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第11回チューリップ賞(GIII)
2004年3月6日(Sat) 阪神芝1,600M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 フレンチアイディア 89 決め手あるが伸び緩い。先行策なら不気味。  
2 2 アズマサンダース 91 重賞で先行して僅差。なだれ込み期待大。
3 カーディナルローズ 61 中央での2戦が散々。ここでは話にならない。  
3 4 メイクヒストリー 87 悪くはないがここはキャリアの差で劣勢。  
5 レモンリーフ 83 テンは速いが終いタレる。距離延長懸念。  
4 6 サンマルアンサー 77 緩い流れのダートで残っただけでは厳しい。  
7 パラダイズバード 84 前走初勝利も内容平凡。強調材料に欠く。  
5 8 ウェルフェア 80 芝云々以前に実績不足。ついて回るだけ。  
9 ヴァルパライソ 78 久々の芝替わりでは追走一杯が濃厚。  
6 10 メイショウオスカル 90 前走昇級で粘る。相手なりに走るため注意。
11 チャイナバロック 92 溜めれば見せ場作れるも時計短縮は微妙。  
7 12 ペプチドモアー 77 新馬戦快勝もここ勝手違う。見送り妥当。  
13 スイープトウショウ 92 末脚強烈。直線目一杯に追えれば勝機。
8 14 ニシノブラッサム 69 スピード不足。芝替わりで苦戦否めない。  
15 ヤマニンシュクル 93 好位差しで安定。早め抜け出しで上位争う。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 桜の前哨戦は先手必勝・好位付けで出し抜け狙うアズマサンダース
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【過去8年の上位馬通過順一覧】
年度(回) 馬場 頭数 勝ち時計 1着 2着 3着
'96年(第3回) 稍重 14 1.34.2 5-5-3 3-2-2 2-3-3
'97年(第4回) 稍重 10 1.37.7 2-1-1 6-3-3 4-3-3
'98年(第5回) 14 1.36.9 4-7-6 2-2-3 4-6-3
'99年(第6回) 14 1.35.1 1-1-1 6-4-3 13-13-12
'00年(第7回) 不良 14 1.39.7 2-1-1 11-10-10 4-7-6
'01年(第8回) 14 1.35.3 3-2-2 2-2-2 7-7-7
'02年(第9回) 16 1.35.2 1-2-1 4-3-2 9-6-3
'03年(第10回) 稍重 16 1.35.9 6-6-4 6-6-6 3-3-4

 阪神で施行された過去8年の連対馬16頭のうち13頭が4角3番手以内につけていた。差し切り勝ちを収めたといえるのは'98年のダンツシリウスのみと明らかに前残りの傾向がみられる。展開的にも「差し−差し」の決着は望み薄で、軸は先行勢から選ぶのが妥当


【阪神ジュベナイルフィリーズ経由馬の成績一覧】
年度(回) 馬名 阪神JF成績・戦法 チューリップ賞成績・戦法
'96年(第3回) エアグルーヴ 2着(3人気)・先 1着(2人気)・先
ビワハイジ 1着(4人気)・逃 2着(1人気)・先
'97年(第4回) メジロドーベル 1着(2人気)・先 3着(1人気)・先
'01年(第8回) テイエムオーシャン 1着(1人気)・先 1着(1人気)・先
サクセスリー 9着(16人気)・追 6着(14人気)・先
'02年(第46回) オースミコスモ 3着(2人気)・先 2着(1人気)・先
タムロチェリー 1着(7人気)・差 12着(2人気)・差
'03年(第47回) オースミハルカ 7着(3人気)・差 1着(4人気)・先

 阪神ジュベナイルフィリーズを使った後、ここが年明け初戦となる馬は延べ8頭が出走して【3・2・1・2】(62.5%)と上々の成績を収めている。中でも4角4番手以内につけていた馬が【2・2・1・0】(80.0%)と結果を出しており、前述の先行有利とリンクする。


【エルフィンSを経由して連対した馬一覧】
年度(回) 馬名 エルフィンS成績・戦法 チューリップ賞成績・戦法
'97年(第4回) スカーレットメール 8着(3人気)・差 2着(3人気)・先
'99年(第6回) ゴッドインチーフ 1着(1人気)・先 2着(1人気)・先
'00年(第7回) ジョーディシラオキ 12着(8人気)・追 1着(11人気)・逃
'01年(第8回) ポイントフラッグ 2着(2人気)・差 2着(3人気)・先

 エルフィンSを経由して連対した4頭のうち3頭はエルフィンSで後方待機策を採っていた(単についていけなかったという馬も含む)。3着に入った4頭を含めて前走着順が問題にならないのは先行策に切り替えることで前残りの目が出てくるためと推測される。


【前走距離別成績】
前走距離 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
1,200M以下 【0・0・0・25】 0.0% 0.0% 0.0%
1,400M 【1・2・1・19】 4.3% 13.0% 17.4%
1,600M 【9・8・8・35】 15.0% 28.3% 41.7%
1,700M以上 【0・0・1・26】 0.0% 0.0% 3.7%

 400M以上の距離延長はラストの坂でタレ、距離短縮となる馬はスピードに付いていけずドロップアウトというのが大筋のパターン。幾ら先行有利でもこのどちらかに当てはまるようでは苦しい。レモンリーフヴァルパライソペプチドモアーは要らない。


 軸はアズマサンダース。阪神ジュベナイルフィリーズで軽い捲りをかけて勝ち馬から0秒3差。上がり35秒2は2着に逃げ残ったヤマニンアルシオンの35秒1と大差なく、位置取りの差で前進可能とみる。追い比べに持ち込まれると苦しいだけに、距離ロスを抑えられる内枠発走を上手く生かしてもらいたい。

 相手筆頭はヤマニンシュクル。阪神ジュベナイルフィリーズ経由、前走マイル重賞勝ちという実績面からプッシュできるが、追い込んでの勝利という点がマイナス。ただ追い込み一手というわけでもなく、早め抜け出しを図るようなら勝機。

 単穴はスイープトウショウ。阪神ジュベナイルフィリーズは一旦前が塞がりながら再度加速して勝ち馬から0秒2差。末脚は間違いなく最上位だが追い込み一手という点が割引材料となる。ハイペースなら突き抜ける可能性大。

 連下はメイショウオスカル。前走はマルターズヒートを追いかけるだけに終始したが、後ろからの追撃を難なく凌いでいる。走破時計1分35秒6は阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち時計よりも速く、単なる前残りとして片付けるのはこのレースを見届けてからでも遅くはない。

◎アズマサンダース
○ヤマニンシュクル
▲スイープトウショウ
△メイショウオスカル


■馬券構築

 アズマサンダースから馬複流し。

[馬複] アズマサンダース−ヤマニンシュクル 30%
[馬複] アズマサンダース−スイープトウショウ 40%
[馬複] アズマサンダース−メイショウオスカル 30%


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