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第129回天皇賞・春(GI)
2004年5月2日(Sun) 京都芝3,200M 4歳以上オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ザッツザプレンティ 93 淀ならロングスパート炸裂。再度力で押し切る。
2 ナリタセンチュリー 88 見どころなしの前走不満。ここは更に相手強化。  
2 3 ダービーレグノ 91 追い込めるが地味。定量でこの距離では苦しい。  
4 ウインブレイズ 90 ハンデGIIIが主戦場。ここは何もかも場違い。  
3 5 サンライズジェガー 95 昨年2着。前走叩き台もまだ追い足りない。
6 イングランディーレ 85 近走は行きっぷり低下。勢い無く狙い難い。  
4 7 ウインジェネラーレ 91 昨秋から頭角現すもコース経験無く静観妥当。  
8 シルクフェイマス 96 破竹の5連勝。ただ前走でお釣りが無くなったか。  
5 9 チャクラ 89 早めに動くと末無くす。この相手で乗り方難しい。  
10 ファストタテヤマ 93 とにかくアテにならない。他馬の破綻待ち。  
6 11 ネオユニヴァース 94 菊花賞負けも僅差。改めて正攻法で真価問う。
12 マーブルチーフ 92 京都コース向く。掴みどころなく常に劇走注意。  
7 13 ナムラサンクス 90 そこそこ切れるが真っ向勝負では分が悪い。  
14 リンカーン 94 前走勝利で長丁場の瞬発力勝負に自信深める。
15 カンファーベスト 95 気力を振り絞って走る。未知の距離で入着狙い。  
8 16 ゼンノロブロイ 93 神戸新聞杯を見る限りではベストは中距離。  
17 ヴィータローザ 89 弱メン相手の星拾い。相手強化で手厳しい。  
18 アマノブレイブリー 88 重賞では善戦まで。ましてやここGIで出番なし。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 4歳4強の戦い・一戦毎に力をつけたリンカーンを支持
■予想構築

 過去10年における天皇賞・春の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 連対馬20頭全てに2,500M以上の連対実績、16頭に3,000M以上の連対実績あり。
    ―→連対馬20頭のうち、2,500M以上に勝ち鞍が無かったのは'02年2着ジャングルポケットのみ。但し同馬は阪神大賞典2着がある。2,500M以上で連対すら無いナリタセンチュリーダービーレグノウインブレイズシルクフェイマスネオユニヴァースマーブルチーフカンファーベストは不安が残る。
  • 連対馬20頭中13頭にGI勝ち、残る7頭中5頭にGII勝ちあり。
    ―→重賞未勝利の2頭にも重賞連対あり。重賞連対すら無いアマノブレイブリーは苦戦必至。ちなみにGI馬はそのいずれか(または両方)が必ず連対しており、ザッツザプレンティネオユニヴァースが共に連を外すとは考えにくい。
  • 連対馬20頭中16頭に菊花賞への出走経験(着順不問)あり。
    ―→二度の淀の坂越え経験が生きる。なお阪神施行の'94年を除く連対馬18頭全てに京都芝コースへの出走経験があった。京都芝コースの出走経験が無いウインブレイズウインジェネラーレカンファーベストは不安が残る。
  • GIIクラス以上のレースを経由していることが大前提。
    ―→ローテーションが確立されている証拠。非重賞またはGIIIを経由した馬は延べ37頭が出走して3着すら無い。ヴィータローザアマノブレイブリーは一気の相手強化に不安が残る。
 ザッツザプレンティ、サンライズジェガー、チャクラ、ファストタテヤマ、ナムラサンクス、リンカーン、ゼンノロブロイの7頭にGI勝ちを評価したいネオユニヴァースを交えた8頭が圏内。


【阪神大賞典連対馬の天皇賞・春対戦成績】
年度 阪神大賞典勝ち馬 勝敗 阪神大賞典2着馬
'94年 ムッシュシェクル ○3着vs9着× センゴクシルバー
'95年 ナリタブライアン −不出vs3着− ハギノリアルキング
'96年 ナリタブライアン ○2着vs5着× マヤノトップガン
'97年 マヤノトップガン ○1着vs6着× ビッグシンボル
'98年 メジロブライト ○1着vs4着× シルクジャスティス
'99年 スペシャルウィーク ○1着vs2着× メジロブライト
'00年 テイエムオペラオー ○1着vs2着× ラスカルスズカ
'01年 ナリタトップロード ○3着vs9着× エリモブライアン
'02年 ナリタトップロード ×3着vs2着○ ジャングルポケット
'03年 ダイタクバートラム −3着vs不出− コイントス

 阪神大賞典組は前走で勝っている馬が優勢。ここ2年は敗退馬が勝ち馬を逆転している('03年は阪神大賞典10着のサンライズジェガーが2着)が、勝ち馬は3着をキープしており、その堅実さが窺える。


 軸はリンカーン。菊花賞は漁夫の利を得た形の2着だったが、有馬記念は自ら仕掛けて2着に残り、阪神大賞典ではザッツザプレンティとの一騎打ちを制しているように、一戦毎に内容が濃くなっている点を評価しておきたい。相手は毎年GI馬が連に絡んでいる事からザッツザプレンティ、ネオユニヴァースの2頭に絞る。距離実績からザッツザプレンティを上にみておく。

 穴は昨年2着のサンライズジェガー。ザッツザプレンティのロングスパートで上がりが掛かる流れになった場合に突っ込みがありそうである。昨年はヒシミラクルがこの流れを作ってくれたお陰で突っ込んで来れたと言っても過言ではない。ただ当時は叩き3戦目。まだ叩き足りないかもしれない。

◎リンカーン
○ザッツザプレンティ
▲ネオユニヴァース
△サンライズジェガー


■馬券構築

 リンカーンから馬複2点流し。

[馬複] リンカーン−ザッツザプレンティ 50%
[馬複] リンカーン−ネオユニヴァース 50%


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