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第13回アーリントンC(GIII)
2004年2月28日(Sat) 阪神芝1,600M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アーバンエスケープ 89 それなりに見せ場作るがとにかく詰め甘い。  
2 2 ジェイボーイ 75 未勝利脱出も典型的な前残り。ここは厳しい。  
3 シルヴァーゼット (出走取消)
3 4 ビッググラス 94 切れる脚持たず苦戦。先行してどこまで。  
5 シーキングザダイヤ 91 持ち前のスピードで押し切り連勝。順当なら。
4 6 メイショウサライ 79 マイルを無難に勝ち上がる。時計短縮が鍵。
7 プリンセスラン 中央参戦がいきなり芝の重賞では論外。  
5 8 ブラッドバローズ 90 末脚強力も距離短縮では少々忙しい感。  
9 カリプソパンチ 88 好位から伸びた前走評価。先行でも妙味。
6 10 テイエムボッケモン 78 スピードあるが平坦コース向き。距離も長い。  
11 エイシンヒエイザン 72 前走の逃げ切り非凡。連闘で勝負気配漂う。
7 12 シゲルドントイケ 81 距離延長で迎えた前走凡退。強気になれない。  
13 エイユーハーデイ 89 好時計で差し切った前走評価。引き続き圏内。  
8 14 ヴンダー 85 他力本願な差込み目立つ。ここでは力不足。  
15 マイネルマルカート 72 芝もこなせるが勝ち切るほどのモノは持たず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 開幕馬場は前残り・シーキングザダイヤから先行馬へ
■予想構築

 まずは以下の表を参照されたい。

【過去8年の上位馬通過順一覧】
年度(回) 馬場 頭数 勝ち時計 1着 2着 3着
'96年(第5回) 14 1.33.9 5-4-4 7-7-5 3-3-2
'97年(第6回) 8 1.36.1 3-3-3 2-2-2 7-5-5
'98年(第7回) 11 1.34.6 7-3-3 2-2-2 2-6-7
'99年(第8回) 14 1.35.8 2-1-1 3-3-3 7-7-5
'00年(第9回) 12 1.35.7 5-3-3 2-2-2 1-1-1
'01年(第10回) 稍重 14 1.35.9 9-9-7 1-1-1 2-2-2
'02年(第11回) 13 1.33.9 8-7-6 4-4-4 3-2-2
'03年(第12回) 16 1.36.8 2-3-3 1-1-1 2-2-2
※'99年は入線順による(降着あり)。

 アーリントンCは開幕週に行われることから、基本的に前残りの決着になりやすい。阪神コースで行われた過去8年でみると、連対馬16頭のうち13頭が4コーナーで4番手以内につけていた。後方から差して勝った2頭('01年ダンツフレーム、'02年タニノギムレット)は後にGIを勝っており、余程の大物でないと差し込みは難しい。


【追い込んで届かなかった人気馬の例】
年度(回) 馬名 アーリントンC通過順 アーリントンC成績
'00年(第9回) クロンヌドール 8-10-11 10着(3人気)
'01年(第10回) メイショウドウサン 12-11-12 5着(2人気)
'03年(第12回) ゴールデンキャスト 14-13-13 7着(1人気)

 今年は3勝以上馬や重賞勝ち馬のいない低調なメンバーで、差し込みに期待できそうな馬もいないと結論付けられる(前述のダンツフレームは3勝、タニノギムレットはGIIIシンザン記念勝ち)。ラジオたんぱ杯2歳Sで上がり最速をマークした追い込み馬ブラッドバローズ、マイルで後方一気を決めたエイユーハーデイあたりは危険な人気馬と推測できる。


【ダート戦経由で連対した馬一覧】
年度(回) 馬名 前走コース 前走通過(着順) アーリントンC成績
'98年(第7回) ダブリンライオン 京都ダ1,400M 1-1(1着) 1着(6人気)
'01年(第10回) キタサンチャンネル 京都ダ1,200M 4-4(1着) 2着(9人気)
'03年(第12回) ウインクリューガー 京都ダ1,400M 2-2(1着) 1着(7人気)
エコルプレイス 京都ダ1,400M 1-1(1着) 2着(4人気)

 アーリントンCで穴を開けるパターンは「前走ダートで先行して勝っている馬」で、該当馬は【2・2・1・2】(57.1%)。単勝回収率536%、複勝回収率331%となり狙わない手はない。今年の該当馬はエイシンヒエイザン。プリンセスラン、テイエムボッケモンは共に地方戦ということで狙いからは除外する。


 軸はシーキングザダイヤ。戦法として逃げているのではなさそうで、スピードの違いで押し切ったここ2戦の内容は評価しておきたい。今後のためにここは好位に控える競馬を身に付けておきたいところである。

 相手筆頭はカリプソパンチ。オープンクラスを勝っているのはシーキングザダイヤと同馬のみ。4角5番手から伸びて後方からの追撃を振り切ったさざんかSの内容から、前々につければ簡単には止まりそうにない。

 単穴はエイシンヒエイザン。穴として推す根拠は前述にある通り。前走(京都ダート1,400M)の勝ち時計1分25秒9は京都連続開催の3歳新馬・未勝利クラスに限れば最速タイ。逃げることで多少なりとも可能性が出てくる。

 連下はメイショウサライ。前走(京都芝1,600M)の勝ち時計1分36秒5は特に目立った数字ではないが、先行集団の直後につけて出し抜いた内容は評価しておきたい。2馬身半差をつけて勝っていることから時計短縮も可能ではないかと思われる。

◎シーキングザダイヤ
○カリプソパンチ
▲エイシンヒエイザン
△メイショウサライ


■馬券構築

 シーキングザダイヤから馬複流し。

[馬複] シーキングザダイヤ−カリプソパンチ 40%
[馬複] シーキングザダイヤ−エイシンヒエイザン 30%
[馬複] シーキングザダイヤ−メイショウサライ 30%


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