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第42回スポーツニッポン賞京都金杯(GIII)
2004年1月5日(Mon) 京都芝1,600M 4歳以上オープン ハンデ (混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ジョウテンブレーヴ 88 長期明け2戦の内容散々。既に全盛期過ぎた。  
2 ニシノシタン 96 戦法安定しないが先行した場合に妙味あり。  
2 3 エイシンチャンプ 97 距離短縮は好材料も近走は決め手不足露呈。  
4 シベリアンホーク 100 単騎で残る。他馬の絡みが無ければ侮れない。
3 5 サイドワインダー 102 ハンデ厳しいが京都マイルなら決め手生きる。
6 エイシンツルギザン 99 展開不問で差し込める。距離最適で善戦可能。
4 7 ナリタダイドウ 93 様々な距離使うも結果出ない。流石に無理。  
8 グラスワールド 101 近2走の完敗が気になる。先行できるかが鍵。  
5 9 トウショウリープ 80 近2走は惨敗。行く気に任せてどこまで粘るか。  
10 ユートピア 94 ダートとはいえ上の世代に完敗では狙えない。  
6 11 イーグルカフェ 103 マイルGIで善戦評価も勝ち切るまではどうか。  
12 マイソールサウンド 104 短距離では後方に置かれる。追走も苦しい。  
7 13 ローズバド 100 鋭い決め手健在も牡馬相手では荷が重い。  
14 オースミコスモ 99 前走2回不利あり。マイルなら引き続き圏内。
8 15 ロイヤルキャンサー 97 重賞では力差覆せない。距離も1ハロン長い。  
16 ワンダフルデイズ 89 距離延長はマイナス。ここついて回るだけか。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ベスト条件で立て直し・サイドワインダーで初笑い
■予想構築

 距離短縮後の過去4年におけるスポーツニッポン賞京都金杯の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 重賞連対経由馬若しくはGI経由馬が好調。
    ―→裏返せば重賞以外のレースを経由した馬が不振で、延べ25頭が出走して【0・0・1・24】(0.0%)とサッパリ。エイシンツルギザングラスワールドシベリアンホークトウショウリープナリタダイドウロイヤルキャンサーワンダフルデイズは割引が必要。
  • 前年のマイルCS出走馬が毎年連対している。
    ―→距離短縮後の明確な傾向。同一コースで行われるGIだけに連動性が極めて強く、直近4年の連対馬8頭のうち6頭が前年のマイルCSに出走していた。そこでの着順は不問。イーグルカフェエイシンチャンプサイドワインダーマイソールサウンドオースミコスモに注目。
  • 負担斤量55kg以下牡馬は延べ30頭が出走して僅か1連対と不振。
    ―→例外は'02年2着ゴッドオブチャンス(牡4・54kg)だが、同馬は前年のマイルCSに出走(13着)していた。他路線を歩んで負担斤量55kg以下に設定された牡馬は苦戦している。シベリアンホーク(54kg)、トウショウリープ(53kg)、ナリタダイドウ(52kg)、ニシノシタン(53kg)、ロイヤルキャンサー(55kg)、ワンダフルデイズ(54kg)は割引が必要。
 上記をまとめると「重賞を経由した前年のマイルCS経由馬を狙え」ということになる。ということで該当馬5頭について個別に吟味していく。
  • イーグルカフェ
    '03年マイルCSは0秒5差の6着。他にも03年安田記念は0秒1差の4着があり、芝マイルでは勝ち馬から1秒以上離されたことがない。但し芝マイルでの勝ち鞍は'00年NHKマイルCまで遡らなければならない。また負担斤量59kgはいかにも重く、同斤量での2着2回はいずれもダートで勝ち馬から離されてのもので評価の対象とはならない。
  • エイシンチャンプ
    '03年マイルCSは0秒5差の7着。基本的に使われつつ良くなるタイプで、カシオペアSで戦列復帰以降の3戦は0秒6、0秒5、0秒4と詰めてきている。太めが解消されれば勝ち負けの範疇だが、冬場に一気の絞り込みは望み辛い。また前半飛ばして上がりが掛かるレースを得意にしているだけに、メンバー構成を見渡す限り正反対の流れが予想される今回は厳しい。
  • サイドワインダー
    '03年マイルCSは0秒5差の8着。ただこれは馬場の悪い内に閉じ込められてキレが相殺されたもので度外視できる。距離短縮で迎える今回は落とせない一戦だが、負担斤量58kgが重くのしかかる。自身は克服可能だが、他馬と比較すると見込まれた感じがする。
  • マイソールサウンド
    '03年マイルCSは0秒8差の11着。いきなり後ろに置かれ、何も出来ないままレースが終わってしまった。マイル戦初出走がGIということで酌量の余地はあるが、あのレース振りを見る限りでは短距離では忙しく、先行できるかも怪しい。
  • オースミコスモ
    '03年マイルCSは0秒8差の12着。レースでは先行して沈没。前走は再三の不利でまともにレースをしておらず、巻き返しを期待したいところだが、同馬は小柄な馬らしく重斤量を苦にするところがあり、負担斤量54kg以下【5・2・2・3】(58.3%)、同55kg以上【0・0・1・9】(0.0%)となるのが気がかり。
 どれも一長一短で狙い辛いが、軸は昨年の覇者サイドワインダーとする。昨年は後方一機で他馬を圧倒したが、元々は中団差しを専門にしていた馬で早めに動くことも可能。実際に距離不適の鳴尾記念で早めに動いて前との差を確実に詰めており、実力的にも大崩れは考えにくい。

 全体的に差し馬中心のメンバー構成なので相手は先行馬からチョイス。マイル戦3戦3連対で戦法自在のエイシンツルギザン、実績不足だが単騎逃げで残るシベリアンホーク、京成杯オータムハンデで55kgを背負ってシベリアンホークの逃げを捉えかけたオースミコスモ。

◎サイドワインダー
○エイシンツルギザン
▲シベリアンホーク
△オースミコスモ


■馬券構築

 サイドワインダーから馬複流し。

[馬複] サイドワインダー−エイシンツルギザン 40%
[馬複] サイドワインダー−シベリアンホーク 30%
[馬複] サイドワインダー−オースミコスモ 30%


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