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第38回報知杯フィリーズレビュー(GII)
2004年3月14日(Sun) 阪神芝1,400M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ビーアヘッド 88 前走圧勝もダートの未勝利戦。ここ相手違う。  
2 エスワンスペクター 交流重賞勝ちあるが中央の芝重賞では劣勢。  
2 3 マルターズヒート 95 スピードの違いで連勝。控える競馬も可能。
4 コンコルディア 95 先手を取ればすんなり行く。引き続き注意。
3 5 エイシンヘーベ 89 距離短縮で幾分マシになるが前走負け過ぎ。  
6 エンジェルクルー 91 未勝利勝ち後は善戦止まり。地力疑問。  
4 7 ムーヴオブサンデー 92 連勝中も時計は平凡。コース替わり克服カギ。
8 ベルディマンシェ 84 新馬勝ちのみ。ここはついて回るだけ。  
5 9 ブルーアイ 85 ダートの前残りで残っただけでは厳しい。  
10 グローリーブラッド 94 ダートに変わった途端走る。芝では今一つ。  
6 11 ホシノピアス 89 前走初芝をこなすも展開恵まれた感あり。  
12 ノーススポット 82 中央で3戦して完敗。ましてやここ重賞で。  
7 13 ロイヤルセランガー 95 相手なりに走る。確実に詰め寄る脚評価。
14 シゲルイケイケ 81 ダートで逃げ切るもここ同型多数で埋没。  
8 15 フィーユドゥレーヴ 90 函館以降の内容が物足りない。善戦まで。  
16 テンザントップ 91 自己条件で立て直すも再度相手強化で劣勢。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 フェアリーS後に勝利を挙げた素質馬マルターズヒートで軸不動
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【過去8年の上位馬通過順一覧】
年度(回) 馬場 頭数 時計 テン3F 上り3F 1着 2着 3着
'96年(第30回) 13 1.21.9 34.6 35.5 5-4 4-4 5-4
'97年(第31回) 16 1.21.4 34.4 35.4 2-1 7-7 6-5
'98年(第32回) 16 1.22.4 34.1 36.8 5-3 10-7 10-5
'99年(第33回) 16 1.23.0 34.2 36.9 6-5 3-3 9-7
'00年(第34回) 16 1.23.0 35.0 36.1 3-2 3-2 13-13
'01年(第35回) 15 1.21.7 33.6 36.8 13-13 6-4 1-1
'02年(第36回) 16 1.21.6 34.0 35.9 1-1 5-4 2-2
'03年(第37回) 稍重 16 1.22.7 34.6 36.5 3-3 2-2 5-3

 フィリーズレビューはチューリップ賞よりも1ハロン短い関係上テンが速くなりやすい。チューリップ賞のテン3ハロンは概ね35〜36秒台で安定しているのに対し、フィリーズレビューでは34秒台が標準ペースとなる。追い込んで勝利した事例('01年1着ローズバド)もあるが、それでも好位からレースを進めた馬の健闘が光る。スピードで押し切れる先行馬が有利。


【前走でマイル戦を使って勝った馬の成績一覧(過去8年)】
年度 馬名 前走成績 フィリーズレビュー成績
'96年 ホクトペンダント うぐいす賞(東京ダ1,600M) 2着(3人気)
ソロシンガー きんせんか賞(東京芝1,600M) 3着(5人気)
オグリエンゼル 如月賞(笠松ダ1,600M) 7着(4人気)
シンデレラロード 未勝利(新潟芝1,600M) 10着(6人気)
'97年 キョウエイマーチ エルフィンS(京都芝1,600M) 1着(1人気)
ミリオンチャーム 東海クイーンC(名古屋ダ1,600M) 14着(6人気)
'99年 フサイチエアデール シンザン記念(京都芝1,600M) 1着(1人気)
'00年 サイコーキララ エルフィンS(京都芝1,600M) 1着(1人気)
'02年 タイフィール 新馬(阪神芝1,600M) 14着(15人気)

 マイル戦勝利経由馬は新馬・未勝利勝ち、地方からの参戦馬を除くと【3・1・1・0】(80.0%)とほぼ完璧な成績を残している。上位クラスのマイル戦を勝ち上がってきた馬にはまず逆らえない


 軸はマルターズヒート。フェアリーSは1勝馬が大半を占める低調なメンバー構成からして勝って当然だったが、ハイペースを好位から差し切った内容は評価できる。エルフィンSは自ら主導権を握って勝っており、まだまだ余力を感じさせる。

 連下はロイヤルセランガー。どのような状況でも確実に差してくる点を評価。一瞬のキレに欠ける分、消耗戦の傾向が強いここなら持ち前の渋太さを最大限に生かせる。ここ2戦がいずれもマイルだったことからして距離短縮も良い方に出そうである。

 単穴はコンコルディア。1,200Mに実績があるようにハイペースは得意。それでいてヤマニンアルシオンの溜め逃げペースだった阪神ジュベナイルフィリーズで3着に粘り込んでおり、能力の高さも垣間見せた点は評価しておきたい。

 連下はムーヴオブサンデー。上記3頭の既存勢力に死角が少なく、新興勢力の同馬を強く推す根拠が見当たらなかったのがこの評価の根拠。小倉での2戦がいずれもテンが速い消耗戦だっただけに本レースに対する適性はそれなりにある。後は相手関係。

◎マルターズヒート
○ロイヤルセランガー
▲コンコルディア
△ムーヴオブサンデー


■馬券構築

 マルターズヒートから馬単流し。

[馬単] マルターズヒート→ロイヤルセランガー 40%
[馬単] マルターズヒート→コンコルディア 30%
[馬単] マルターズヒート→ムーヴオブサンデー 30%


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