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第8回エルムS(GIII)
2003年9月6日(Sat) 札幌ダート1,700M 3歳以上オープン 別定 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 スマートボーイ 103 単騎なら最強。他に明確な逃げ馬おらず注意。
2 2 エクセシヴワード 96 前走快勝もここは相手違いすぎる。善戦まで。  
3 3 エンゲルグレーセ 83 一昨年の覇者。ただ休養明け後は冴えない。  
4 4 シルバーサーベル 道営移籍後も変わりなし。ここも力不足は明白。  
5 ニホンピロサート 102 初距離も差脚侮れない。道中の折り合い一つ。  
5 6 トシザボス 99 オープンクラスで頭打ち。相手強化で苦しい。  
7 イーグルカフェ 108 実績断然。相手も一度は負かした馬ばかり。
6 8 シンコウカリド 52 ようやく復帰も再度間隔が空く。まだ良化途上。  
9 デルマキングオー 交流重賞でも見せ場無しではさすがに苦しい。  
7 10 アドマイヤドン 106 積極策で巻き返しあるが斤量増は懸念材料。
11 ブリリアントロード 106 前崩れの展開なら即浮上も別定戦でどうか。  
8 12 タニノゴードン 98 好位追走も可能だがこの相手では荷が重い。  
13 プリエミネンス 104 前年の覇者。昨年とほぼ同一ローテで期待可。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ポスト・ゴールドアリュール選考会・GI馬の威厳示すイーグルカフェ
■予想構築

 ローテーション的には3連対(2勝)のマーキュリーC(G3・盛岡ダート2,000M)や1連対のブリーダーズGC(G2・旭川ダート2,300M)など地方からの距離短縮が有効。またマリーンS(OP・函館ダート1,700M)との相性も良く、同年の勝ち馬は【3・1・0・1】(80.0%)。以上よりプリエミネンスエクセシヴワードが狙いに挙がる。ただ今回はGI馬2頭を含め例年よりメンバーが強力で、傾向分析メインの予想構築では苦しいかもしれない。ということで展開や力関係から検討を続けてみる。

 展開のカギを握るスマートボーイは単騎逃げを打てると滅法強く、全ダート【11・6・3・33】(32.1%)のうちGIII以上で終始先頭だった場合【5・4・1・0】(90.0%)となる。概ね「他に同型がいない」「好位にマークする馬がいない」の2点をクリアすればほぼ必勝。逆に言えばこれらが満たされないと直線を迎えるまでに手応えがアラアラになることが多い。

 「他に同型がいない」については、先行争いが熾烈になったプロキオンSでハナを主張したタニノゴードンの出方次第だが、発走が内外で離れているためテン争いは回避できそうなだけにクリアとしておく。次に「好位にマークする馬がいない」については先行馬が多く微妙。ただアンタレスSのゴールドアリュールのようなあからさまなマークを仕掛ける馬は見当たらず、前走よりは楽にレースが出来るはず。

 タニノゴードン、エクセシヴワード、トシザボスあたりは逃げて重賞5勝のスマートボーイと直後のGI馬2頭に挟まれることになるためかなりのプレッシャーがかかるはずで展開不利。仮にスマートボーイをマークしたところで潰れるのは自分自身ということにもなりかねない。よってこれらの馬は全て消し。無難だが昨年の1・2着馬にGI馬を絡める狙いで良さそう。

【有力馬負担斤量アドバンテージ考察】
馬名 '02年JBCクラシック '02年JCダート '03年フェブラリーS
イーグルカフェ 57.0kg、1.52.2 57.0kg、1.51.5
アドマイヤドン 55.0kg、2.05.6 55.0kg、1.52.4 56.0kg、1.53.5
プリエミネンス 55.0kg、2.06.7 55.0kg、1.52.4 55.0kg、1.52.5
スマートボーイ 57.0kg、1.53.2 57.0kg、1.54.4

 スマートボーイはJCダートで出遅れ、アドマイヤドンはフェブラリーSでスタート直後に躓きがある。前者は展開一つでどうにでもなるが、後者はJCダートで正攻法で臨んで2kg重いイーグルカフェに0秒2負け、同斤のプリエミネンスに着差無し。プリエミネンスに対してはJBCクラシックで1秒1差勝ちがあるものの、今回は4kg差がついているため楽観視はできない。休み明けも良くなく、乗り替りで初斤量初コースと未知の要素が重なるアドマイヤドンは連下まで。プリエミネンスとスマートボーイとではローテーションの優位性と昨年の結果から引き続きプリエミネンスを上位にみる。

 ブリリアントロードは2走前の大沼S(OP・函館ダート1,700M、1着)でプリエミネンスに0秒2先着しているが、当時はブリリアントロードが54kg、プリエミネンスが57kg。今回は前者が57kg、後者が55kgということでブリリアントロードには5kgの足枷がかけられる。スマートボーイとタニノゴードンあたりが競り合って前傾ラップになろうものなら一発あっても驚けないが、負担斤量アドバンテージの観点から見送りが妥当。

◎イーグルカフェ
○プリエミネンス
▲スマートボーイ
△アドマイヤドン


■馬券構築

 イーグルカフェから馬複流し。

[馬複] イーグルカフェ−プリエミネンス 40%
[馬複] イーグルカフェ−スマートボーイ 30%
[馬複] イーグルカフェ−アドマイヤドン 30%


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