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第39回京都牝馬S(GIII)
2004年2月1日(Sun) 京都芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (牝)(混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 メイプルロード 87 7戦連続二桁着順。何も出来ずでは狙い様がない。  
2 ハッピーパス 100 昨年の覇者。前年比3kg増の斤量克服が課題。
2 3 ピースオブワールド 98 叩かれる度に上積み示す。中団差しなら勝機。
4 ワナ 79 新潟2歳S以降は道中の位置取りが結果に直結。  
3 5 ヘイセイピカイチ 91 前走一変も時計自体は平凡で評価に値しない。  
6 チアズメッセージ 93 惰性でなだれ込む。京都コース得意で前残り注意。  
4 7 ニシノムーンライト 92 前走あっさり敗退。差し込むスタンスでは苦しい。  
8 シーイズトウショウ 96 相手なりに走る。但し距離伸びると詰め甘くなる。  
5 9 アドマイヤテレサ 95 上手く差し込んだ前走が天井。追い比べに不安。  
10 オースミコスモ 99 前走再三不利。巻き返し期待も負担増気になる。  
6 11 ミツワトップレディ 97 直線平坦で多少マシだが変わり身に乏しい。  
12 エリモピクシー 96 決め手中途半端。上位を脅かすには至らず。  
7 13 マイネアイル 100 渋太さは現役馬の中でも随一。引き続き注意。
14 ノブレスオブレッジ 100 準オープン以上では相手手頃でも通用しない。  
8 15 レンドフェリーチェ 93 前詰まりの前走斟酌。道中スムーズなら即通用。
16 ホワイトカーニバル 88 軽ハンデ貰っても見所無し。ここ別定で用無し。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 阪神牝馬S先行敗退馬を狙い打ち・改めて見直すレンドフェリーチェ
■予想構築

 周知の通り、京都牝馬Sは前年暮れに行われる阪神牝馬Sとの関連が深い。昨年は6頭が出走していずれも連に絡めなかったが、2年連続で丸坊主という結果は考えにくい。

【阪神牝馬S好走(3着以内)馬の京都牝馬S成績一覧('97年以降)】
年度(回) 馬名 阪神牝馬S成績 京都牝馬S成績
'97年(第32回) マジックキス 2着(7人気) 9着(3人気)
ショウリノメガミ 3着(1人気) 5着(1人気)
'98年(第33回) (該当馬無し)
'99年(第34回) エガオヲミセテ 1着(6人気) 8着(2人気)
'00年(第35回) ハイフレンドコード 1着(9人気) 3着(2人気)
エイシンルーデンス 2着(7人気) 2着(6人気)
'01年(第36回) タイキダイヤ 2着(12人気) 2着(2人気)
ティコティコタック 3着(7人気) 6着(3人気)
'02年(第37回) エアトゥーレ 1着(5人気) 4着(1人気)
'03年(第38回) オースミコスモ 2着(9人気) 5着(5人気)

 阪神牝馬Sがマイル戦に改められた'97年以降、そこで3着以内に好走していた馬は京都牝馬Sで同じかそれ以下の着順に敗れている。その殆どが前走人気薄で好走し、人気を集めたここで飛ぶというパターン。元々人気のパターンでも'97年にショウリノメガミが敗れている。


【京都牝馬Sで連対した阪神牝馬S経由馬一覧('97年以降)】
年度(回) 馬名 阪神牝馬S成績 通過順 京都牝馬S成績 通過順
'97年(第32回) エイシンバーリン 7着(3人気) 4-3-2 1着(5人気) 1-1
'98年(第33回) ビワハイジ 7着(4人気) 3-4-3 1着(3人気) 1-1
'99年(第34回) (該当馬無し)
'00年(第35回) エイシンルーデンス 2着(7人気) 1-1-1 2着(6人気) 1-1
'01年(第36回) タイキダイヤ 2着(12人気) 2-2-2 2着(2人気) 2-2
'02年(第37回) ビハインドザマスク 5着(1人気) 7-7-6 1着(4人気) 11-11
ダイヤモンドビコー 6着(2人気) 3-3-3 2着(2人気) 4-3
'03年(第38回) (該当馬無し)

 阪神牝馬Sからの巻き返しパターンは「先行して負けていた馬」でほぼ一致している。例外は'02年1着ビハインドザマスクだが、同馬は阪神牝馬Sで1番人気に推されるほど末脚に定評があった馬で、実力通りとも受け取れる。

 以上より、先行して凡走したマイネアイルミツワトップレディレンドフェリーチェに注目。追い込んで凡走したアドマイヤテレサエリモピクシーオースミコスモ(不利有り)、ニシノムーンライトは要らない。なおハッピーパス、ピースオブワールドは人気を集めて好走したパターンで、最初から実力を認められていた分だけ過去の事例と比べて狙いやすい。

 軸はレンドフェリーチェ。前走・阪神牝馬S(GII・阪神芝1,600M、8着)は目を覆いたくなるような酷い前詰まりで敗退。これ以外にも終始ふら付くなど全般的にレース振りが幼いが、デビュー当時手綱を取った四位騎手への乗り替わりで前進を期待したい。実績の物足りなさは負担減でカバーできる。

 相手筆頭はマイネアイル。前々につけながら常時上がり35秒台前後をキープ。上がり勝負に持ち込まれると脆いが、前走・ニューイヤーS(OP・中山芝1,600M、1着)のように自ら先陣を切って粘り込むことで欠点を回避できる。いつもマークが緩いので今回も逃げるかもしれない。

 単穴はピースオブワールド。前走・阪神牝馬S(GII・阪神芝1,600M、3着)は直線で馬群を縫うように差し込んだが及ばず。大外でファインモーションに併せたハッピーパスに比べれば少なからずロスがあった。じっくり追い出せば結果は自ずとついてくる。

 連下はハッピーパス。ペリエ騎手と手が合う馬で、昨年の同レースや前走・阪神牝馬S(GII・阪神芝1,600M、2着)など外に持ち出すと素直に反応する。昨年に続く連覇を期待したいところだが、最近は後方から差し込むレースばかりで、負担増が微妙に響きそうな感じがする。

◎レンドフェリーチェ
○マイネアイル
▲ピースオブワールド
△ハッピーパス


■馬券構築

 レンドフェリーチェから馬複流し。レンドとマイネ軸の3連複を抑える。

[馬複] レンドフェリーチェ−マイネアイル 30%
[馬複] レンドフェリーチェ−ピースオブワールド 30%
[馬複] レンドフェリーチェ−ハッピーパス 20%
[3連複] レンドフェリーチェ−マイネアイル−ピースオブワールド 10%
[3連複] レンドフェリーチェ−マイネアイル−ハッピーパス 10%


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