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第64回菊花賞(GI)
2003年10月26日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ニシノシンフォニー 80 単騎逃げ2戦2連対もここ同型おり共倒れか。  
2 リンカーン 89 重賞では上位に力負け。成長なく逆転難しい。  
2 3 サウスポール 78 逃げないとダメ。先手取れても距離面で苦しい。  
4 ゼンノロブロイ 96 前走圧巻。前々につけて鋭く伸びる脚評価。
3 5 トリリオンカット 81 基本的に決め手不足。追い比べに不安あり。  
6 マーブルチーフ 82 京都新聞杯勝ち馬。長く使える脚に注意。
4 7 ペルフェット 87 芝も走れないことはないが流石に分が悪い。  
8 ザッツザプレンティ 92 能力あるが決め手はやや劣る。展開次第。  
5 9 コスモインペリアル 83 トライアル入着級。距離伸びて追走一杯。  
10 サクラプレジデント 95 一瞬の鋭い脚をどこで繰り出すかが焦点。  
6 11 マイネルダオス 78 未だ芝未勝利。戦法に幅持たせるも及ばず。  
12 シルクチャンピオン 76 前走出遅れ加味も上積み見込めそうになく。  
7 13 チャクラ 84 長距離で切れるが勝ち味に遅い。善戦まで。  
14 テイエムテンライ 77 中長距離に良績あるが詰め甘いのは問題。  
15 アスクジュビリー 86 末脚なかなか。一気の距離延長ローテに注意。  
8 16 ヴィータローザ 81 裏街道で勝ち方覚える。上位未対戦は不気味。
17 ネオユニヴァース 97 前走は相手が走り過ぎ。二冠馬の可能性信頼。
18 マッキーマックス 86 決め手秘めるも荒削り。まだこれからの素材。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 二冠馬のみに許された挑戦権・人馬一体ネオユニヴァース
■予想構築

 '00年に施行条件が前倒しになってからは波乱の兆候が強まっており、過去のデータを鵜呑みにし過ぎるのもどうかと思うが、とりあえず実績面からの絞込みを図ることにする。
  • 芝2,200M以上で3着以内の実績は必須。
    ―→出来れば連対していることが望ましい。そこそこ人気を集めて飛ぶ馬は大抵この要素が欠落している。コスモインペリアルサウスポールサクラプレジデントシルクチャンピオンベルフェットマイネルダオスマッキーマックスは苦しい。
  • 2勝以上は必須。
    ―→この時期で未だ新馬(未勝利)勝ちしか無いのは痛恨。「最強の1勝馬」とアダ名された'93年7着ロイスアンドロイスも人気先行(4人気)でコケている。重賞連対実績があろうともチャクラマッキーマックスは穴人気して来ない典型。
 ニシノシンフォニー、リンカーン、ゼンノロブロイ、トリリオンカット、マーブルチーフ、ザッツザプレンティ、テイエムテンライ、アスクジュビリー、ヴィータローザ、ネオユニヴァースの10頭が連対圏。

 日本競馬史において、春の二冠を制して菊花賞へ駒を進めた馬は11頭いる。その成績は【5・3・0・3】(72.7%)。連を外したのは'60年コダマ(5着)、'61年メイズイ(6着)、'70年タニノムーティエ(11着)。但しいずれも菊花賞までに3戦しており、現行の番組編成を考えると参考にならない。

 秋に1戦だけ使った二冠馬は4頭いるが、こちらは【3・1・0・0】(100.0%)とパーフェクトに近い好成績を挙げている。

【秋に1戦だけ使った二冠馬の菊花賞成績】
年度 着順 馬名 使ったレース名(着順) 内容短評
'83年 1着 ミスターシービー 京都新聞杯(4着) カツラギエースに1秒2差。
'84年 1着 シンボリルドルフ セントライト記念(1着) ライスシャワーに1馬身半。
'92年 2着 ミホノブルボン 京都新聞杯(1着) スズマッハ(3着)らに3馬身。
'94年 1着 ナリタブライアン 京都新聞杯(2着) スターマンにクビ差。

 ミスターシービーのようにトライアルで1秒以上も負けていた馬であっても本番はきちんと勝っている。二冠馬にとってトライアルは叩き台に過ぎない。このことは先の秋華賞の結果からしても明らか。

 但しトライアルで勝たれた相手がダービー2着馬ゼンノロブロイというのは非常に厄介。

【前哨戦を勝ったダービー2着馬の成績(過去10年)】
年度 着順 ダービー2着馬名 秋初戦の内容
'93年 1着 ビワハヤヒデ GII神戸新聞杯で0秒2差勝ち。
'96年 1着 ダンスインザダーク GII京都新聞杯で0秒1差勝ち。

 ダービー2着馬は過去10年で延べ8頭が出走して【4・0・1・3】(50.0%)。このうち、ダービー2着の後に秋初戦を勝った馬は2頭いるが、いずれも菊花賞も勝っている。二冠馬ネオユニヴァースを力で捻じ伏せられる可能性があるのはゼンノロブロイを置いて他はない。

 今回は上記2頭で堅いと思われるが、いかんせんここ2年が予測不能な結末なだけに伏線も張っておきたいところ。'01年2着マイネルデスポット(11人気)、'02年2着ファストタテヤマ(16人気)の成績を調べてみると、一つの共通点があった。それは京都芝2,200Mに勝ち鞍があったということ。京都芝2,200Mのコース形態は菊花賞同様坂越えのある外回りコース。コース経験の有無が実績のカバーに役立つらしい。これに適合する穴馬はマーブルチーフチャクラヴィータローザの3頭。

 軸はネオユニヴァース。相手筆頭にゼンノロブロイ。ネオユニヴァースは京都外回りコース使用のきさらぎ賞勝ちがある分、コース適性でゼンノロブロイを上回る。この2頭の一角崩し候補としては京都外回りコース勝ちに加えて重賞勝ちがあるマーブルチーフ、ヴィータローザをチョイス。

◎ネオユニヴァース
○ゼンノロブロイ
▲マーブルチーフ
△ヴィータローザ


■馬券構築

 ネオユニヴァースから馬複流し。ネオ−ロブロイ固定の3連複も少々。

[馬複] ネオユニヴァース−ゼンノロブロイ 50%
[馬複] ネオユニヴァース−マーブルチーフ 10%
[馬複] ネオユニヴァース−ヴィータローザ 20%
[3連複] ネオユニヴァース−ゼンノロブロイ−マーブルチーフ 10%
[3連複] ネオユニヴァース−ゼンノロブロイ−ヴィータローザ 10%


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