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第18回根岸S(GIII)
2004年1月31日(Sat) 東京ダート1,400M 4歳以上オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ボトムズアップ 88 準オープンですらサッパリ。単純に力不足。  
2 ニシノシタン 98 距離短縮プラス。ダート替わりも一変注意。  
2 3 サンライズキング 100 距離延長でマシだが直線後退の前走不満。  
4 タイガーロータリー 地元高崎以外では並の馬。好走見込み薄。  
3 5 オーシャンアクロス 96 前々走の差し込み評価。位置取りに注目。
6 オーミヤボレロ 87 交流重賞・中央OPで通用せず。見送り妥当。  
4 7 ノボジャック 100 近走行き脚つかず不振。変わり身乏しい。  
8 ブルーコンコルド 104 前走早仕掛けながら健闘。改めて資質問う。
5 9 スターリングローズ 103 力で押し切る競馬得意。仕掛け待てば勝機。  
10 シャドウスケイプ 100 一発屋脱却の兆しあり。自らの差し込み期待。
6 11 ハタノアドニス (出走取消)
12 ノボトゥルー 99 この距離大得意。東京コースで差脚生きる。
7 13 ヒューマ 95 そこそこには来るが前に行けずでは苦しい。  
14 ヒシアトラス 95 最近台頭著しい。速い流れへの対応課題。  
8 15 トーシンブリザード 叩かれての上積み期待されるが一変までは。  
16 ディバインシルバー 99 コース替わり歓迎も距離延長で粘り腰半減。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 東京コースで突き放す脚戻るブルーコンコルド
■予想構築

 逃げそうなのはサンライズキング、後に続くのがタイガーロータリー、ディバインシルバーといったところで流れは緩い。これならハイペースのガーネットSで先行して負けていたサンライズキング、ディバインシルバーにも手が出るところだが、これら2頭はいずれも上がりの掛かるレース(概ね37秒以上)でしか好走実績が無いのが気になる。

【直近5年と'04年ガーネットSのラップ推移と上がり3F一覧】
年度(回) 施行コース ラップタイム 上がり3F
'99年(第13回) 東京ダ1,200M 12.2-10.5-11.3-11.6-11.6-12.0 35.2
'00年(第14回) 東京ダ1,200M 12.3-10.5-11.3-12.1-11.7-12.2 35.0
'01年(第15回) 東京ダ1,400M 12.5-10.7-11.2-11.8-12.2-12.1-11.6 35.9
'02年(第16回) 東京ダ1,400M 12.5-10.7-11.2-11.8-11.9-12.1-12.6 35.6
'03年(第17回) 中山ダ1,200M 11.8-10.2-10.8-11.7-12.3-13.6 37.6
('04年ガーネットS) 中山ダ1,200M 11.5-10.5-10.8-12.1-12.4-13.6 38.1

 東京コース施行の短距離戦は中山コース施行のそれと比べて前後半のラップ落差が小さい傾向にあり、東京コースは上がりが掛かっても先行して粘るタイプよりも前半セーブして後半で長く良い脚を使うタイプのほうが向いていると考えられる。ゴールに近づくにつれて流れが速くなる'01年(勝ち馬:ノボトゥルー)のようなラップ推移は中山コースの短距離戦ではまずあり得ない。

 前述のサンライズキングやディバインシルバーの他、前々でレースを進めそうな馬の中で上がり36秒台を挟む決着で連対が無いボトムズアップ、ヒシアトラスは後続の差し込みを凌ぎ切るのは困難とみて見送る。

 軸はブルーコンコルド。一貫したペースで流れた霜月S(OP・東京ダート1,400M)で4角4番手から上がり35秒4をマークして完勝。続くギャラクシーS(OP・阪神ダート1,400M)での敗戦(8着)でハイペースは不得手かと思われたが、前走・ガーネットS(GIII・中山ダート1,200M)で早仕掛けながら単独2着と健闘をみせ克服。距離延長で流れも緩くなるここはレース運びが楽。

 対抗はノボトゥルー。東京ダート1,400M【2・2・0・0】(100.0%)の好相性は偶然ではなく、脚質性向が前述の東京コースが求める適性と合致しているためと推測できる。高齢による力の衰えが気になるところだが、半年間でこの距離を2連対しており問題は無い。中団から差し込むようなら期待できる。

 単穴はシャドウスケイプ。前崩れ頼みの一発屋かと思いきや、ペースが落ち着いた安芸S(1600万・阪神ダート1,400M)を4角13番手から差し切り、ブルーコンコルドが勝った霜月Sでも2着に食い込むなど脚質性向に幅が出てきた点を評価しておきたい。今なら前走より今回の方が流れが向くはず。

 連下はオーシャンアクロス。前々走・京葉S(OP・中山ダート1,200M)で使った上がり36秒0の末脚が秀逸。前走・欅S(OP・東京ダート1,400M)も不良馬場の中逃げて0秒6差負けなら上出来。いずれもシャドウスケイプの差し込みを凌いでおり、休み明けでも位置取り次第でアッと言わせてくれるかもしれない。

 スターリングローズも実績からして抑えるに越したことはない。力で押し切るレース振りが圧巻だが、直線の長い東京コースでは仕掛けが早まれば早まるほど後続の差し込みを許す事になる。人気と斤量を背負う先行馬だけに位置取りと追い出しのタイミングに注目してみたい。

◎ブルーコンコルド
○ノボトゥルー
▲シャドウスケイプ
△オーシャンアクロス


■馬券構築

 ブルーコンコルドから馬複流し。前が残る馬場見込みでスターリングローズを抑える。

[馬複] ブルーコンコルド−ノボトゥルー 30%
[馬複] ブルーコンコルド−シャドウスケイプ 30%
[馬複] ブルーコンコルド−オーシャンアクロス 20%
[馬複] ブルーコンコルド−スターリングローズ 20%


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