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第51回日経新春杯(GII)
2004年1月18日(Sun) 京都芝2,400M 4歳以上オープン ハンデ (混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ダービーレグノ 95 昨秋は王道路線歩む。相手弱化もハンデ微妙。
2 2 テイエムゴーカイ 74 1000万勝ちがやっと。距離適性も疑問で苦しい。  
3 3 シンコールビー 86 昨秋は惨敗続き。このメンバーでは荷が重い。  
4 シルクフェイマス 90 上がりの競馬で3連勝。相手強化のここ試金石。
4 5 タニノエタニティ 93 騎手を選ぶ馬。後方一気しか受け付けず苦戦。  
6 アンクルスーパー 92 たまに大駆けがある。無欲の差し込みに注意。  
5 7 キングフィデリア 92 前走掛かって沈没。ここ距離延長も折り合えば。  
8 マーブルチーフ 84 一発屋。コース替わり不気味もここは力不足。  
6 9 チアズブライトリー 97 近走復調。瞬発力勝負にも適性あり注目。
10 カゼニフカレテ 91 決め手あるが詰め切れずばかり。乗り方次第。
7 11 アンフィトリオン 92 前走勝利もそれまで準OP勝ち切れずは不満。  
12 ノブレスオブリッジ 93 斤量軽くても牡馬相手の重賞では通用しない。  
8 13 タガノマイバッハ 96 叩いた効果に期待も決め手の無さが気になる。  
14 ファイトコマンダー 89 近走決め手不足が深刻化。良化も見込めず。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 先行押し切りで完全復調・手の合う鞍上と共に更なる飛躍チアズブライトリー
■予想構築

 過去10年における日経新春杯の傾向を紐解くと以下のようになる。

【57.5kg以上を背負った馬の成績】
年度(回) 馬名 前走斤量 今回斤量 日経新春杯成績
'94年(第41回) メジロパーマー 56kg 60.5kg 2着(2人気)
'95年(第42回) (該当馬無し) ※トップハンデ56kg→6着、8着、9着
'96年(第43回) ハギノリアルキング 57.5kg 57.5kg 1着(3人気)
'97年(第44回) (該当馬無し) ※トップハンデ56kg→4着、6着
'98年(第45回) (該当馬無し) ※トップハンデ56kg→1着、6着、8着(牝)
'99年(第46回) メジロブライト 57kg 59.5kg 1着(1人気)
シルクジャスティス 57kg 58.5kg 6着(3人気)
'00年(第47回) (該当馬無し) ※トップハンデ57kg→4着、6着、8着
'01年(第41回) ステイゴールド 56kg 58.5kg 1着(5人気)
'02年(第42回) ホットシークレット 57kg 58kg 2着(3人気)
'03年(第43回) コイントス 57kg 57.5kg 2着(1人気)
エアエミネム 58kg 58kg 6着(3人気)
スエヒロコマンダー 58kg 57.5kg 11着(9人気)

 日経新春杯は重ハンデ馬が強い傾向にあるレースで、57.5kg以上を背負った馬は【3・3・0・3】(66.7%)となり、該当馬が出走してきた場合はそのいずれかが必ず連対している。今回で言えばタガノマイバッハかチアズブライトリーが共に連を外すとは考えにくい。


【有馬記念を経由して連対した馬一覧】
年度(回) 馬名 有馬記念成績・斤量 日経新春杯成績・斤量
'94年(第41回) メジロパーマー 6着(9人気、56kg) 2着(2人気、60.5kg)
'99年(第46回) メジロブライト 2着(3人気、57kg) 1着(1人気、59.5kg)
エモシオン 11着(9人気、55kg) 2着(2人気、55kg)
'01年(第48回) ステイゴールド 7着(10人気、56kg) 1着(5人気、58.5kg)
'02年(第49回) ホットシークレット 13着(9人気、57kg) 2着(3人気、58kg)
'03年(第50回) コイントス 3着(8人気、57kg) 2着(1人気、57.5kg)

 有馬記念経由馬はここ3年連続で連対している。有馬記念での着順は不問で、斤量を積まれても相手弱化で巻き返すパターンが顕著にみられる。


【有馬記念経由馬のうち負担斤量減馬の成績】
年度(回) 馬名 有馬記念成績・斤量 日経新春杯成績・斤量
'96年(第43回) イブキタモンヤグラ 12着(11人気、55kg) 11着(4人気、54kg)
'98年(第45回) サンデーブランチ 13着(9人気、56kg) 5着(4人気、55kg)
テイエムオオアラシ 6着(7人気、57kg) 6着(3人気、56kg)

 但し有馬記念から負担斤量が軽減された馬は不振傾向にあり、該当馬は穴人気を集めて敗退している。有馬記念経由馬の取捨はハンデキャッパーが教えてくれる。これに従えば前走から0.5kg優遇されるダービーレグノは要らないということになる。

 軸はチアズブライトリー。中団から差して甘い馬だったが、好位から力で押し切るスタンスに変えた京阪杯でいきなり復活。続く鳴尾記念でも同様の乗り方でクビ差の2着。本田騎手と手が合うようで、引き続き狙いの中心に据えたい。昨年の万葉S(3着)で上がり33秒8の脚を使えており、溜めが入る流れにも対応できる。

 対抗はシルクフェイマス。比叡Sは好位から余裕を持って追い出し、併走相手のナムラサンクス以下を3馬身離す好内容。相手関係や時計を鑑みると重賞実績馬に比べてかなり見劣るが、先行して速い上がりをマークしている点は見逃せず、前走比2kg減の55kgなら互角に渡り合えるのではないだろうか。

 単穴はダービーレグノ。同馬は前述の「有馬記念経由馬取捨法」に照らせば不要となるが、ここ3戦が全てGIということでいわゆる「格落ち効果」(相手弱化による巻き返し)が見込める。有馬記念(6着)はレコード決着の速い流れで2着リンカーンに0秒4差、4着ツルマルボーイに0秒2差。

 連下はカゼニフカレテ。直線が長く平坦な京都コースならコンスタントに上がり33〜34秒台の脚が使える。武豊騎手騎乗時は【0・3・1・1】(60.0%)で、確実に追い込んでくるが微妙に届かないといったレースばかり。前が止まれば食い込みが考えられる。

 前走からの巻き返しが期待されるタガノマイバッハ、キングフィデリアは共に逃げに近い先行馬で、場合によってはハナの奪い合いも考えられるため両方無印。一方が「犠牲」になってまんま押し切りというパターンも考えられるが…。

◎チアズブライトリー
○シルクフェイマス
▲ダービーレグノ
△カゼニフカレテ


■馬券構築

 チアズブライトリーから馬複流し。

[馬複] チアズブライトリー−シルクフェイマス 40%
[馬複] チアズブライトリー−ダービーレグノ 30%
[馬複] チアズブライトリー−カゼニフカレテ 30%


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