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第41回アルゼンチン共和国杯(GII)
2003年11月9日(Sun) 東京芝2,500M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ダンツランニング 98 強敵相手に善戦も前残りだったのは否めず。
2 2 チョウカイリョウガ 90 中距離向きで溜めが入る流れは不得手。  
3 3 シンコウシングラー 83 ここ2戦が負け過ぎ。自己最軽量も一変は酷。  
4 ホットシークレット 93 実績断然で58kgは妥当。押し切りも視野に。  
4 5 コスモレジスタ 93 後方待機で強力な末脚使う。後は展開次第。
6 シャドウビンテージ 80 スローで断然切れる。息が入る流れ希望。
5 7 エリモシャルマン 89 初東京コースで見直す手も前走完敗は不満。  
8 ハッピールック 92 一昨年2着。ハンデ微妙も突っ込みに注意。  
6 9 ナチュラルナイン 90 3連勝も相手に恵まれた感。開催替わり微妙。  
10 チューニー 88 近走内容云々よりも古馬牡馬相手では無理。  
7 11 メジロランバート 95 重賞では善戦止まり。高齢馬に上積みは酷。  
12 トウカイリザーブ 81 単騎に良績集中もムラがありアテにならない。  
8 13 アクティブバイオ 93 最近キレ負け多い。上がり掛かれば侮れず。  
14 リベレーション 90 距離延長は歓迎。ダメ元の追い込みに注意。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 前東京開催の条件戦経由馬を狙え・アベレージ典騎乗シャドウビンテージ
■予想構築

 過去10年におけるアルゼンチン共和国杯の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 条件戦経由馬が6年連続連対、その間8連対(4勝)をマーク。東京開催経由なら尚良い。
    ―→格下が走る。まずは東京開催の条件戦連対経由馬シャドウビンテージに注目。条件戦5着以内経由のエリモシャルマントウカイリザーブリベレーションも狙える。
  • 負担斤量53kg以下馬が7年連続連対中。トップハンデはやや苦戦傾向。
    ―→背中の軽い馬が走る。チョウカイリョウガシンコウシングラーコスモレジスタシャドウビンテージナチュラルナイントウカイリザーブリベレーションのいずれかが連に絡む公算が高い。チューニーは牡馬換算(+2kg)で54kg、牝馬自体が【0・0・0・10】(0.0%)と妙味無く見送りが妥当。
  • 直近1ヶ月以内に何らかのレースに出ていることが望ましい。
    ―→中3週以内【9・7・6・83】(15.5%)、中4週(1ヶ月)以上【1・3・4・30】(10.5%)。1ヶ月を超える間隔を開けた馬同士での決着は無く、直近1ヶ月以内に何らかのレースを使っていることが望ましい。レース間隔が開いたホットシークレットハッピールックナチュラルナインメジロランバートトウカイリザーブ同士の組み合わせは避けたい。
  • 若ければ若いほど有利。6歳以上馬は延べ42頭が出走して1連対と不振。
    ―→3歳【2・2・2・10】(25.0%)、4歳【4・4・4・30】(19.0%)、5歳【3・4・3・33】(16.3%)、6歳【1・0・1・26】(3.6%)、7歳以上【0・0・0・14】(0.0%)。5歳を境に成績がガタ落ちしており、高齢馬は消しというよりも若馬に期待をかけるのが賢明。とりあえず7歳以上馬チョウカイリョウガシンコウシングラーホットシークレットメジロランバートトウカイリザーブは要らない。
  • 人気薄(単勝15倍以上で連対した8頭を参考)の連対パターンを探ると以下のようになる。
    1. 中1〜3週(7頭) 全体でも16連対(9勝)。「格より調子」が優先される。
    2. 条件戦経由(6頭) うち4頭は前走連対。上記1.と被る。
    3. 負担斤量53kg以下(6頭) うち5頭は前走比3kg以上減。軽ハンデの威力絶大。
    4. 5歳以上(6頭) 若駒に比べて必然的に人気薄になりやすい。
    5. 後方待機(5頭) 二桁人気で連対した5頭のうち4頭が該当。
 アルゼンチン共和国杯の劇走パターンはレース勘をそのまま持ち込みやすい「1ヶ月以内出走」、軽んじられやすい「条件戦経由」、劇走をアシストする「軽ハンデ(53kg以下)」、忘れ去られつつある「5歳以上」、嵌ることで能力不足を補う「後方待機」の5点に集約される。

 若馬に比べて来ない可能性が高い7歳以上馬5頭と、牡馬に比べて来ない可能性が高い牝馬1頭を除く8頭について、上記劇走パターンによる採点を施すと以下のようになる。
  • 5点(劇走必至) リベレーション(1内・条・軽・5上・後)
  • 4点(劇走警戒) コスモレジスタ(1内・条・軽・後)、シャドウビンテージ(1内・条・軽・後)
  • 3点(劇走注意) エリモシャルマン(1内・条・後)、アクティブバイオ(1内・5上・後)
  • 2点(好走可能) ダンツランニング(1内・5上)、ハッピールック(5上・後)
  • 1点(善戦まで) ナチュラルナイン(軽)
 ダンツランニング、ナチュラルナインは先行馬としてカウント。その他の馬は基本的に差し馬としてカウントし、先行した場合は減点1。先行はダメというわけではなく、あくまで劇走パターンに当てはめた場合の評価であることに留意されたい。

 劇走パターンに完全適合したのはリベレーション。確かに同馬は穴っぽい点がいくつか見受けられる。ここ暫く1,600〜1,800Mを使っているだけに大幅な距離延長で変わる可能性があること。56〜57kgを背負って善戦していることから軽ハンデの恩恵が受けられそうなこと。上がり1〜3位の脚を使いながら脚を余して負けていること。前走から再びブリンカーを装着したこと。鞍上は穴男・江田照男騎手であること。

 リベレーションについて惜しむらくは6歳馬であること。「高齢馬より若駒」の原則より、軸はシャドウビンテージとする。同馬については条件戦連対経由馬が4年連続連対というデータがアシストする。横山典弘騎手なら勝ち切れなくてもアベレージに徹する(図ったように差し込む)ことで連絡みは可能。

 相手はこれまた若ければ軸候補だったダンツランニング。前走は展開の賜物のように思えるが、先行して34秒0の脚が使えており、これなら伏兵の一発も防げる。単穴は前述の劇走警戒馬リベレーション。連下は距離・コース共に勝ち鞍があるコスモレジスタ。但し連絡みの為には一か八かの差し込みに賭ける必要がある。目黒記念5着を評価する向きがあるが、これは先行垂れ込みなのでアテにならない。

 ナチュラルナインは3連勝中の人気推移が11人気→10人気→1人気で、人気薄から途端に人気を集めたことが相手に恵まれたことの証明になっているように思える。東京コース初出走に加え、暫く間隔が開いたことも不安要素に挙げられるため、この人気なら静観してみたい。

◎シャドウビンテージ
○ダンツランニング
▲リベレーション
△コスモレジスタ


■馬券構築

 シャドウビンテージから馬複流しが本線も、ボックスの目も抑えてみる。

[馬複] シャドウビンテージ−ダンツランニング 30%
[馬複] シャドウビンテージ−リベレーション 20%
[馬複] シャドウビンテージ−コスモレジスタ 20%
[馬複] ダンツランニング−リベレーション 10%
[馬複] ダンツランニング−コスモレジスタ 10%
[馬複] リベレーション−コスモレジスタ 10%


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