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第44回京成杯(GIII)
2004年1月18日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 グランドブルー 77 相手強化の上、距離延長と芝替わりで未知数。  
2 2 マイネルベルーフ 75 前走新馬戦勝ち上がるも上がり掛かり過ぎ。  
3 3 ニチリンコトブキ 75 同距離で接戦多いが弱メンの恩恵否定出来ず。  
4 4 キングカメハメハ 87 好位進出で連勝。ローテーションに好感持てる。
5 5 ビッグクラウン 84 無難な勝ち上がりも内容に目を見張るもの無い。  
6 6 マイネルマクロス 90 ブリンカー装着後は安定。相手なりに走る。
7 7 スズカマンボ 90 スタートで置かれた前走斟酌。追走スムーズなら。
8 コスモターゲット 81 前走後方のまま。先手を取れたとしても苦しい。  
8 9 フォーカルポイント 93 末脚強力も詰め切れずばかり。位置取り注目。
10 ボブビースト 85 相手が強いと置かれる。ここも追走一杯か。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 関西勢を狙い撃ち・上昇気流に乗るキングカメハメハ
■予想構築

 距離延長後の過去5年における京成杯の傾向を紐解くと以下のようになる。

【所属地別の出走数・成績分布】
年度(回) 美浦 栗東 1着 2着 3着
'99年(第39回) 11 4 栗東 美浦 美浦
'00年(第40回) 10 3 栗東 美浦 栗東
'01年(第41回) 8 6 栗東 栗東 栗東
'02年(第42回) 8 5 栗東 栗東 美浦
'03年(第43回) 10 3 栗東 栗東 美浦
※'02年は1着同着のため「2着」は1着に読み替え。以下同様。

 関西馬(栗東)【6・2・2・11】(38.1%)、関東馬(美浦)【0・2・3・42】(4.3%)。特に阪神開催を経由した関西馬が【5・1・3・5】(42.9%)と圧倒的な強さをみせている。明らかに西高東低の傾向にあるレースで、一覧にすると関東馬の半数程度の出走数に留まる関西馬が上位を固めている様が一目瞭然。余程の事が無い限り、軸は関西馬から選ぶのが妥当。


【阪神芝2,000Mのレースを経由した馬の成績】
年度(回) 馬名 前走 京成杯成績
'99年(第39回) オースミブライト ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・3着 1着(1人気)
'00年(第40回) マイネルビンテージ エリカ賞(500万)・2着 1着(2人気)
フェリシタル 未勝利・1着 3着(3人気)
トッププロテクター ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・12着 9着(4人気)
'01年(第41回) ボーンキング 新馬・1着 1着(3人気)
マイネルエスケープ ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・5着 2着(2人気)
トーアコマンダー ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・7着 7着(12人気)
'02年(第42回) ヤマニンセラフィム エリカ賞(500万)・1着 1着(2人気)
ダディーズドリーム ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・6着 6着(4人気)
'03年(第43回) ブルーイレヴン ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・11着 11着(1人気)
コスモインペリアル ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)・8着 3着(8人気)

 阪神開催を経由した馬のうち、芝2,000Mを経由した馬は【4・1・2・4】(45.5%)。5着以内馬は【4・0・1・0】(80.0%)で、好走馬が出走してきた場合はそのいずれかが必ず勝利している。ラジオたんぱ杯2歳Sで5着以内かその他のレースで連対していた馬にはまず逆らえない。

 一方、同舞台の中山芝2,000M経由馬は【0・1・0・19】(5.0%)で、5着以内馬でも【0・1・0・10】(9.1%)。連対は新馬勝ち直後の'99年2着チョウカイリョウガのみ。ホープフルS経由馬は延べ10頭が全て着外に敗れている。阪神芝2,000M好走馬が活躍しているにも関わらず、同舞台の中山芝2,000M経由馬が振るわないのは現時点での関東馬の層が薄いことに他ならない。この点に関しては冒頭で述べた西高東低傾向で説明がつく。


【連対馬の直前成績と距離実績】
年度(回) 1着 2着('02年は1着)
'99年(第39回) オースミブライト 【2・0・2・1】
芝2,000M勝ち
チョウカイリョウガ 【1・0・0・1】
芝2,000M勝ち
'00年(第40回) マイネルビンテージ 【1・2・1・3】
芝1,800M勝ち
イーグルカフェ 【1・1・1・0】
芝マイル勝ち
'01年(第41回) ボーンキング 【1・0・0・1】
芝2,000M勝ち
マイネルエスケープ 【1・1・0・2】
芝2,000M勝ち
'02年(第42回) ヤマニンセラフィム 【2・0・0・0】
芝2,000M勝ち
ローマンエンパイア 【2・0・0・0】
芝マイル勝ち
'03年(第43回) スズカドリーム 【1・2・0・0】
芝2,000M勝ち
テイエムリキサン 【2・2・1・1】
芝1,800M勝ち

 過去5年の勝ち馬6頭のうち4頭は既に芝2,000Mを勝っていた。'02年1着ローマンエンパイアや'00年2着イーグルカフェのように初距離をこなす馬もいるが、基本的には距離実績馬をより上位にみておきたい。

 軸はキングカメハメハ。前述の通り阪神芝2,000M好走経由は極めて健全なローテーションで、京都芝1,800Mの新馬勝ち→エリカ賞勝ちという経緯は'02年1着ヤマニンセラフィムと同じ。時計は標準レベルだが、2戦共直線半ばから差し切っており内容は良い。

 相手筆頭はマイネルマクロス。ブリンカー装着後は負けても0秒1差にまとめておりかなり渋太い。これまでのところホープフルSを経由した関西馬はおらず、斬新なローテを採った関西馬ということでも注目できる。但し後続馬の追撃を凌ぐには上がりの脚が心許なく、マイペースだと直線捕まるのは確実。多少速いペースで引っ張って後続馬になし崩しの脚を使わせれば面白い。

 単穴はフォーカルポイント。接戦に持ち込んだ東京スポーツ杯2歳S(2着)はともかく、朝日杯フューチュリティS(4着)は大勢決してからの追い込みで評価に値しない。それでも今回は相手弱化かつ少頭数ということで早めに動いてくる可能性があるため、若干上方修正して考えたい。

 連下はスズカマンボ。朝日杯フューチュリティS(13着)は大外枠発走からスタートで置かれ、ハイペースで何も出来ずに終了。萩S(1着)でマイネルマクロスを差し切ってレコード勝ちを収めており、マイネルマクロス主導の流れなら巻き返しが考えられる。但し「前走掲示板外敗退馬の巻き返し例が無い」というレース傾向に照らせば同馬はお薦めできない。

◎キングカメハメハ
○マイネルマクロス
▲フォーカルポイント
△スズカマンボ


■馬券構築

 キングカメハメハから馬複流し。

[馬複] キングカメハメハ−マイネルマクロス 40%
[馬複] キングカメハメハ−フォーカルポイント 40%
[馬複] キングカメハメハ−スズカマンボ 20%


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