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第52回トヨタ賞中京記念(GIII)
2004年3月7日(Sun) 中京芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 エイシンチャンプ 98 前傾ラップ適性高い。小回り克服なれば。
2 カンファーベスト 104 相手なりに走る典型。追って確実に伸びる。
2 3 マイネルブラウ 95 叩き2戦目も良化スロー。上積みに懸念残す。  
4 キングフィデリア 97 近走暴走気味。折り合いつけば侮れない。  
3 5 アサカディフィート 101 小回りローカルでは不器用。先行策で活路。  
6 クラフトワーク 97 末脚断然切れる。捲る脚完備で前進見込む。
4 7 タガノマイバッハ 101 前年の覇者も勢いと斤量を鑑みると見劣る。  
8 ウインシュナイト 95 前走久々でも負け過ぎ。変わり身も期待薄。  
5 9 ゼンノショウグン 95 前走は直線失速。軽ハンデでも目処立たず。  
10 マイネルアムンゼン 97 昨秋以降凋落。小回りも得意とは言い難い。  
6 11 チアズブライトリー 102 前走不利有。手の合う鞍上復帰で侮れない。
12 タニノエタニティ 98 前走は折り合いに専念。距離短縮で忙しい。  
7 13 ナリタセンチュリー 97 行き脚上々。ハンデ見込まれたが好走可能。  
14 ヴィータローザ 96 決め手上々も古馬の壁に阻まれ伸び悩む。  
8 15 アグネススペシャル 92 決定打を欠く。恵まれても掲示板が精一杯。  
16 メイショウキオウ 96 この斤量で4〜5着ばかり。微妙に力足らず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 冴える末脚に器用さ完備・ハンデ適量クラフトワーク
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【過去9年の上位馬通過順一覧】
年度(回) 馬場 頭数 時計 テン3F 上り3F 1着 2着 3着
'95年(第43回) 13 2.01.2 35.3 37.1 7-8-8-8 9-8-6-5 10-11-8-8
'96年(第44回) 稍重 16 2.02.2 35.4 36.8 1-1-1-1 6-6-5-3 10-6-10-6
'97年(第45回) 稍重 16 2.02.2 36.1 36.8 2-2-2-2 8-7-9-8 4-4-3-3
'98年(第46回) 16 1.59.5 34.1 36.5 5-5-4-3 1-1-1-1 11-11-8-7
'99年(第47回) 16 2.01.1 34.5 36.8 15-15-14-7 8-8-4-3 11-11-12-7
'00年(第48回) 14 1.59.1 34.8 36.1 4-4-3-2 4-4-4-2 2-2-1-1
'01年(第49回) 稍重 16 1.59.7 34.8 36.3 12-11-6-5 2-2-2-2 3-3-3-3
'02年(第50回) 14 1.59.4 35.3 35.6 13-12-7-4 8-9-11-7 11-11-13-11
'03年(第51回) 16 2.00.1 34.8 37.7 1-1-1-1 12-12-4-3 2-2-2-2

 ここ3年は最終コーナーで捲りをかけた馬が連対している。中京競馬場で施行された過去9年のテン・上がりのラップは全てテンのほうが速く、上がりは軒並み36秒台という典型的な持久戦の傾向を示している。これは正面スタンド一杯を使って先行争いが行われ、勝負どころの急カーブでスピードが落ちる中京芝2,000Mコース特有の性質も少なからず影響している。ハイペースで先行して残るだけの裏付けか、小回りコースで早めに進出できる器用さのいずれかが必要となる。


【過去10年の負担斤量別成績(牡・センのみ)】
負担斤量 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
51kg以下 【0・0・0・8】 0.0% 0.0% 0.0%
51.5〜53kg 【2・1・2・23】 7.1% 10.7% 17.9%
53.5〜55kg 【4・6・4・35】 8.2% 20.4% 28.6%
55.5〜57kg 【0・3・1・27】 0.0% 9.7% 12.9%
57.5kg以上 【1・0・1・7】 11.1% 11.1% 11.1%

