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第38回日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
2004年1月12日(Mon) 京都芝1,600M 3歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 テイエムサンタオー 79 ダートの新馬戦勝ち上がるも内容は平凡。  
2 2 ジョージサクラ 83 マイルもこなせなくはないが時計的に苦しい。  
3 3 ナムラシーザー 87 内外の違いあるが京都マイル2勝。条件好転。
4 4 カリスマサンキセキ 85 ダートを逃げ切るも流れ単調で評価に値せず。  
5 5 タニノアレグロ 76 スピード生かして逃げ切るも距離延長に不安。  
6 シゲルドントイケ 84 決め手上位。相手なりに走るところあり注意。  
6 7 グレイトジャーニー 90 前走は時計通りに走っている。この相手なら。
8 マコトキンギン 88 前走着差僅かだがレースレベルに疑問あり。  
7 9 シルヴァーゼット 84 前走マイル戦差し切り評価も時計短縮は微妙。  
10 タマモホットプレイ 88 さほど追っていないのが気になるが時計優秀。
8 11 ヌチグスイ 79 唯一の好走がマイル戦。早め進出で侮れない。  
12 アーバンエスケープ 89 先行押し切り可能も上がり掛かる流れ希望。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ハイレベルのマイル戦で揉まれた経験生きるグレイトジャーニー
■予想構築

 過去10年における日刊スポーツ賞シンザン記念の傾向を紐解くと以下のようになる。
 
【連対馬の直前成績と距離実績】
年度(回) 1着 2着
'94年(第28回) ナムラコクオー 【3・3・0・0】
芝2,000M勝ち
イイデライナー 【1・1・0・2】
芝2,000M勝ち
'95年(第29回) メイショウテゾロ 【2・0・0・0】
芝マイル勝ち
タニノリフアーズ 【2・2・1・2】
芝マイル勝ち
'96年(第30回) ゼネラリスト 【1・0・1・1】
芝マイル勝ち
ロゼカラー 【2・0・0・1】
芝1,400M勝ち(芝マイル5着)
'97年(第31回) シーキングザパール 【2・0・1・1】
芝1,400M勝ち(芝マイル4着)
ホッコービューティー 【2・0・0・0】
芝マイル勝ち
'98年(第32回) ダンツシリウス 【1・2・1・5】
芝1,200M勝ち(芝マイル3着)
アグネスワールド 【3・0・0・1】
ダートマイル勝ち(芝マイル4着)
'99年(第33回) フサイチエアデール 【1・2・0・2】
芝1,400M勝ち(芝マイル2着)
マルシゲファイター 【2・2・0・5】
芝マイル勝ち
'00年(第34回) ダイタクリーヴァ 【2・1・0・0】
芝マイル勝ち
チタニックオー 【1・1・2・3】
芝マイル勝ち
'01年(第35回) ダービーレグノ 【1・0・1・2】
芝1,200M勝ち(芝マイル3着)
ビッグゴールド 【1・1・0・3】
芝1,200M勝ち(芝マイル4着)
'02年(第36回) タニノギムレット 【1・1・0・0】
芝マイル勝ち
チアズシュタルク 【1・1・0・0】
芝マイル勝ち
'03年(第37回) サイレントディール 【2・0・0・2】
芝マイル勝ち(芝1,800M勝ち)
マッキーマックス 【1・0・0・0】
芝1,800M勝ち

 過去10年の連対馬20頭全てに1,600M以上の出走経験があり、うち14頭には勝ち鞍があった。最低でもマイル戦入着の実績は必要。1,600M以上に出走経験がありながら入着実績の無いマコトキンギンは割引対象となる。同馬については阪神ジュベナイルフィリーズの着差(0秒5)を入着と見做すどうかがポイントになるが、そもそも同レースの決着時計は1分35秒9と平凡で評価に値しない。


【3番人気以内に推された1,600M以上未経験馬の成績一覧】
年度(回) 馬名 直前成績 着順(人気)
'94年(第28回) エクセレンスロビン 【2・0・0・0】 3着(3人気)
'95年(第29回) ノーザンアスリート 【3・0・0・0】 3着(1人気)
'96年(第30回) ストーンステッパー 【2・0・0・0】 11着(2人気)
'97年(第31回) ダイタクヤマト 【2・1・1・1】 8着(3人気)
'99年(第33回) エイシンキンボール 【2・0・0・0】 8着(1人気)
'00年(第34回) フサイチゼノン 【1・0・0・0】 5着(2人気)
'01年(第35回) フィールドサンデー 【1・0・0・0】 3着(1人気)

 次に距離未経験馬についてみていく。上記資料より無敗の1,600M以上未経験馬はことごとく連を逃していることが分かる。出走馬の中でこのパターンに当てはまるのはテイエムサンタオータニノアレグロタマモホットプレイカリスマサンキセキシゲルドントイケも苦戦が見込まれる。


【7番人気以下で連対した馬一覧】
年度(回) 馬名 着順(人気、前走比) 京都芝 マイル キャリア
'94年(第29回) イイデライナー 2着(8人気↑3) 2着 4着 4戦
'99年(第33回) マルシゲファイター 2着(9人気↓8) 1着 1着 9戦
'00年(第34回) チタニックオー 2着(9人気↓2) 1着 1着 7戦
'01年(第35回) ダービーレグノ 1着(14人気↓11) 3着 3着 4戦
'01年(第35回) ビッグゴールド 2着(7人気↓2) 1着 4着 5戦

 シンザン記念は基本的に堅いレースだが、たまに紐荒れが起こる。京都マイルで好走があるのにも関わらず評価が低い馬が穴を開けやすい。前走惨敗で人気を落とすパターン(例:マルシゲファイター)、好走しながら更に人気を落とすパターン(例:チタニックオー、ビッグゴールド)に注意。出走馬の中ではナムラシーザーが前者のパターンに当てはまる。

 軸はグレイトジャーニー。デイリー杯2歳Sを1分34秒4、朝日杯フューチュリティSを1分34秒9で走破。他に重賞実績馬がいないメンバー構成なら順当に勝ち負けか。

 対抗はタマモホットプレイ。千両賞(500万・阪神芝1,400M)の勝ち時計(1分21秒8)が優秀で、1ハロン13秒0を足しても1分34秒8とかなり速い。無敗のマイル戦未経験馬は前述の傾向分析の結果に照らせば3着止まりの可能性が高いが、同馬は軽率に扱えない。ただ逃げ馬を泳がせておいて持ったまま交わすというレース振りがラジオたんぱ杯2歳Sで人気を集めて敗退したブラックタイドと被る。

 単穴はナムラシーザー。デイリー杯2歳Sと同じ日に行われたマイルの未勝利戦勝ち上がり馬。勝ち時計は1分35秒1で、これを単純にデイリー杯2歳Sでの着順に置き換えると4着に相当する。前々走が大外からの差し込み、前走が内でもがいての競馬で、外回りコースを上手く立ち回れば勝機。

 連下はアーバンエスケープ。レコード決着となった萩S(OP・京都芝1,800M)で0秒6差の4着。続く黄菊賞(500万・京都芝1,800M)では勝ち馬にアタマ差の2着。京都コースに実績のある先行馬として狙いが立つ。但し好走が上がりの掛かるレースに集中しているのが気になる。

◎グレイトジャーニー
○タマモホットプレイ
▲ナムラシーザー
△アーバンエスケープ


■馬券構築

 グレイトジャーニーから馬複流し。

[馬複] グレイトジャーニー−タマモホットプレイ 50%
[馬複] グレイトジャーニー−ナムラシーザー 30%
[馬複] グレイトジャーニー−アーバンエスケープ 20%


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