走で0秒6以上負けている馬は【1・0・2・64】(1.5%)、連対したのは'02年1着ゴッドオブチャンス(牡4・57kg)のみ。当馬(ゴッドオブチャンス)を除き、キスミーテンダーミデオンビットオーゴンサンデーロイヤルキャンサーキタサンチャンネルはあっても抑えまで。
 狙いに挙がるのはマチカネアカツキエースインザレースジョウテンブレーヴウインラディウスネイティヴハートゴッドオブチャンステレグノシスマイネルソロモンと外国馬フィートソーファストの9頭。

 軸はマチカネアカツキ。番手抜け出しの競馬で安定感抜群。ここ一番の決め手に欠くため勝ちあぐねるケースが目立つが、それでも最大敗戦差は東京スポーツ杯2歳Sの0秒4(2馬身半)。初距離でも大崩れが考えにくく、連は堅いとみての評価。

 相手筆頭はキスミーテンダー。元々はこのレースが復帰戦になるはずが、「万全を期すため」(山内調教師)敢えて都大路Sに出走。結果は直線で後退一途というおよそキスミーテンダーらしからぬ惨敗。連闘策は当初から決めていたこととすれば、前走大敗は度外視に値する。

 単穴はウインラディウス。前走は直線で一旦先頭に立ったものの、寸前でマイネルモルゲンらの差し込みに遭い惜敗。ただ終始内で揉まれ続けたこと、ハイペースで自ら動いたことを勘案すれば地力強化は歴然。前に離され過ぎると追走で終わってしまうところがあるので位置取りがカギ。

 連下はジョウテンブレーヴ。昨秋の復帰後を暫く眺めてみて「終わった馬」かと思っていたが、レコード決着の中山記念でその他大勢に混じっての7着、大接戦となったダービー卿CTでも勝ち馬から0秒1差の4着。ジリっぽいところがあるので力の要る馬場になれば面白い。

 エースインザレースは何が何でも行くギャラントアローの存在、ネイティヴハートは往年のキレ味が鈍ったところへ追えない柴田善臣騎手へのスイッチ、ゴッドオブチャンスは好走する条件が不特定で狙いが立たず、テレグノシスは鉄砲&重下手、マイネルソロモンは重下手を根拠にそれぞれ見送る。

◎マチカネアカツキ
○キスミーテンダー
▲ウインラディウス
△ジョウテンブレーヴ


■馬券構築

 マチカネアカツキから馬複流し。マチカネ1頭軸の3連複を抑える。

[馬複] マチカネアカツキ−キスミーテンダー 20%
[馬複] マチカネアカツキ−ウインラディウス 30%
[馬複] マチカネアカツキ−ジョウテンブレーヴ 20%
[3連複] マチカネアカツキ−キスミーテンダー−ウインラディウス 10%
[3連複] マチカネアカツキ−キスミーテンダー−ジョウテンブレーヴ 10%
[3連複] マチカネアカツキ−ウインラディウスー−ジョウテンブレーヴ 10%


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