 最多連対は54kg【3・4・4・19】(23.3%)の7連対。次いで53kg【2・1・2・13】(16.7%)と55kg【1・2・0・16】(15.8%)の3連対が続く。このことからも容易に推測できるが、中京記念は実力馬(重斤量馬)受難の傾向がみられる。重賞実績の有無は根拠として弱いと言わざるを得ない。57kg以上を背負った馬は【1・1・1・14】(11.8%)で、57kg以上を背負った馬同士の決着は無い。


【小倉大賞典を経由して3着以内に入った馬一覧】
年度(回) 馬名 性齢 小倉大賞典成績・斤量 中京記念成績・斤量
'94年(第42回) シマノヤマヒメ 牝5 11着(2人気)・54kg 1着(11人気)・54kg
オースミポイント 牡4 3着(15人気)・53kg 3着(6人気)・53kg
'95年(第43回) メイショウレグナム 牡7 1着(1人気)・54kg 2着(6人気)・55kg
'00年(第48回) アンブラスモア 牡6 12着(1人気)・58kg 3着(7人気)・58kg
'01年(第49回) ロードクロノス 牡6 6着(8人気)・54kg 1着(3人気)・54kg
スエヒロコマンダー 牡6 13着(5人気)・57kg 2着(12人気)・56.5kg
マイネルブラウ 牡4 2着(7人気)・53kg 3着(1人気)・54kg
'02年(第50回) アンクルスーパー 牡5 4着(4人気)・54kg 2着(2人気)・54kg
ミヤギロドリゴ 牡8 7着(10人気)・54kg 3着(11人気)・53kg
'03年(第51回) ブリリアントロード 牡8 11着(15人気)・54kg 2着(13人気)・54kg

 小倉大賞典経由馬は【2・4・4・29】(15.4%)となり、3年連続で連対している。開幕週に行われるようになってからはいずれかが必ず3着以内に来ている。人気薄での劇走が目立ち、53〜54kg程度に抑えられた該当馬の一変に注意したい。


 軸はクラフトワーク。東京新聞杯はテン35秒1−上がり34秒0の後傾ラップで、ここで求められる適性とはベクトルの向きが正反対。なし崩しの脚を使わされる展開で詰めを誤りそうだが、捲りをかけて好走している戦歴から器用さが窺えるため本線に据えたい。斤量も魅力的。

 相手筆頭はカンファーベスト。昨秋の天皇賞秋でテン33秒9−上がり37秒1の前傾ペースを体験しており、かつ勝ち馬シンボリクリスエスから0秒6差に喰らいついていることから適性の高さは揺ぎ無い。本来は軸妥当だが、トップハンデを背負うため一枚割り引く。

 単穴はチアズブライトリー。白富士Sは乗り替わりの上、最内枠発走が祟って終始前詰まり気味で、直線外に持ち出せないまま何も出来ずに敗退。イマイチ先行馬の再生で絶好調の本田騎手に戻り前進を期待したい。前傾ラップ適性は不確かだが、一昨年夏の天の川S(1600万・新潟芝2,000M、1着)でテン33秒9−上がり36秒0の流れを差し切っている点から問題ない。

 連下はエイシンチャンプ。前傾ラップといえばこの馬。朝日杯フューチュリティSで下したサクラプレジデントが先週の中山記念でレコード勝ちを収めており、直前になっての回避が惜しまれる。小倉大賞典の結果を見る限り小回り適性は窺えないが、先行して押し切るようなら期待できる。

◎クラフトワーク
○カンファーベスト
▲チアズブライトリー
△エイシンチャンプ


■馬券構築

 クラフトワークから馬複流し。大荒れ3連複対策としてマイネルブラウ、ゼンノショウグン、メイショウキオウの小倉大賞典経由の軽量馬3頭を抜擢。それぞれクラフト−カンファー軸で流す。

[馬複] クラフトワーク−カンファーベスト 30%
[馬複] クラフトワーク−チアズブライトリー 20%
[馬複] クラフトワーク−エイシンチャンプ 20%
[3連複] クラフトワーク−カンファーベスト−マイネルブラウ 10%
[3連複] クラフトワーク−カンファーベスト−ゼンノショウグン 10%
[3連複] クラフトワーク−カンファーベスト−メイショウキオウ 10%


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